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【Vol.4】エンパワー⑥:できる女はメンターを使う

お手本にしたいグローバル女子(グロ女)のロールモデルが身近にいますという方は、本当にラッキー!陰ながら「あんな女性になってみたいな」と羨望の眼差しで見ているだけではもったいない。

ぜひお近づきになって「私のメンターになってくれませんか?」とお願いし、いろいろ教えてもらいましょう。



メンターって?

ではそもそも、メンターとは何でしょう。

メンターとは、指導者・助言者・相談者などを意味する単語です。通常は企業などの組織にて、新入社員や若手社員の育成をサポートする役割を担う人を指します。

メンターを活用できるのはビジネスの場のみと思ったら大間違い。
それ以外の環境でも、大いに有効なのです。

「私はまだ学生だから関係ない」
「将来企業に就職する予定はないので、私はパス」
「わざわざ自分専用の助言者を準備する必要性ってあまり感じない」

などと思っている方がいたら、もったいない!
そんな方こそ、メンターを探すことをお勧めします。

 今のあなたを自己評価したら、100点中何点?
 その点数を今後1点でも上げていくため、何が不足している?
 今後自分が更に成長していくために、何が必要だと思う?

こういった問いを一緒に紐解きながら、自己の成長を伴走してくれるのがメンターです。

まだ日本では、メンターを付けるという考え方はあまり主流ではないかもしれません。でもアメリカでは、社会人はもちろんのこと、大学生でさえも、自分にメンターを付けて自己の成長について定期的に見直すということを当たり前にやっています。

今後一人でも多くの女性がグローバル女子として世界で輝いていくために、メンターを準備するというアプローチが日本でも広がっていくといいな、と思います。

メンターの見つけ方

お、グロ女さん、いい質問ですね。
どうすればメンターを見つけられるのでしょう。

こう言ったら少々乱暴かもですが、メンターはどこでも見つけられます
あなたが「この人から学んでみたい」と思えたら、もうはじめの一歩を踏み出していると言っていいでしょう。

メンターは同業者・同分野の人である必要はありません。
また、必ずしもメンターの資格が必要というわけでもありません

「この人から学んでみたい」「この人と相談してみたい」と思ったら、もうそこからスタートです。

強いて言うなら、以下のような環境がメンターを見つけやすい場と言えるでしょうか。

● 自分が通う学校内
● 自分が勤務する会社内
● 友人や先生の紹介
● 過去の上司やOG、先生など
● SNS上でのつながり
● 各種イベント(ネットワーキング・キャリア・留学など)
● メンタープログラム

そんな簡単にメンターを見つけられない!という方は、当方が運営するNPO法人JCWで、アメリカで活躍する日本人社会人女性メンターを紹介する「グローバルメンタープログラム」を進めておりますので、ぜひ当会のホームページを覗いてみてください(注:2024年7月現在は準備中)。


メンターは一人でないといけないということもありません。
事実、私には二人のメンターがいます。

●メンターその①:シンシアさん

1人目は、数年前に私が勤務する会社のイベントにゲストスピーカーとして来てくれた、アメリカ人女性パイロット、シンシアさんです。

シンシアさんは最初、某航空会社にキャビン・アテンダントとして就職したものの、「私のやりたいことはキャビン・アテンダントじゃない、パイロットなんだ」という強い思いをかき消せず、航空専門学校に入り直してパイロットの資格を取得し、パイロットになったという強者です。

パイロット業界はほぼ完全なる男社会。その中で女性パイロットとして大変な思いをしながらもキャリアを積み、今ではファースト・オフィサー・パイロットとして各国の空を飛び回っています。

シンシアさんと私は全く面識がなかったのですが、うちの会社のイベントで登壇されたお話を聞いて感動してしまい、気が付いたら登壇後に「メンターになってくれませんか?」とご本人に直接メールを送っていました。

突然の依頼にも関わらず、ありがたいことにご快諾。それから数か月に1回ほど、仕事の悩みや将来のことなど、相談に乗ってもらっています。

私のメンター・シンシアさん


●メンターその②:カンナン先生

2人目のメンターは、大学の教授のカンナン先生です。

私は今、客員教授としてテキサス大学ダラス校で夜間の授業を教えているのですが、このお話を引き受ける前に「果たしてフルタイムで仕事をしながら、大学で教えるなんてできるんだろうか?」と悩んでいました。その時に知り合ったのが、カンナン先生です。

話を聞いてみると、カンナン先生は以前社会人として働いていたものの、自分のやりたいことを目指すために大学の先生へとキャリアを切り替えた、という背景の持ち主。

社会人と大学教授という2つの異色の経験を持つ先生のバックグラウンドに惹かれ、こちらもまた同じく「メンターになって下さい!」と一方的に連絡して、つながることができました。

一生同じメンターとつきあう必要はない

「お気に入りのメンターがいて、もう何年もずっとその人と定期的に会っている」という人もいれば、「私のメンターはAさんだったけど、今はBさんと会っている」という人もいます。

メンターはずっと同じ人であるべき?
それとも、定期的にメンターを変えるべき?

どちらが正解というわけでもありません。あなたが納得する相手を見つけるのがベストです。

私達は皆、自分が置かれているライフステージによって、必要だと思う助言やサポートが変わってきます。「自分の性格を熟知しているメンターとずっと一緒にやっていきたい」という人もいれば、「その時々によって、メンターを変えてみたい」という人もいます。

メンター探しはお見合いのようなもの。対話を重ねながら、自分が納得する人を見つけて、関係性を育てていきましょう。


人は皆、誰かに教えたい生きもの

私の経験によると、「メンターになって下さい」とお願いして、それを嫌がる人はいません。

人は皆、誰かに教えたい生きものなのですと、「出版業界のジャイアン」と呼ばれる業界ナンバーワンの出版プロデューサー・吉田浩氏も、著書「本を出したい人の教科書・ベストセラーの秘密がここにある」にて言われています。そして、私もそう思います。

私も、もし誰かに「メンターになってくれませんか?」とお願いされたら、おそらく二つ返事でOKするでしょう。

こんな私を選んでありがとう!

私でできることなら、ありったけの知識と経験を踏まえて、メンタリングしてあげたいと、両手を広げてサポートするでしょう。

私もグロ女の1人として、エンパワーの思いを胸に、常に「与える人」であり続けたいと思います。

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