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【第3章】インスパイヤ②:NOはNOと言わないと迷惑?

(※ 前章の続きです)

前章は下記をご覧ください ↓↓


アサーティブにふるまうって?

さて、前章では、「アサーティブに自分らしく振舞ってみよう!」という話をしました。アサーティブとは、単に一方的に自分の主張を述べるのではなく、相手を尊重しながら自己表現を行う、ということです。

ドメ女がそう思うのもよくわかります。
ですが、海外ではNOはNOときちんと伝えるべきです。

むしろYESなのかNOなのかをはっきりさせてあげないと、誤解が発生して、相手に余計な時間とエネルギーを消費させてしまう羽目になりかねません。

NOはNOとはっきり相手に伝えよう

私の体験談を一つご紹介しましょう。

留学して間もない頃、「新しい留学生?何かわからないことがあったら、いつでも聞いてね」という感じで、優しく接してくれる男子学生がいました。

彼はアルジェリアからの留学生。慣れないアメリカで、いろいろと大変な思いをしたので、留学生の視点からサポートやアドバイスができるよとのこと。とても親切で親身になって話を聞いてくれる、感じのいい青年でした。

キャンパスで会うことも増えて仲良くなっていったのですが、時間が経つにつれて、なんとなく少しずつ雲行きが怪しくなってきました。

デートに誘われる、などというのではなく、「神って信じる?」から始まり、「コーランって読んだことある?」「モスクで今度ランチ集会があるんだけど、一緒に行かない?」など、イスラム教の話へとだんだん矛先が変わってきたのです。

私はイスラム教でもないし、イスラム教徒になるつもりも全くなかったのですが、きっぱりとお断りするのも申し訳ない気がして、彼のランチのお誘いやコーラン勉強会などを、「行けたら行くねー」という感じで、やんわりと断り続けていました。

数回断るタイミングが続いたので、そろそろ向こうも察してくるだろうと思っていたのですが、とんでもない。お誘いを止めるどころか、彼は電話帳よりも分厚いコーランを持ってきて、「君へのプレゼントだよ!英語併記だから、アラビア語が読めなくても大丈夫!」と笑顔で言ってきたのです。

さすがの私も無理。ようやくきっぱりと、イスラム教に興味がないことを彼に伝えました。

彼は若干残念そうでありましたが、私がきちんとNOと意思表示をしなかったために、彼の時間とお金(あの分厚いコーランは決して安くないはず)を無駄にさせてしまったのかと思うと、申し訳ない気持ちになります。

コーラン、結局誰かもらってくれたのかしら…。

アサーティブ・アプローチ(初心者向け)

といいつつも、ストレートにNOというのはなかなかハードルが高いですよね。そんなときは、BATNA(バトナ)というアプローチが効果的です。

BATNAとは「Best Alternative To Negotiated Agreement」の略で、日本語にすると「交渉相手から提示された案以外で、最も望ましい代替案」といった意味です。かみ砕いて言うと、「あなたのお願いを受けられないけれど、代わりにこの案はどう?」と代替案を提示するやり方です。

たとえば、

「今週はダメだけど、来週なら大丈夫。それでもいい?」とか
「この資料はすぐ準備できないけど、代わりにこちらの資料はどう?」

などといった回答方法です。

相手の依頼を断りつつも、代替案を提示することで協力的な姿勢を見せることができるので、単純にNOと断るよりも相手の印象が大分よくなります。

もし次回、何かの件をお断りしなければいけない機会ができたら、是非実践してみてはいかがでしょうか?不安な方は、まず小さな依頼案件から練習してみましょう。うまくいかなかったとしても、ダメージはそう大きくないはずですよ。


アサーティブなアプローチができるようになったかな?
そしたら次は、「自分」というブランドを立ち上げ、皆をインスパイヤしてみませんか? ↓↓



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