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絶対に表には出せない話し。その一 父親のカミングアウト

「正直お父さんは、今のお前の事を応援出来ない」

女装のスナック(本当はデリヘル)で働いている事を言わざる負えない状況になった私に
父は鋭い剣幕で私を睨みつけながら、そう言い漏らした。

事実(全て)を知る妹は

必死に事実を上手く隠して話そうとする私を嘲笑するかの様に 
こたつの中で私の足をつついていた。 

母の手には中高年の女性が好みそうなバッグと 
母が使っている濃い色のアイシャドー一式を机の上に置いて 
私に手渡そうとしている。 
そして

うつむいて苦い表情で 
必死に弁明する私。

四者四様なリアクション
居間での久々の団らんは 
波乱を迎えようとしていた。

この話は
女装を初めてからすぐに都内の
女装デリヘルで働き始めた頃の事。


集客の一貫として店に内緒で
自主制作した女装AVの宣伝告知を兼ねた
SNSアカウントを所有して間もない
数日後の出来事である。


なぜこの様な状況になったのかを話すには 

この日の数日前に遡る事になる。 




あれは、意気揚々と 

自作の女装AV発信専用のTwitterアカウントを取得し 

初投稿してから間もない出来事であった。妹からラインが一通届いた。 

(なんの用だろう?)

ラインはお互い、たまにしかしない程度の兄妹仲である私と妹。 

その妹からの通知。 

その文面と添付された画像を見て 

私の脳内に人生最大級の戦慄が走る。
急転直下の危機は唐突に訪れたのであった。

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