カウンセリングサロン≪ミモザの庭≫ 吉澤由紀

公認心理師。ヒプノセラピスト。NLPプロコーチ。ずっと苦しかった心は、自分次第で変えら…

カウンセリングサロン≪ミモザの庭≫ 吉澤由紀

公認心理師。ヒプノセラピスト。NLPプロコーチ。ずっと苦しかった心は、自分次第で変えられることに気づき、50代からは「より自由により軽やかに」をモットーに、ヨーガや瞑想をしながら、夫や犬と心静かに暮らしています。 https://www.mimoza-no-niwa.jp

最近の記事

お腹(丹田)から本当の声で話していますか?

先日、ゲシュタルト療法の百武正嗣先生のワークショップに参加して、先生にセッションをしていただく機会がありました。 ゲシュタルト療法は、「いまーここ」で体感している症状や問題に焦点を当て、自分を真に見つめることによって「気づき」を得る、実践的な心理療法です。 私は春に喉の調子が悪くなって以来、普段の声は元通りになっているものの、高い声は出にくいし、大声を出すことは怖くなっているので、自分の喉の症状は私に何を伝えているのかを知りたいと思っていました。 百武先生は、簡単に私の

    • 100%いい人も100%悪い人もいないから、ありのままの自分でいい

      以前、誰か芸能人が、記者会見で結婚を決めた理由を聞かれて、「彼といるときの自分が好きだから」と答えているのを聞き、「なるほど~、それって大事よね」と思ったことがあります。 反対に、自分が別れるときには、相手が悪いのではなく、その人といるときの自分がつくづく嫌になったことを思い出しました。 そのとき、自分はこんなに意地悪にもなれるし、こんなにひどいことも言えるんだと、気づかされたことがショックでした。 あたりまえのことだけど、人は色々な面を持っていて、自分が知っているのは

      • 嘘つきの記憶から自由になって前に進もう

        「あの出来事を思い出すと今でも苦しい」とか「あの人に言われたことが悔しくて忘れられない」とか、自分の記憶にいつまでも苦しめられている人は多いのではないでしょうか。 でも、記憶ほどあてにならないものはなく、記憶はあとになって作られたものかもしれないと聞いたら、どう思われますか。 「記憶はウソをつく」の著者である心理学者の榎本博明氏は、「最近の研究では、記憶が必ずしも真実ではないことが明らかになってきている」と述べています。 「記憶は、後で入ってきた情報や、現在の心理状態の

        • 自分に正しい質問をし続けることで願望は現実化する

          前回、エミール・クーエの自己暗示についてお話ししましたが、どんなに口で肯定的なことを言っても、望みが叶うような気がしないし、何だかピンとこないという方もいるかと思います。 潜在意識で「こんなの効くのかな」と思っていたら、何度肯定的な言葉を口にしても、かえって疑いや不安が大きくなってしまうでしょう。 プラシーボ効果の研究結果を見ると、信じる気持ちが身体に与える影響は一目瞭然です。例えば、痛みに効く薬と言われて偽薬を服用した人の30パーセントに実際に鎮痛効果があったという結果

        お腹(丹田)から本当の声で話していますか?

          やっぱり凄い!エミール・クーエの自己暗示の力

          久しぶりにエミール・クーエの「私は毎日あらゆる面でますます良くなっている」”Day by day, in every way, I'm getting better and better" という暗示文を毎晩寝る前に20回唱えてみたら、身体だけではなく心も元気になってきて、あらためてその癒しの力に驚かされています。 エミール・クーエ(1857~1926)はフランス人の薬剤師ですが、意識的な自己暗示の力に気づき、協力する医師とともにクリニックを開設して、数多くの心身症を治癒さ

          やっぱり凄い!エミール・クーエの自己暗示の力

          「思考→感情→行動」の自動操縦を止めて人生のパターンを変える

          「自分の人生はいつも同じパターンの繰り返しだ」と気づき、それを変えたいと思ったことはありませんか。 例えば、ある人が何度も転職を繰り返している理由が、上司と上手くやることができないという場合、まず「この上司はワンマンで苦手だ」と考え、「これ以上一緒に働くのは嫌だ」と思い、「会社を辞める」というような「思考→感情→行動」の流れがあるのがよくあるパターンです。 もし、本当は同じ職場でもっと長く勤めたいと思っているのであれば、今起こっている現実は、自らの行動の結果であることに気

          「思考→感情→行動」の自動操縦を止めて人生のパターンを変える

          最初の? そして最後の飛翔~鳥にとって飛ぶことの意味

          先日、鳥にまつわる面白い体験をしました。その日帰宅すると、自宅の玄関ドアの前に、小さな鳥が微動だにせず、近づいてもじっと立ったままでいました。 私はどうしていいのか分からず、そっと別のドアから家に入り、後から帰る夫にその旨をメールで伝え、とにかくその鳥が無事に飛び立つことを家の中で祈っていました。(それしかできなかったので、苦笑) というのも、毎年春になると、玄関の上方にある換気扇の排気口の中にツバメと思われる鳥が巣を作って、ヒナが育つと飛び立っていたので、きっと上手に飛

          最初の? そして最後の飛翔~鳥にとって飛ぶことの意味

          盗みを全くしなくなったとき、欲するものはやってくる

          「人のモノを盗んではいけません」というのは、皆が小さい時から言われていることだし、どんな宗教においても戒められていることです。 多くの人は「自分は人のモノも人も盗っていないし、盗みとは関係ない」と思っているかもしれません。 でも盗んではならないのは、決して目に見える物質的なものだけではなく、情緒的にもメンタル的にも盗みをしないことなのです。 人間は生きているだけで、人から認めてもらいたいとか、好きになって欲しいという自然な感情から、色々な盗みを働いています。 また、会

