今の時代は絶え間ないアウトプットの連続です。ビジネスでは資料作成やプレゼンで、プライベートでもSNSやブログでアウトプットを経験している人は多いのではないでしょうか。今回はアウトプットをする上で、誰でもできるAIを活用法を提示していきます。最近は生成AI流行りで、より高度な使い方が案内されていることが多く「興味はあるけどよくわからんな…」という方もいらっしゃると思います。今回は少しも知識がなくても生成AIを活用できる単純な方法を紹介しています。資料作成、ブログ記事、学校のレポート、どんなアウトプットにも役立つ手法であり、かつ盗用などの不正にもならない手法です。
ちょっと待って、まずは構成
じゃあ、どんどん文章を生成してもらうぞー!といきたいところですがちょっと待ってください。まず、いいアウトプットを作るためには「構成を練る」というプロセスが必要です。資料作成を専門としていてパワポ作成のプロであるトヨマネさんは、パワポを開く前に、まずと紙とペン(まず紙ペ)とよく言っています。いいアウトプットをするためには、最初に思考(まず紙ペ)があって、次に原稿やパワポなどの成果物の作成(思考を可視化する作業)があるわけです。
で、この構成作りを生成AIに助けてもらいます。「こんな文章書いていきたいな〜」とぼんやり思ったとします。ぼんやりとしたアイデアをChatGPTに入力して、構成を提案してもらいます。
このnote記事ももちろんChatGPTの助けを借りています。以下が、このnote記事を書こうと思いついた時点で、ぼんやり考えていたことです。
これをChatGPTに入力し、最終的に出来上がったのがこのnote記事です。実際に、ChatGPTに指示した具体的な内容は最後にご紹介します。
ゼロイチがいちばん大変
ぼんやりとアイデアが浮かんでいるだけの状態では、一体どこから手をつければいいのか困ってしまいます。選択肢が多すぎる状態はとても苦しいです。しかし初稿、すなわち叩き台があるだけで、これらの苦労は大幅に軽減されます。叩きがあると選択肢が限定され作業の進行スピードが速くなります。ゼロ→イチに成功すると、それを修正し改善していくのは比較的、楽チンです。
Chat GPTは、この叩き台を作成するのに非常に有効なツールです。たとえ最初に生成された内容が、自分の意図にピッタリでなくとも大丈夫です。あまりに的外れなものは、ChatGPTに修正点を伝えて直してもらえばいいのですが、ほとんどの場合、その作業は必要ありません。
ChatGPTが生成した構成や文章や修正と改善の出発点に過ぎません。多くの場合、Chat GPTによって書かれた原稿は、最終的にはほとんど残らないほどに修正されます。しかし、その価値は、「ゼロ」から「イチ」への移行を助けることにあります。最初の草稿があれば、そこからアイデアを広げたり、自分の言いたいことを付け加えたり、論点を深めたり、言葉づかいをブラッシュアップすることができます。
実際の作業の流れ
次にChat GPTを文章作成のツールとして効果的に活用する実践方法を紹介していきます。まずは、自分が持っているぼんやりとしたアイデアをChat GPTに伝えて、まずは構成を作ってもらいます。この構成に、大きな誤りがなければ、本文を作るように指示します。このとき生成される文章は、不自然で中身の空虚な文章が出力されることがほとんどです。目標の文字数を指定しても1500-2000文字くらいしか生成してくれないのですが、それでも十分です。
あとは出力してもらった草稿をドキュメントソフト(今回はnote記事の投稿・編集画面)にコピペするだけです。草稿の文章を削りながら自分が思うがままに書いていくだけなのですが、あら不思議、どんどん筆が進みます。これはマジでやばいです。
ChatGPT利用のポイント
ただアイデアを伝えて、構成を作ってもらうだけなので、ほとんどポイントらしいポイントはないのですが、あえて言うなれば以下です。
構成が的外れすぎると、さすがによくないので、ChatGPTを何度かやりとりしてブラッシュアップしてもらう必要があるかもしれない(でもそこまで自分の意図とピッタリでなくともいい)。
構成ができあがったら、本文の方は的外れでも全然いい。本文の方はChatGPTが作った文章をほとんど残さない(残らない)。
長すぎる出力はエラーを生じることがあるので、本文の生成を依頼するときは、”長くなるときは、中断してください。適宜私が「続けて」と指示します。”と記載する。
終わりに
この記事ではChat GPTを原稿作成に活用する方法を学んできました。叩き台の持つ大きなパワーを実感していただけると思います。Chat GPTは、完璧な文章を書くツールではありません。内容の根拠は不明確な部分もあり、内容はどこか空虚で、日本語としても不自然です。しかし文章作成を加速し、自分の脳の中にある創造性を引き出してくれるスタートになります。おまけとして、私がこの記事を作成するにあたりChatGPTに依頼した内容と、ChatGPTが生成してくれた文章を添付いたします。最終稿と大きく違うことに注目していただければと思います。なんとnoteのエディターを開いてからこの文章が書き終わるまで、たった40分でした。すごい!みなさまもぜひご活用ください。そして試した結果をコメントで共有お願いします!
おまけ(実際のChatGPTとのやりとり)
まずは私の依頼から。
それを受けて出力されたChatGPTの回答。
ちょっと微妙だけど‥まあいいでしょう!次に私が入力した内容。
1度「続けて」と指示して、出力された記事本文の内容
いかがでしたでしょうか。このように、あまり中身のあるとは言えない文章でもあるのとないのでは違います。騙されたと思ってぜひご活用ください。