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ファシリテーターに必要なのは「自分に気づく力」 あなたの心は、開く場に映される

今日はファシリテーターにはどんな力が必要?ということを書いてみます。自分でイベントや対話の場を設計する人、進行する機会のある人はぜひ読んでみてください。


ファシリテーターに必要なスキルって?

ファシリテーターに必要なスキルはもちろんいくつかありますが、大切なものを1つあげるとしたら「観察力」です。


以前、「話し合いに何が影響しているか」を見ることが大切、という記事を書きましたが、「今、目の前で起きていること」を観察するとともに「自分自身を観察する力」も必要です。 なぜなら、その人自身の信念、価値観、大切にしていることは、無意識のうちにその場に現れるから。


例えば、私は自分が主催して場を開くときには「全体性・ありのまま」を大切にしています。どんな感情もOKだと思っているので、ポジティブな言葉や感情もネガティブのそれも、どちらも平等に扱いたいと思っています。


なので、対話をして、感想を共有してもらうシーンがあったとして、ずーっとポジティブな感想ばかりが出ていたら「逆に、この辺は違和感があった、気になったという感想もよければ出してくださいね」とネガティブも場に出しやすいような関わりを入れる傾向があります。


でも、この関わり「私の開く場では『前向きな気持ちを大切に扱いたい』」という価値観のファシリテーターだったらしない可能性が高いし、むしろ「更に「ここが良かった!」と自分に響いた点はどんなところですか」とポジティブな言葉が更に出しやすくなるような関わりをする可能性があります。


また、私は自分自身が内向的 (自分の内側にエネルギーが向く、という意味)なので話し合いの設計も「1人で考える時間を作る」を入れたがる傾向にあります。そして、1人でじーっと考えているのが好きなので、話し合いで沈黙が訪れても「みんな、じっくり考えてるんだ… ^ ^ 」と前向きに捉える傾向にあります。(もちろん、そうじゃない時もある笑)


でもこれが外向的なファシリテーターだと「隣の人となるべく話す時間を作る」を入れたがる傾向にありますし、沈黙が続くと「こう考えて見るとどうですか?」と私よりも早めに問いかけを入れる傾向にあります。


どちらが良いかは、その場の狙いにもよるのでどちらの関わりが良い、悪いではないのですが、ファシリテーター自身は自分自身にどんな傾向があるか、それはなぜなのか、は知っておく方が良いでしょう。 


ファシリテーターは、自分をどう扱ってるかが場に映される

また、ファシリテーターが自分自身をどう扱っているかがそのまま場に出ます。私は普段から自分のネガティブな感情をとても大切にしているので、だからこそ自分が開く場でネガティブな感情が現れても比較的大丈夫なんです。自分のネガティブな感情は扱えないけど、場のネガティブな感情は扱えるということはありません。


でも逆に「意識的に前向きになる」ように自分を扱っていないため、前向きさを加速させるような関わりは思いつきづらいし、そういう関わりは他のファシリテーターを見て学ぶようにしています。または、ペアを組んで主催をして相手にお願いすることもあります。


ファシリテーターは話し合いの場で「意識的に自分を使う」必要があります。( 例えば、私が話し合いに少し前向きなエネルギーを高めたいと思ったら、意識して言葉を使わないといけないように)    そして、意識的に扱うためには、普段の自分の言葉の癖、心の感じ方を観察している必要があります。


でも、自分のことをよく観察し、そのファシリテーターが大切にしていることをちゃんと大切に表現した場では、「そのファシリテーターが開く場」になる。私は、「その人らしさ」がある場の方が好きなので、いろんなファシリテーターのその人らしい世界観に溢れた場がたくさん開かれて欲しいです。


ファシリテーターの心や在り方は、必ずその場に映し出されるし、だからこそ面白い。 続けていけばきっと「あなたが開く場が好きです」と言ってもらえる日が来ます。私もたくさんの人にそういってもらえる日まで、「自分らしい場」を追求していくつもりです。







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