見出し画像

無意味の味


 

 

無意味の味 

 

この場所に

出口はある?

失った事は

二度と

同じに

元には戻らない

代わりに

抱えこむには大きすぎる

白い世界が広がる

まるで

春霞の中で上も下も右も左もなく

あたかも存在しなかったかのように

埋もれ消えゆく記憶

いや、

そうじゃない

私自身が霞になってしまったんだ

そして

存在のぎりぎりで漂っているんだ

変な後味のような感覚を残して


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?