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やっぱり凄い!自己暗示の効力

久しぶりにエミール・クーエの「私は毎日あらゆる面でますます良くなっている」”Day by day, in every way, I'm getting better and better" という暗示文を毎晩寝る前に20回唱えてみたら、身体だけではなく心も元気になってきて、あらためてその癒しの力に驚かされています。

エミール・クーエ(1857~1926)はフランス人の薬剤師ですが、意識的な自己暗示の力に気づき、協力する医師とともにクリニックを開設して、数多くの心身症を治癒させました。

クーエのクリニックは驚異的な治癒率を誇り、治癒した病は、腎臓障害、糖尿病、各種腫瘍、慢性気管支炎、記憶障害、どもり、夜尿症など、あらゆる身体的、精神的な病気が含まれているそうです。

クーエは、後にイギリスやアメリカにも次々にクリニックを開設し、自己暗示法の創始者として広くその名を知られています。クーエは自己暗示について次のように述べています。

自己暗示は誰でも生まれつき持っている能力あるいは道具である。それは無意識にでたらめに使っていると本人を傷つけるばかりか、死に追いやることさえある危険な道具でもある。しかし、意識して扱う方法を心得れば、救命道具ともなる。

「暗示で心と体を癒しなさい」エミール・クーエ著


私たちは、生きている中で、様々な暗示にかけられていると言っても過言ではありません。例えば、親や先生からかけられる言葉に影響されたり、繰り返される失敗や成功の体験などから、知らないうちに「自分はダメだ」とか、「きっと大丈夫」とか、色々な暗示を自分にかけています。

人は、よく無意識に「もう年だから仕方がない」とか「いつも痛くてたまらない」とか口癖のように言うことがありますが、繰り返し言うことで自分に暗示をかけているので、身体もその通りに反応してしまいます。

自己暗示の効果は絶大だからこそ、一度自分の口癖を見直して、自分の望む方向に誘導するよう、意識的に自己暗示を使ってみませんか。否定的な呪文を繰り返すのではなく、肯定的な言葉を口にすることで、潜在意識にいいイメージを埋め込んでいくのです。


実は、私も4月から喉の調子が悪くて、気分が落ち込んでいたのですが、人に会うたびに、「声帯に結節ができていて、声がかすれるんですよ」と説明していた時より、「声帯に結節ができたのだけど、少しずつ良くなってきているんですよ」と少し言葉を変えるだけで、心だけでなく喉の状態も良くなっていることを感じます。


24時間いつも一緒にいる自分自身にだからこそ、常に自分にどのような言葉をかけているかは重大です。


猛暑が続いていますが、「暑くてもう倒れそうだ」とか「眠れない」と言う代わりに、「暑くても、体調は絶好調」とか「今晩もぐっすり眠ります」と、力まずに軽やかに言うことで、自分に暗示をかけてください。

関東甲信地方も梅雨が明けたようですが、自己暗示を活用して、どうぞ素敵な夏をお過ごしください。




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