【第3章】インスパイヤ③:自分というブランドを立ち上げよう
突然ですが、あなたの名前は何ですか?
名前はあなた自身であり、「あなた」というブランドです。
日本人同士だったら、相手の名前を聞いただけで、なんとなく男性なのか女性なのかイメージがわいたり、ざっくりとした年齢の範囲がわかったり(シワシワネームとかキラキラネームなど)、ありますよね。
でも海外に出ると、日本人の名前を聞いても、相手はなかなか分かってくれません。正しい発音さえ難しいときも多々ありです。(友人の「関根さん」は、外国人に「SEKINE = セカイン」と呼ばれて困るって言っていました)
あなたという人を知ってもらうための、ファーストステップが名前です。
外国人相手でもわかってもらいやすいよう、工夫してみませんか?
「あなた」という自分ブランドをマーケティングする、第一歩です!
あなたの名前、外国人でも発音できる?
今さらながら、私の名前は「Yuko(祐子)」です。
短いし、基本的に誰でも読みやすく、発音しやすい名前なので、アメリカでも助かっています。ですが人によっては、外国人にとって発音しづらい名前なため、毎回相手に説明するのに苦労するという方も多いようです。
その対策として、現地の人でも発音しやすい英語名(いわゆるアメリカンネーム・イングリッシュネーム)を採用してみるのも一案です。
ダラスで活躍する日本人女性達も、自身の名前が海外の人にとって発音しづらいという方は、さまざまな英語名を駆使して使っています。実名を元に英語名を選んだ方もいますし、自分の名前を短く略している方もいます。
● 実名を元に英語名を選んだ例
あつこさん →Anita(アニータ)
まりさん → Michelle(ミッシェル)
きみよさん → Kimmy(キミ―)
えりこさん → Ellie(エリー)
みすずさん → Missy (ミッシー)
●実名を略した例
みきこさん → Miki(ミキ・発音はミッキーまたはミキ)
えみこさん → Emi(エミ・発音はエイミーまたはエミ)
じゅんこさん → June(ジュン・発音はジューンまたはジュン)
ほしこさん→ Hoshi (ホシ・発音も同様)
英語名は必ず持っていないといけないというわけではありません。
むしろ、他の在米アジア人と比べると、日本人は自分の名前をそのまま使っている方が多く、私はそれを誇りに思います。
相手にとって発音しづらいなどの支障が特にないのであれば、自信を持って、自分の名前をそのまま使うのもステキですよ。
コテコテのアジアン顔の女性が「ハロー!私はエリザベスです」と自己紹介する機会に出会うと、「いやー、あなた、どう見てもエリザベスじゃないでしょ」と突っ込みたくなります…。
イングリッシュネーム、作ってみる?
と言いつつも、「もし自分の名前を英語にするとしたら、何がいいかな?」などと考えるのもちょっとワクワクしますよね。
実は私も、一度検討したことがあるのですが、Yuko(祐子)を英語名に変えるのって、実は意外と難しいのです。
Yukoの頭に使われている「Y」を使って何かできないかなと思い、何人ものアメリカ人に意見を求めましたが、Yvonne(イボンヌ)やらYvette(イベット)など、イマイチ私らしくない名前ばかり。
Yがダメなら、ユウコの「ユ」の発音はどうかと思いましたが、Eunice(ユニス)とか…。うーん、何か違う。そして挙句の果てには「乗り物のYacht(ヨット)なんてどう?」なんて言われてしまう始末。
結局私は、「Yuko」の実名一択で進めることにしました。
イングリッシュネームも善し悪し
イングリッシュネームを持っているとカッコいいな、と思いますが、いいことばかりではありません。
運転免許証やパスポートなど、お役所に提出する正式書類はどうするのか、会社の名刺に載せる名前はどうするのか、日本の戸籍謄本も変更しておくべきかなど、さまざまなメンテナンス作業が発生します。
ちなみに、戸籍にはない名前をミドルネームとしてパスポートに追記するのは可能なようです。その場合、戸籍上の名の表記の後に、別名としてカッコ書きでミドルネームを表記するそう。ただし、追加の手数料がかかるそうです。
パスポートにイングリッシュネームを追記する際は、下記のサイトを。↓↓
パスポートの別名併記(外国式の氏名表記)について | 在サンフランシスコ日本国総領事館 (emb-japan.go.jp)
このように、イングリッシュネームを準備すると、追加でいろいろな手間が増えてしまうのも事実。メリット・デメリットをしっかり考えた上で、自分はイングリッシュネームを採用すべきなのかを考えたいですね!
自分ブランドをマーケティングする、心の準備はできましたか?
それでは、次のページを見てみましょう↓↓
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