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絵本「風が吹くとき」


昨日、ドラマ「燕は戻ってこない」のことを
書いて思い出したんだけど


怖いけど見てしまう

絵本はこれ。



「風が吹くとき」

作・絵:レイモンド・ブリッグズ


絵本というか漫画かな?



これは私が子どもの頃、図書館で見つけて
衝撃をうけた。

夏になると戦争の話はよく聞かされてたし
みんな「はだしのゲン」も読んでた。

この本は
「はだしのゲン」みたいに
生々しくはないけど
でも普通の生活が少しずつ壊れていく恐怖
この静かな感じが
リアルで
悲しみを深くする。




小学生の頃、
私はそんなに本が好きではなかった。
本を読むのは好きだけど
選ぶのが苦手だった。

図書館が苦手だった。

宿題に読書感想文とか
しょっちゅうあったし
(そう言えば毎日読書カード書いてた!)
図書館で1週間に◯冊借りなさいとか
ノルマが課せられていた。

私はベビーブーム子だくさん世代。

図書館は子どもでいっぱいで
(↑自分も子ども)
新刊や図書館だよりに紹介されているような
おもしろそうな本はなかなか借りられない。

何を借りて良いのか分からず
すごく困っていると

ふと

この本が目についた。

可愛らしい絵だけど暗い。

読むと
何とも悲しくて怖くて
胸が痛くて…


子どもの頃の私は
次に読んだら
結末が変わっててくれないかなって
確認するんだけど
内容が変わるわけもなく。

どうか、この老夫婦が
普通に幸せに暮らせますようにって
何回願っても
結末は変わらなかった。


怖いのに見てしまう
そんな絵本だった。


夏は楽しいこともいっぱいだけど
戦争・人間の愚かさを反省する時でもある。

子どもたちに
「はだしのゲン」を読ませない方がいいとか
問題になってたけど
私はできれば読んでほしいなぁって思う。
日本でこんな思いをした人達がいるって
こんなむごいことが実際におきたんだって
忘れちゃいけないと思う。
私は読んですごくすごく泣いた。

っていうか大人も原爆資料館は必ず行くとか
原爆のこと、その悲惨さを知らなければいけないと思う。
修学旅行も多いけど。

衝撃だしトラウマになるレベルだけど
戦争の悲惨さを伝える本は
子どもにいきなり
それを読ませるんじゃなくて
段階をふんで
戦争の悲しい話を積み重ねて
ある程度大きくなったら
この絵本「風の吹くとき」から始めたらどうかな…




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