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電話室

20230202
入院4日目

昨日より体調のいい朝。熱もなく、カラダも軽めです。
空は雲がかかっていますが、しっとりと春らしさを感じます。

看護師さんに言われて気づいたのですが、今朝はちょっと赤ら顔?
熱もなく、体調はいいのですが…表面に出る副作用?
そうでもないか…

今日はベッドの上で、お仕事をしました。
途中になっていたブログを書き終えたかったんです。
あとはもろもろのルーティンを少し。

元気にお仕事です♬


退院日が決まりました!
今度の土曜日です。
そして、またすぐに通院です。忙しい💦

ブログ、書き終えました!
https://aso-ex.jp/blog/1919/

今日、ぼうしの活動のことをどうしても書きたかったんです。

その後、少々疲れたので、お昼寝をしました。
夕方は打合せがあるので、それまでにシャワーや洗濯も。


打合せとは、来月、CRCさんに向けて、自分の経験をお話しするためです。

また新たに先生方との出会いがあり、嬉しい限りです。
同じフロアにある食堂に設置されている談話室をお借りし、zoomにて打合せをしました。
わたしの話すべき方向性を確認し、資料作りなどスケジューリング。


実は打合せの間、気になることがありました…
談話室の隣には電話用の個室があります。
そこで、ご家族とお話している男性。

大きな声が聞こえてきます。
足で壁を蹴る音も。
苛立っています。

がんによって、自分の命が尽きてしまうかもしれない恐怖や怒りをぶつけています。
すごく、よくわかります。
わたしも同じでした。

今ではすべてを受け入れられるようになりました。
でも、最初は全然…

どうして私だけ?
なんでこうなってしまったの?

当初、そんなことばかり考えていました。
すごくイライラしていました。

ステージ4。手術できない。放射線治療もできない。
その現実はとても厳しいものでした。

生きる気力を失いました。
どうせ死んでしまうのだから、生きていても、しょうがない、とも思いました。

でも、子どもたちの顔を見ると、目の前のことに追われ、それどころではなく、なんだか元気が湧いてきました。

ご近所に一人だけ、親世代の同じがんの方がいて、一緒にお散歩をして、話を聴いてもらいました。

子を持つ親の患者会キャンサーペアレンツに出会いました。
オフ会では、本当に励まされました。
ぐっちさんの「ゆうこりんこって、『こ』が多!!」という、つっこみ。
嬉しくて、忘れられません。

父ががんであることが分かり、どんどん衰弱していくのを見て、自分も怖くなり、精神腫瘍科にかかり、レジリエンスを受けました。
レジリエンスでは自分の人生を振り返ることができて、本当にいい体験でした。

父が他界し、弱弱しくも母を支えていた、そんな時、患者会のメルマガを通じて仕事に出会いました。

オンライン面接では、泣きながら、2時間程お話しました。
すぐに採用の連絡をいただき、こんな世界があるのか!?と、びっくりしました。今までに味わったことのない喜びでした。

それからというもの、自分を少しずつ、アウトプットできるようになりました。

アウトプットする大切さは、子どもたちが受けてきた「がん教育」への違和感からも湧いていました。
当事者のリアルな体験ほど、響くものはない。

仕事を始めてから、医療職の人との出会いが沢山ありました。
視野が広がり、学会などで患者の立場として、お話しする機会をいただき、自分を深堀することができました。


自分自身を信じられず、否定してきたこと。
こうしなきゃ!と、自分で自分の首を絞めてきたこと。

人間はもっと自由で、ありのままでいいこと。

がんになって、気づけたり、わかったことが沢山ありました。

今日のランチは、たらこスパゲッティ♬
テンションが上がりました!
好きなものを食べるって、しあわせです💗

自由過ぎ?


大病を患って、こんなにも、わかることがあるんだと。
自分にはいいものが眠っていたんだと。
素直にありのままに生きることは、なんて素晴らしいことなんだと。

大切なことを大切にできる人生を送りたい。
そして、人生を楽しみつくしたい。

今日はしんみりしちゃいました。
こんなことを思い出す日もあるんです。
今のわたしがあるのは苦しい経験をしてきたからなんです。

窓の外の夜景がキラキラして、応援してくれているようです。


今夜はこの辺で。
おやすみなさい。

パスタは猫舌堂さんのカトラリーでいただきました💗


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