          盗みを全くしなくなったとき、欲するものはやってくる

          愛がある者が勝利する

          ヘルマン・ヘッセの「人生の言葉」という本を読んでいたら、「愛がある者が勝利する」というタイトルのもと、次のような言葉と出会いました。 これを読んで、1990年代にKANというシンガーソングライターが作った「愛は勝つ」という曲が流行ったとき、スキー場のリフト乗り場で、スピーカーから「必ず最後に愛は勝つ~」という歌詞が繰り返し大音量で流れていたことを何故か思い出してしまったのですが,,,,(笑)。 この曲が大ヒットしたのは、「愛は勝つ」というシンプルで力強いメッセージが多くの

          50代になったら執着を捨てよう

          先週一週間、声帯が潰れて殆ど声が出なかったので、色々な予定をキャンセルして家にいることになってしまいました。 あんなに楽しみにしていたリッカルド・ムーティ指揮のオペラ≪アイーダ≫も何とか上野まで行って、第2幕までは聴けたものの、喉が張り付いてきて咳が止まらなくなるのではと心配で、最後まで聴くことを諦めました。 誰かのブログで「この先、今日のような凄みのある≪アイーダ≫を聴く機会はあるのだろうか」などというコメントを読むと残念に思うものの、最近執着心を少しずつ手放している私

          コントロールできると思うだけで悩みは解消される

          精神科医の樺沢紫苑氏は、同じ負荷のかかる状況の中でも、「コントロール感」の有無によって、心身に与えるストレスの影響は大きく違うことを指摘しています。 そういえば、前職の上司が、イベント前などにいつも電話で開口一番 "Is everything under control?" (すべて順調ですか) と言っていましたが、もし何か問題が起こっていても、自分のコントロール下にあると思えば、何とか解決できますよね。 どんなに厳しい状況に置かれていても、何とかなると思えて、自分がする

          コントロールできると思うだけで悩みは解消される

          心と身体をゆるめたら本当の自分に会える

          私たちは小さいときから、頑張れ!頑張れ!と言われて続けてきたけれど、あまりに力が入り過ぎている人と会うと、何だかこちらまで疲れてしまうことはありませんか。 一生懸命に真面目に生きている人が、深呼吸をすることさえ上手にできず、呼吸が浅いなと感じることがあります。呼吸がうまくできないと、脳に酸素が回らず、思考も硬くなってしまいます。 私たちは大人になるまで知らず知らずのうちに、「こうしなければならない」とか「こうであるべきだ」という思い込みで、心も身体もがんじがらめになってい

          心と身体をゆるめたら本当の自分に会える

          「ごきげんよう」は魔法の言葉

          今日の日経新聞の人生相談のコラム「なやみのとびら」のタイトルに「ごきげんよう」という言葉を見つけて目が留まりました。 今回の人生相談の回答者である中園ミホ氏は、NHK連続テレビ小説「花子とアン」の脚本を書いていますが、このドラマは毎回「ごきげんよう、さようなら」という言葉で終わっていたそうです。 確かに、何かつらいことが起こったときに、眉間にしわを寄せて悩むのではなく、その出来事も自分の感情も俯瞰して、少し口角をあげて微笑むことができたら、それだけで状況は変わります。

          言葉は「救い」になる

          前回の記事で、催眠療法(ヒプノセラピー)によって、幼少期の記憶や認識を書き換えられるという話をしましたが、催眠状態に入っていなくても、人に言われた言葉によって救われた経験をした方は多いのではないでしょうか。 何年か前に大学の集まりに参加した際、後輩と話していて何の話の流れだったか、「Yukiさんのことを嫌いになる人なんて居ませんよ」と言われたことがありました。 本当に軽い会話だったし、それを言った本人は深い意味もなくサラッと言った言葉だったと思います。でも、その時の私には

          インナーチャイルドは何故傷ついているのか

          村井啓一先生に久しぶりにお会いして、お話を伺う機会がありました。 村井先生は、日本における催眠療法の第一人者で、私が催眠療法(ヒプノセラピー)のベーシックからプロコースまで学ばせて頂いた日本ホリスティックアカデミーの代表をされています。 今回は、年齢退行療法(インナーチャイルドセラピー)についてお話を伺ったのですが、幼少期の思い出が大人になった自分にどれだけ大きな影響を及ぼしているのか、改めて考えさせられる機会となりました。 私は小学校一年生の時に、母親から叱られたとき

          インナーチャイルドは何故傷ついているのか

          カウンセリングサロンのHPを公開いたしました

          私のカウンセリングサロンの名前は、≪ミモザの庭≫といいます。 サロンの名前は、ずいぶん前からあった方がいいとは考えていたのですが、なかなかピンとくるものが思い浮かばずにいました。 いつも相談にのってくださるヨーガの先生が、「まずはテーマカラーを決めるといいかもしれませんね」とアドバイスして下さったので、自分の好きなミントブルーやサーモンピンクを思い浮かべながら、ずっと迷っていました。 そんな時、「意外と黄色も大人っぽい色なんですよ」という先生の言葉を思い出し、黄色は難し

          カウンセリングサロンのHPを公開いたしました