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【スリール】ワーク&ライフインターン体験記~後編~

みなさん、こんにちは!
ゆっかです。
本日はインターン終了後の話です。

※インターン体験談前編から読む方はこちらから


思ったこと

インターンを終えて、あ、なんか自分の人生大丈夫かもと思えました。

インターンに参加していなかったらと思うとぞっとするくらい、参加して本当に良かったと思っています。

多少繰り返しの部分もありますが、前編で抱えていたモヤモヤがどのように変わったのかについて書いていきたいと思います。


もやもや①ー対等なパートナーシップってなんだろうー

インターン前の私のパートナーシップ像は極端に言うと「女は男を立てるもの。我慢をして男を支えるもの。」と思っていました。

というより、それが彼女というものであり、妻というものであり、そうならなければならないんだと思い込んでいました。

でも相手に尽くすせば尽くすほど、自分のことも分かってほしくなって、でも我慢して、だから苦しくて。

そして、どちらかが我慢をして、一緒に生活するのって幸せなんだろうか、楽しいんだろうか、と考えると、私の答えは否でした。

少なくとも私には向かないし、私にはできない。

インターンでお預かりに入ったご家庭のパパママもお互いの仕事と生き方を尊重して、素敵なパートナーシップを築いている様子をみて素敵だなと思い、だったらやっぱり自分の中にある女性像の固定観念を疑うことと、パートナーに対して自分の気持ちを伝えること、どうしていくか考えることを働きかけていかなければいけない。

伝える前に諦めるのはよくないことだと学びました。

どうして女性の方ばかりがこんなに苦しく感じなくちゃいけないんだろう、しかもそれを解決するために女性の方ばかり動かなくちゃいけないんだろうと思うときもあるけど、仕方がない。

男性は問題に感じないくらい無意識の構造の中にこの固定観念は組み込まれている。

また、逆に男性は男性で逆の視点でも固定観念があるということも分かりました。

「男性は大黒柱にならなければならない。女性より稼がなければならない。」

男性も会社の中でその無意識の固定観念にさらされて苦しんでいるのかもしれないと思いいたるようになったのです。

でも、お互い苦しいなら、世間体ではなくパートナーや家族が幸せになるベストな選択をしていくことの方が幸せではないか。

そう思っています。

もやもや②ー会社の中で女性って活躍できるんだろうかー

女性の活躍というと、制度面ばかりを考えがちでしたが、それだけではいけないんだということが分かりました。

それまでの女性の活躍というと制度でつなぎとめて「辞めないこと」を目指してきたのかなと思います。

でもそれだと昇進やモチベーションの面で課題がたくさんある。

それを個人の問題とされてきたから、「男性化」した女性が昇進し、そうなれない人はマミートラックにはまる。

それを課題と感じ課題解決を模索している会社もたくさんあることも分かったし、そのような流れを作っていくのも、やはり声をあげなければ周りが勝手にしてくれるわけではないことに気づいた。

個人としても、制度がないから仕方がないと考えていたが、運用でどうにかなるかもしれない、ないなら作っていくしかない、声を上げていくしかないんだ、と思うようになった。

そしてこの問題は子育てをする女性だけの問題ではない。

中年の男女関わらず介護離職も問題になっているし、女性の社会進出を推進するために男性の家庭進出も進めるべきだが、定時で帰ることや時短勤務を取ること、育休を取るということがマイナスになるなら男性の育休取得も長時間労働是正も進まず、結局女性が不利益を被る構造は変えられない。

独身だけど趣味や会社で成し遂げられない自分の使命を会社とは別の場所で成し遂げたいと考える人もいるだろうし、女性だって家庭は持っているけど仕事に全身全霊を傾けたい人もいて、家事育児が得意で楽しいから専業主夫になりたい男性もいる。

同じ人でもライフステージによって働き方を柔軟に変えていきたい人もいる。

人生100年時代と言われている中で、働き盛りの時期を仕事だけに費やすという価値観も薄れつつある。

この問題はひとりひとりの生き方の問題なんだ。

そんな様々な生き方を認めていくためにやはり会社や組織も多様な働き方を認めていく必要がある。

もやもや③ー共働きで子どもはかわいそうじゃないのかー

インターン前は、子どもを預けて働くことへの罪悪感や「3歳までは母親が育てなければならない」という3歳児神話、そして、完璧に専業主婦をこなしていた自分の母親像を思い浮かべ、共働きしながら自分にそんなことはできないと感じていた。

それなら子どものことを考えると私がキャリアを諦めるしかない。

そう本気で思っていた。

でもインターンのときの子どもたちの様子を見て、その考えは変わった。

保育所で楽しそうに過ごしている姿、働いている両親を誇りに思う姿、それは「かわいそう」な子どもではなかった。

「3歳児神話」も「3つ子の魂100まで」と言われるように、乳幼児期は非常に重要な時期だということは理解する。

しかし、子育ての責任は親にあるというのは大前提だが、だからといって「母親が」「すべて」担わなければならないことはないのではないか。

当然保護者として「愛着の形成」という大切な関係は築いていかなければならないが、いろいろな大人やお友達とふれあいながら社会性を身に着けていくこともありかもしれない。

