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【第1章】グローバル女子への道⑤:グロ女、増えてます

「留学、してみようかな」

私が初めてそう意識したのは、忘れもしない1995年の12月。大学1年の冬休みに行った、ヨーロッパ旅行がきっかけでした。ある日、大学の生協で「ロンドン&パリ、ユーロスターの旅8日間14万8000円」という海外旅行のパンフレットを見つけて、これだ!とピンと来てすぐさま申し込み。人生初のヨーロッパ旅行ということで、胸を躍らせて旅立ちました。

英語は中学1年生からずっと勉強してきたし、きっと大丈夫。しかも私、実は中学生時代、父親の海外転勤でシンガポールに2年間住んでいたのです。(といっても日本人学校に通っていたので、日常で英語を使うことはほぼ皆無だったのですが)

とにかく根拠のない自信と共にイギリスの地に降り立ったのですが、

いや~、英語が全く分からない!

相手が何を言っているのかも聞き取れないし、私が言いたいことも相手に伝わらない。今までそれなりに勉強してきた英語は何だったの???あまりの英語のできなさに、ショックを隠し切れませんでした。

これ、マジでヤバい。
→ 英語、勉強しないと。

どうやったら、実際に使える英語を身につけられる?
→ そうだ、留学だ!

イギリス英語とアメリカ英語、どっちがいい?
→ アメリカ英語の方がメジャーっぽいかも
→ じゃ、アメリカ行こう

なんて短絡的な思考回路なんだと今となっては思いますが、でもまあ、そのおかげ(?)で、今や在米26年の身となっているので、人生わからないものですよね。

私の単純な動機による海外渡航ストーリーはなんの参考にならないかもしれませんが、それでも私は海外に出たことを、人生で一秒たりとも後悔していません。

海外、出てみよっかな。そう思い悩んでるあなた。
案ずるより産むが易しです。

一度きりの人生、日本の外へと一歩出てみませんか?



世界を目指す日本人女性は増えている


ドメ女さん、いい質問ですね。では、文部科学省のデータを見てみましょう。なんと日本人の海外留学者数は10年前と比べて30%以上も増加しています(下記の図表①-6参照、Education Careerより抜粋)。

図表①-6:日本人留学生の推移

しかも、男女別日本人留学生数の推移を見ると、過去13年間継続して、女子の留学生数が男子を上回っています。女性の海外志向は安定して高いのです。女子が世界を目指したいと思うのは、決してレアなことではありません。むしろ男子よりも多いのです!(下記の図表①-7参照、Education Careerより抜粋)

図表①-7:男女別日本人留学生の推移

外務省が発行した2021年の海外在留邦人数調査統計によると、海外在留邦人数は約134. 5万人。日本人口の100人に1人以上が海外に住んでおり、海外移住のトレンドは今後も進むと見られます。

コロナ禍で制限されていた海外渡航も緩和されてきたため、今まで海外に行きたくても行けなかった人達が、再び海外での活動を視野に入れ始めています。そのようなトレンドがある中で、世界を目指してみようかなと思うのは、全くおかしなことではありません。

グロ女のタマゴさん達


私の運営するNPO法人JCWは「ダラス、アメリカ、そして世界で活躍する日本人女性を応援しよう」という趣旨の非営利団体なのですが、社会人として働く日本人女性達以外に、将来社会で活躍するであろう現役の女子大生達も対象に、さまざまな支援活動を進めています。東京とダラスにそれぞれ学生支部があり、日々JCWと共に活動しています。

語学や国際関係などの学部に所属する学生が多いからでしょうか、JCWが共に活動する女子大生達からよく耳にするのは、「卒業後は世界を見てみたい」「いつか海外留学してみたい」「海外の人達とお話して、よりよい英語力を身につけたい」といった声です。

これを聞くたびに、よかった、グロ女のタマゴさん達がいるんだ!と知り、ちょっと嬉しい気分になります。

JCW東京学生支部Unlimited
ピクニックパーティーにて


JCWダラス学生支部PAW(SA) -Professional Asian Women Student Association
パネルディスカッションにて

それにしても、現役女子大生達との活動はとても刺激になりますね。学生側だけでなく、JCWスタッフ側にもたくさんの学びの機会があります。若い人達の視点は、私達が思ってもみないような斬新なアイデアばかりで、特にSNSやデジタルツールなどの使い方は脱帽です。リサーチなどをお願いすると、ChatGPTなどのAIツールを駆使して、私がやったら何時間もかかりそうな作業をパッとこなしてくれたり。

そういった斬新なアプローチを見ると、西洋のことわざである「老人から知恵を学び、若者から感覚を学ぶ」というフレーズを思い出さずにはいられません。

さあ、一緒にグローバル女子の扉を開いてみませんか?


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