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【第2章】ネットワーク①:「英語が不安」は今日でおしまい

さあ、第2章に来ました。

本章のキーワードはネットワーク。そう、何といっても、私達の行動のベースは「人」です。

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」。アドラー心理学をかじったことがある方なら、一度は聞いたことがあるフレーズかもしれません。何を急にと思うかもしれませんが、実はこの「」こそが、私達の行動のすべてのベースになるのです。

どの人種であっても、どの宗教であっても、どの文化であっても、根幹にあるのは人であるってことですね。


海の向こうで大事なのは「人間力」

日本国内はもちろんのこと、どの国であっても、成功も失敗も、人と人とのつながり(ネットワーク)が全てといっても過言ではではありません。

なるほど、確かにドメ女がそう思うのも無理はありません。

でも、

もっとネットワークを広げて外国人の友達をを増やさないと、とか
もっとゴマすりして、相手に気に入られよう、とか

そんなんじゃなくていいのです。肩肘張らずにリラックス!

最近日本でも、海外からの観光客や移住者が増えていますが、そんな海外からの来訪者と会話をしたときに、「ハジメマシテ」とか「ドウモアリガトウ」と、片言でも日本語で挨拶してくれたら、とても嬉しい気持ちになりませんか?

そう、相手の文化や慣習に敬意を示すことで、双方の距離感がぐっと近くなります。コミュニケーションのはじめは、そんな単純なことでいいのです。

あなたの英語力=あなたの個性

出た、「英語ができないから不安」発言。
私は何度これをドメ女から聞いたことか!

  • TOEICやTOEFLのスコアが〇〇点しかないので不安

  • リスニングとスピーキングがイマイチなので不安

  • 外国人と話した経験が少ないから不安

これを聞くたびに、私はいつもこう返事をしています。
大丈夫。あなたの英語は、あなたの個性。自信を持って!

不安な気持ち、とてもよくわかります。
私が大学生の時に、なかなか留学を決意できなかったのも、言語の不安が大きな理由の一つでした。私のように、ろくに英語ができない者が海外へ渡航してもやっていけるのだろうか、現地でバカにされないだろうか…。

それでは、リアルな答えをお教えしましょう。

【悲報】これをお伝えしたらガッカリするかもしれませんが、今あなたが海外に移住して、残りの人生を一生海外に住んだとしても、あなたの言語力は現地のネイティブと同レベルにはなりません。

幼児期の言語習得に関する脳の研究者、パトリシア・クール氏が発表したグラフによると、平均して7歳以降から言語習得スキルが目に見えて下降していきます。またCognition誌で発表された研究によると、10歳以降に第二言語を学び始めると、ネイティブレベルの流暢さに達することは「ほぼ不可能」であることがわかったそうです。

どんなに頑張っても所詮ネイティブレベルになれないのなら、あくまで自分のできる範囲の言語力レベルで、一歩一歩頑張っていきませんか?

図表①-8:言語習得曲線
(出典:https://englishnotes.jp/age/)

クール氏のスピーチを見たい方は、下記動画をどうぞ(英語のみ)。

【出典】TED Talk-パトリシア・クール

在米26年。今でも英語は日々挑戦

私はアメリカに住んで早や26年となりますが、未だに日本語なまりの英語を話しています。私の夫は香港出身のアメリカ人ですが、香港からアメリカに移住したのが大学生の時だったので、彼の英語も広東語なまりの英語です。夫婦共々、英語は母国語ではないのですが、それでも仲良くやっています。

私達の出会いは、さかのぼること20数年前、ルイジアナ大学に留学していた頃でした。当時の私は、渡米して3か月ほどしかたっておらず、当然ながら英語もボロボロ。一方彼も、一応香港で英語教育は受けていたものの(当時香港は英国領だったため、小学生から英語教育があったそう)、それでもネイティブレベルとは程遠い。

そんな二人が出会ったのが、大学のESL(English as a Second Language)という授業でした。要は「英語を母語としない留学生の皆さん、あなたの英語力を補強するため特訓しましょう」というものです。

英語がグダグダな二人がESLで出会い、きちんと意思疎通ができる… わけがない!と、思いますよね。でもなぜか、お互いのつたない英語で、コミュニケーションを取り合うことができたのです。

もし今タイムスリップして、当時の私達のしょぼい英会話を聞こうものなら、恥ずかしすぎてその場から逃げ出したくなるでしょう。でもなぜか不思議なことに、当時の私達二人の間で会話が成り立ち、馬が合い、恋に落ち、そして今年でなんと結婚22年目です。

ここで私が言いたいのは、英語がネイティブレベルでなくてもやっていける!ということです。気おくれせず、どんどん練習していきましょう。

少々脱線しますが、私の周りでは、「夫がアメリカ人なんだけど、私英語がしゃべれなくって~」という日本人女性が結構いたりします。じゃあ、旦那さんが日本語を話すのかな?と思うのですが、よくよく聞くと、夫側も日本語が話せない。はて、夫婦として一体どう成り立っているの?と思うのですが…。誰か説明できる人がいれば、教えて下さい!

さて、話を元に戻しましょう。
あっという間に在米26年となりましたが、実は私、今でも自分の日本語なまりの英語を恥ずかしく思うことがあります。気のおけない友人や、私のことをよく知る同僚と話すときは何の問題もないのですが、初対面の人と話すときや、人前でプレゼンをするときなどは、今でも緊張します。

でも数年前に、何かの機会で大勢の人達に向けてプレゼンをした時に、聴講者の1人が「日本語なまりの英語は、あなたの個性。とてもステキな英語ですよ」と言ってくれたのです。これを聞いて、私は肩の荷がすっと下りた気がしました。

そうだ、日本語なまりの英語も含めて、私は私なんだ。
言語力を理由に一歩下がってしまうのは今日でやめにしよう!と思えたのでした。

そういえば、大分昔の話になりますが、あるインド人がイギリス人に向かって「お前の英語はなまっている」と指摘して、大げんかになっているのを見たことがあります。

少々極端ではありますが、それくらい図々しくってもいいのかも。


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