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入学までに、文字を知っておくメリット


前回の記事でも書きましたが、入学までの小さい子に、怖い顔をして強制的に文字を教えているところを見ると、ぞっとします。



ただ、小学校の現場で多くの子どもたちを見てきて、入学までの間に文字(平仮名)を知っている=学んでいるほうがいいのか否か、と聞かれれば、


正直、イエスと答えます。

全部知ってなくても大丈夫!とは言えますが、
知っているほうが、やはりメリットは大きいと思います。



理由は大きく二つ。


一つ目は、子どもの自己肯定感に関わってくることです。
入学までに文字を知っていると、「すごい!~ちゃん、平仮名読めるんだね。」なんて褒められることがあり、それは「ぼく、わたしはできるんだ!すごいんだ!」という自己肯定感に繋がります。

しかし・・

一年生になり、授業で習った途端、平仮名を読めるのは『当たり前』のことになってしまいます。
できてすごい!から、できて当然・・というこの落差。

(そして、習った翌日から『できる=読める、書ける』ことが当たり前になるので、できないと子ども自身が困るのも、また事実。)

できるなら、時間も心も余裕があるうちに、子どもを褒めながら!
一つでも二つでも、知っていることがすごい!と言えるうちに、教えてあげられるのがベストだと思います。


二つ目は、文字を習うスピードが実はとても速いことです。

最初は、鉛筆の持ち方、線を書く練習から始まりますが、そんなものは1日2日のあっという間。

あれよあれよという間に、平仮名を習い、一学期が終わる頃には、50音すべて読み書きできる状態が当たり前になってしまうのです。

(今年、わたしが担任をした1年生の子どもたちは、毎日2文字ずつ覚え、5月の末には、平仮名を学び終わりました。)



また、子どもが一年生になったお母さんからよく聞いたのが、一年生になった途端、体力的にとても疲れて帰ってきていた、ということです。

当たり前ですが、新しく覚えるのが文字だけ、ということはなく、様々な教科や日常生活でも、結構なスピードでいろいろなことを覚えていきます。


ある程度、予習していたことで、一年生になったとき、ゆっくりと余裕をもって過ごすことができたのだそうです。
(小学校に入る前に平仮名を覚えていたことが『貯金』になった、とも言っておられました。)



子どもにとって、まだ『学習』ではないうちに、一つでも二つでも自然に覚えていければベストですね。


ちなみに、我が子が最初に覚えた文字は、

はま寿司の『は!』です(笑)


ちなみにその次は、『ま』でした♡


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