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孤独だと思っていたら、仲間がいた話。

「仕事と両立しながら平和活動(講話)をする」

 私の周りには、そんな人はいません。
 ですが今日、遠く宮城県は石巻市から同じ境遇で踏ん張っている同世代の方が長崎に来てくださいました。


どんな方とお会いしたの? 

 本日お会いしたのは永沼悠斗さんです。
 東日本大震災の被災者で、お仕事の傍らライフワークとして震災の語り部を務めており、若者の語り部をつなぐことにも尽力されています。

 現在「永沼さんが、仕事と両立しながら活動している同世代の人とつながる」をテーマにした番組が企画されています。
 その一環で本日は私が長崎で彼とお会いし、お互いの活動を紹介しあったり、両立の悩みや今後の展望を対談形式で語り合ったりしました。

 永沼さんご自身も、仕事との両立に苦労をされており、周りに同じような悩みを持った仲間がいらっしゃらないことに悩んでおられたようです。
 私もまったく同じ苦労と悩みを抱えています。いや、いました。

両立ならではの苦労とは?


 語り部活動は決して「仕事」として認知されておらず、それだけで食べていくことは現時点では不可能です。
 ですので、何かしらの仕事をして食い扶持を稼ぎ、生活していかねばなりません。しかし、働いていたらどうしても活動の時間が持ちにくくなるジレンマと闘い続ける必要があります。
 そのため、活動をする層は東北でも長崎でも二極化しています。
 それは高校生・大学生のような若者 or 定年退職者・専業主婦(夫)。両者ともに、お金と時間の心配をしなくてよい点が共通していると考えています。
 ですから、仕事も家庭のこともある20代後半(永沼・田平世代)~30代はすっぽり抜け落ちているんですよ。超レア。もはやツチノコ(笑)
 学生時代にどれだけ活動に尽力したとしても、就職で活動を離れざるを得ない後輩もいるくらい、両立は厳しい状況です。
 自分がいくらやりたくても、それを理解し応援してくれる職場や環境がなければなかなか困難だと言えます。

永沼さんとお会いして感じたこと

 私はこれまで、長崎でずっと孤独感を覚えてきました。なぜなら、周りに同じ境遇で頑張りながら励まし合える存在がいなかったからです。
 しかし今日の出会いを通して、自分が狭い世界しか見ていなかったことに気づきました。
 孤独を感じていたのはあくまでも「長崎」だけを見た時の話でした。ですが「日本」で見ると宮城に永沼さんがいらっしゃったことが分かりました。

 広く眺めてみたら、仲間がいた。
 仲間を見つけきれなかったのは、自分の近くしか見ていなかったから。

 これが今日の一番の収穫でした。
 活動の話も、両立ならではの苦労や悩みも、今後の展望も、どれもが互いに共感できることばかりだったのは本当に嬉しかったです。

今後はどうしていく?

 永沼さんとの語らいは尽きぬままお別れしましたが、これからも連携を取り合い、もっともっと互いの活動や価値観・思いを共有できたらと思っています。そして、仕事と両立しながら活動している私達世代をつなぐネットワークを作っていきたいです。
 お互い仕事があるので、少しずつ、一歩一歩できることをしながら実現する形になると思います。道なきところに道を創る先駆者として、一緒に見ている未来を実現していくつもりです。
 そして、宮城(東北)と長崎をつなぎ、互いに学び合えるような機会も設けていけたら最高ですね!

 進展がありましたら、またご報告しますね。お楽しみに!(*^-^*)

 …初のテレビ取材で緊張しまくりで、前日は全く寝付けませんでした。
今夜は充実した時間を過ごせた安心感でよく眠れそうです。
 さて、明日からも仕事頑張るよ~!!!

永沼さんと訪れた、平和公園にある「平和の泉」
中央に架かる虹は、私達を応援してくれているようだった(筆者撮影)

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