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#仕事について話そう
遠くのなんとかより、ご近所さん
オリーブの小さな実が少しずつ膨らみ始めている。
今年は、沢山の花がついたけれど、
実になったのは、全てではない。
先週の話で、
「アレッサンドロに聞いてみるわ。」
隣のおばちゃんが言っていた。
アレッサンドロとは、私たちのオリーブ畑よりもう少し上の方に住んでいるご近所さんである。
どう見ても50代後半くらいにしか見えないのだけれど、既に年金生活に入っていて
持ち合わせているたくさんの農地を、
オリーブオイルの値段について、もう少し考えてみた。
先日の、この記事の後、
興味深いコメントをいただいたので、もう少し考えてみた。
「500mlで、850円」
イタリアでよく、論議を生むオリーブオイルの金額は、「1リットル5ユーロ」。
まあ、似たようなものかもしれない。
この金額で提供できるものならしてみたい気もするけれど、
小さな農家でかかる経費は莫大で
とてもじゃないけれど、出来そうにない。
で、どのような内訳になったら、
この金額を絞り
オリーブオイルの値段の本当
先日、知り合いに聞かれた。
「レストランで扱っているオリーブオイルが500mlで850円って、値段的にどうですか?」
500mlで850円…
暫し、思考が止まる。
ユーロにしたら、5ユーロちょっと。安すぎないか?
オリーブオイルの中でも高いと評判のトスカーナに居るから、そう思うのだろうか。
いくら大量に輸入したとして、その金額は、トスカーナの標準的なオリーブ農家が作るオリーブオイルの金額からい
イタリアの農家デモで思うこと
今、イタリアでは、農家によるデモが繰り広げられている。
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どうしようもないことと本音
11月6日に販売を開始してから、毎日、慌ただしい日々を送っている。オリーブオイルが出来るのは、トスカーナでは年に一度だけだから、今が一番の勝負どきで、この時期に売れ残りが出てしまったら、それを売り尽くすのは難しい。多くのイタリア人が、美味しいオリーブを作れる土地を持っていながら、放棄してしまう理由には、これがいちばんの理由かと思ったりする。幸い、私の場合、オリーブ農家としては小さな畑なのと、良いお
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オリーブの収穫をするのは、1人では出来ない仕事である。週末に家族総出でやっているところもあるけれど、大概は、どこかの収穫隊に委託する事になる。予定されていた収穫日の前日、試しにやってみたけれど、これがなかなかの体力仕事で、手が届くところは良いけれど、高いところの収穫となると、ずっと上を見上げながら道具を駆使しなくてはならないし、それ相応の筋肉が必要だと、翌々日に感じる筋肉痛を患いながら、上手く収穫
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