母親だって向き不向きがあるし、できないところはうまく周りの手を借りながらしていくほうが、子どもにとっても自分にとっても豊かな人間関係と環境の中で幸せに生きられるんだ、と思うようになった。

何より、子どもが「よい大人」になるのに専業主婦も共働きもあまり関係ない。

親子関係を良好にするのは、過ごす時間の多寡ではなく、密度の問題だ。

そして子育ては一人でするものではない。

もやもや④ーそもそも家庭と仕事の両立ってどうしているんだろうー

これについては、インターン前は全く想像つかなかったが、実際にインターンで経験し少しイメージが湧き、私もできるかもしれないと思えた。

他のもやもやと複合的に絡む問題だが、パートナーとの関係性や家事育児の優先順位と子どもとの向き合い方ではずしてはいけないことなど、私の中で整理できたことで、解決に向けての方法を身に着けることができた。

また、仕事では完璧に見える人も、家ではみんなそれぞれいろいろなことで悩みながら生活しているということが分かり、すべて完璧にできないかもしれない自分も許せるようになった。

そして、もし困ったら、このスリールで出会った仲間や、先を行く先輩に相談すればきっとどうにかなるかもという心のセーフティネットができたことも大きい。

その他

ワークキャリア観も大いに変わった。

一つの会社に勤め続けること、そこでキャリアを積んで出世していくことが社会人としての当然の姿だと考えていたが、道はそれだけではないし、むしろこれからの時代は非常にリスクの高い考え方だと知った。

また、逆に、高度経済成長期のように、「夫が稼ぎ、妻が家庭に入る」という選択肢を取り続けるということもやはりリスクの高い生き方だとも思った。

そもそも「働くために生活がある」のではなくて、「生きていく中に働くことがある」という考え方になった。

そうであるなら個人の生き方として、何を実現したくて、その会社や組織や地域でどう力を発揮していくのか、変革を起こしていくのか、はたまた生き方やライフステージやキャリアステージが変わったら転職するのか複業するのか、などいろいろな選択肢があることを知った。

そして、家庭に入るということも他に選択肢がないと思うから苦しかったし不安だったのであって、いろいろな選択肢から自分が納得して選択をすればそれは素晴らしいキャリア選択なんだとも思えるようになった。

「会社人」ではなく「社会人」になるほうが、きっと豊かな人生を歩める気がする。

最後に

自分に固定観念がたくさんあるということ、

固定観念をはずすことは意識していてもとても難しいこと、

固定観念を紐解いていくと意外と気にしなくてもいいこともあること、

そしてその固定観念で自分自身を縛って自分自身を息苦しくしているのは社会でも世間でもなく自分だということ、

幸せに生きるには、自分自身がどう生きたいのか、本当の自分の声を聴き、そのためにどうしていけばいいのか考え続けなければならないこと、

困ったら周りの人に頼っていいこと、

など生き方の根底となるようなたくさんの学びを得た。


この変化をずっと近くで見ている現在の夫は「最初はなんか専業主婦志向だった気がするけど、いつのまにか共働き志向になったよね」と言っていた。

夫はそんな私をいつだってフラットな視点で考えてくれていた。

別に女性だからこうすべきとか、妻だからこうしてほしいとか、母親だからこうあるべきとか、そんなことを押し付けてきたことは一度もない。

この変化でさえ、私がそういう風に今思うならそれを尊重して今を考えようとしてくれる。

やっぱり、自分を縛っていたのは、生き苦しくしているのは自分だったんだ、といつも夫の言葉で気づかされる。

現在、実際に結婚し、出産し、共働きで子育てをしてみて、固定観念を取っ払うことや自分の気持ちを知ること等、実践することの難しさは感じているが、それでも「自分を大切に、幸せに生きること」を諦めずにいられるのは、このインターンを経験したからこそだと思っている。

この経験を経て、現在までどのように工夫をしてきたのかについての具体的な家事・育児・パートナーシップ等については、また少しずつ書いていきたい。


非常に長い体験記になってしまったが、最後に、このインターン事業を生み出してくれたスリール株式会社 代表取締役の堀江敦子さんには本当に心より感謝している。

ありがとうございます。

また、そんなあっこさんの書いたご著書は、あっこさんの温かいお人柄の伝わる、優しく支え背中を押してくれる内容になっていると思うので、今、共働きでもやもやを抱えている人、これから結婚出産を考えるうえで不安に感じている人、みんなに読んで欲しいと思う。

以上、読んでいただきありがとうございます。

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※私の生き様を読む方はこちら


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