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【Vol.5】アクション⑥:海外渡航~資料編~

海外渡航前の下調べで、避けて通れないのが資料の準備です。本章では以下の6点のうち、下記⑤の準備資料について見てみましょう。

① 渡航先    
② 渡航方法 
③ 人    
④ 滞在期間 
⑤ 準備資料
⑥ 予算

前章を見逃した方は、下記をどうぞ↓↓:

●アクション④~下調べ編~:

● アクション⑤~準備編~:


下調べその⑤:準備資料

● 全員必要な資料

渡航先がどこであれ、以下の準備は必要となります。

o   パスポート:
まずは、何と言ってもパスポート。これがないと海外へ渡航できません。有効期間は10 年間のものと5 年間のものがあり、申請時にどちらか選ぶことができます(20 歳未満の場合は5 年間有効の旅券のみ)。作成から発行まで1~2 週間ほどかかりますので、時間に余裕をもって申請しましょう。

必要書類や申請手数料等の詳細については、外務省のホームページ等で確認できます。(NEW:令和5年3月から、マイナンバーカードがある方は、オンラインでパスポート更新ができるようになったようです)。

なお、パスポートの残存有効期間によっては、ビザ申請ができない国もあります。有効期間をきちんと確認した上で、ビザ申請に臨みましょう。

● パスポート申請方法サイト(外務省)
パスポート(旅券)|外務省 (mofa.go.jp)



o   ビザ:
海外渡航にあたり、忘れてはいけないのがビザです。留学はもちろんのこと、駐在妻としての帯同や現地採用で就職をする場合など、目的に応じて申請するビザは異なります。渡航先の国のルールについてよく確認しておきましょう。また、ビザの種類によって現地での就労可否条件が変わるので、自分のビザの適用範囲をしっかりと理解しておきましょう。

ビザの申請から取得まで時間がかかったりするので、出発に間に合うよう余裕を見て準備をしましょう。ビザが免除される場合でも、電子登録で渡航認証を申請する必要がある国や、ビザ申請に加えて更に別途電子登録が必要な国もあります。

手続き方法や必要書類については頻繁に改正されますので、必ず各国大使館または総領事館のウェブサイト等で最新の情報を入手した上で、確実に申請することをお勧めします。



o   国外運転免許証(通称:国際免許):
渡航先によっては、公共交通機関が整っている場合もあれば、車がないとどこにも行けないということもあります。私の住むテキサス州ダラスでは、車がないと本当に不便です。渡航先の国で国際免許証が有効かを確認し、有用だと判断した場合は、渡航前に国際免許証を取得しておきましょう。

● 国際免許の取り方サイト
国外運転免許証取得手続(本人による申請) 警視庁 (tokyo.lg.jp)

ただし、国際免許証の有効期間は発行日から1年間なので、1年以上海外に滞在する予定の方は、いずれにせよ現地でも免許を取得することを考えておいた方がいいかなと思います。

国際免許証。デジタル化の中、なぜ未だに段ボール紙なのか(画像出典:Wikipedia


● 留学の場合

 o   願書:
留学目的で渡航する場合、大学に出願するための願書が必要になります。各学校のホームページから記入用紙をダウンロードして申請する場合もあれば、オンラインで直接申請する場合もあります。出願料の金額や提出方法なども各学校によって異なるので、学校のホームページなどで調べましょう。大学からの合格レターがないと、学生ビザの準備に進めません。


o   成績証明書:
高校や大学の成績証明書
で、英語で準備する必要があります。大学側は特にGPA(Grade Point Average)のスコアを見ています。今すぐ留学をする予定はないという人も、自分のGPAスコアは常に意識しておいてください。アメリカ留学希望の場合、最低でもGPA = 3.2は持っておきたいところです。

