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 エジプトでは私が移り住んだ2年前から物価は3~10倍になりました。なので、ホテルやバス・クルーズの値段や観光地の入場料まで高騰しています。これはエジプトに限ったことではありません。世界的にインフレが加速しているため、旅行代金も日に日に高くなっているのです。

旅行代金はドル or ユーロ建てが基本

加えて…
エジプトやトルコ含めて、皆さんが行きたいと思っている観光国の多くはドル又ユーロ建てです。ですから、円高になれば我々日本人にはお得な話になります。さらには、海外に行くための航空券も安くなりますから…。しかし、残念なことに、日本円はこの両通貨にはボロ負けです。
 
じゃ~安くなるまで待てば良いじゃないの?
 
それっていつのことでしょうか?
 

民主主義の王道 “選挙” で選ばれた政府…

円安はすべて国策です。

皆さんが選挙という民主主義の王道でお選びになった政府が決めた方針である以上、文句を言っても、私の〈憂い〉を解消することはないでしょう。
 
〈憂い〉って何?
 
国民を豊かにし、国民を守るための政策を行うのが政府です。
だから…

外国人に慣れていない日本人に生じる違和感

円安(&低金利)は

①インバウンドによる外国人購買力を利用して経済を活性化できます。日本     の観光に携わっている方々は儲かります(ホテルは意味が分からないくらいに高くなりましたが…💧)。
②トヨタをはじめとする輸出企業(輸入原材料費は高騰しますが・・・💧)は海外での売り上げが増加します。だから、少しは儲かります。
➂金利が上がらないので、ローンをしている方は胸をなでおろします。そして、不動産価格は高止まりします。これから不動産を買う人たちは損をすることになるでしょうが…。今、不動産をすでに持ってる方は今売れば儲かるでしょう(買い手がいればの話ですが…💧)
④企業の設備投資もやりやすいでしょう(銀行からお金が借りやすいですから…)。
⑤いや、何よりも日経平均(株)が上がります。政府が国民に投資を進めているでしょ。政府のいう通りの投資をしていれば、国民は儲かります
 
しかし…

わざわざ兵器を高くしてアメリカから買ってあげる…😢

メリットばかりでは、勿論ありません

①自給率が低すぎる我が国には輸入品を高価なお値段で買わなくてはならなくなります。エネルギー資源は当然高価なものになります。そりゃ~物価は上がりますよね。
 
でも他の先進国よりは物価が上がっていません。それは、お給料が上がらないからモノが買えないので物価は上がりにくいという笑い話。政府も日銀にお金刷ってもらって、補助金を出して急激な物価高を押さえています。社会主義みたい…💧 国民に優しい政府(笑)
 
②企業は海外への資本投資が難しくなります。そりゃ~相対的に海外のモノは高くなっていますから。海外の労働賃金も高くなってますしね。グローバル企業には痛手なんてもんじゃないですね。つまり、海外にある工場は採算が取れなくなってくるということです。
 
➂軍事予算をあげましたね。勿論、購入量も増えたでしょうが、アメリカから購入するわけでですから、ドル高でわざわざ兵器を高くして買っているわけです。そして、その軍事費は我々の税金です。防衛強化のために軍事費が高くなっているというより、円安で購入額が高くなっている方が大きいということですね・・・💧。
 
④そして、〈海外旅行の受難〉ということです。勿論、〈留学〉もそうですし、日本で貯めたお金で余生を海外で暮らそうと計画していた年金暮らしの方にとっても夢をぶっ潰された形になりますね。私もかな…(笑)
 
以上、〈海外旅行の受難の時代〉の背景をお話しました。
 

誰でも海外へ行ける時代に戻れるのはいつ?

何か、政府批判のようなnoteになっちゃいましたが(まあ~批判なんですけどね(笑))、この状態について、私が〈憂いていること〉って何なのでしょうね?
 
世界史の講師だから? 
世界を沢山見て回ったから?
33年間も予備校講師をやっているから?
ただ、年寄りになったから(笑)?
 
別に海外に行かなくたって!って思っていませんか?
それですよ、それ・・・(笑)
              
次回は… 2話:海外に行くことの意味と行けなくなった国民


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