そもそもGPAってどう計算するの?という方は、下記をご参考に。



o   エッセイ:
エッセイは、簡単に言うと、あなたがなぜその大学に行きたいかの熱意をまとめた英語の作文です。自己紹介をしたり、自分の思いを伝えたりなど、GPAのスコアだけではわからない「あなた」という人を大学側に知ってもらうための、重要な自己アピール文です。

エッセイが必須という大学もあれば、不要という大学もあります。エッセイは合否を左右するとても重要な書類ですので、必要な場合はじっくりと取り組みましょう。英語での作文となりますので、時間に余裕を持って、必ず英語の先生やネイティブの方に内容のチェックをしてもらいましょう



o   推薦状:
以前お世話になった先生や上司、同僚などに書いていただく、英語の推薦文です。大体どこの大学でも2~3通の推薦状の提出を求めています。GPAやエッセイに加えて、志願者の合否を判断する資料として使われます。日頃からお世話になっている、自分のことをよく知っている先生にお願いするのがいいでしょう。依頼された方も忙しいでしょうし、英語で書くとなるとかなりの負担となるため、時間に余裕を持って依頼しておくことが大切です。

「来週願書を提出しなくてはならないので、3日以内に推薦状をお願いします」などお願いするのはあり得ません。ちなみに私は、自分が留学する際にまさしくこの過ちを犯してしまい、先生にこっぴどく叱られてしまいました…。皆さんはぜひ、このようなミスを犯さないようにしましょう。

推薦状を書いて下さった方々には、必ず御礼のメッセージを忘れずに!

 
o   語学力試験のスコア:
● 留学の場合はTOEFL(アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなど)やIELTS(主にイギリス)のスコアが必要です。基準点は行きたい国や学校によって変わりますので、事前に調べておきましょう。1発で合格ラインの点数を獲得できればしめたものですが、なかなかそううまくいかないのが現実です。ちなみに私は1回目のTOEFLの点数がボロボロ。結局3回も受ける羽目になりました…。

何度か試験を受けた中で、ベストスコアを提出するのが一般的なので、そのための勉強時間も考慮しなくてはなりません。準備期間に少なくとも8か月~1年程度は見ておいた方がよいでしょう


● 英語圏以外への留学を希望する場合は、その地域で求められる言語の試験(例:中国の漢語水平考試HSKや台湾の中国語試験TOCFL、ロシアのロシア語能力検定試験テ・エル・カ・イТРКИなど)も必要になります。希望の渡航先に沿って勉強を進めましょう。



o   専攻別能力適正試験のスコア
大学留学ならSATやACT、大学院留学ならGMATやGREなどが対象となります。こちらも基準点は希望の学校によって大きく左右されます。

例えばアメリカの大学のトップ10レベルのMBAであれば、GMAT800点中700点以上が必要です。しかもGMATは1年間に5回までしか受験できません。生涯でGMATを受験できる回数は最大8回までなので、闇雲に受験して回数を無駄にできません。ちなみに私はGMATを2回受けました。できればもう一生受けたくないです。

自分が目指したいスコアは何点で、それを達成するために注力すべき課題は何なのかを洗い出し、効率よく集中して勉強しましょう。

● GMATについて詳細を知りたい方は:

● GREについて詳細を知りたい方は:



 
o   財政能力証明書:
留学先の大学に願書を提出する際、「学費や生活費などを払う財政能力があります」という証明をするために準備する資料です。現地でアパートを借りる時などにも提出を求められることがあります。財政能力証明書は、銀行や郵便局の預金残高証明書を提出するのが一般的です。銀行や郵便局で残高証明書を発行してもらう際に、日本円の残高金額に加え、ドル換算をした米ドル金額も併記してもらうとよいでしょう。

下記のサイトが分かりやすいです:



ドメ女のあなた、諦めないで!

確かに渡航準備は大変なことが多いですが、本章の「アクション①~⑦」を見ながら、1つ1つ丁寧に時間をかけてやっていけば大丈夫。

落ち着いて準備を進めていきましょう。


渡航にあたって、避けて通れないのがお金問題。どうすればいいの?
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