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別居婚夫婦のしあわせな食卓

別居婚では、基本的に食事はひとりで済ませる。

国内出張中の夫は週末帰ってくるけど、一緒に食事をするのは多くて週2日。残りの5日間は朝昼晩ひとりで食べている。一般的な夫婦のように、今日の出来事を報告しあいながら夕食、というわけにはいかない。

それでも私は、別居婚での食事がさみしいとは思わない。

夫はいつでも、私の料理を「おいしそう!!」と思いきり褒めてくれるからだ。

手料理にハマっている私は、料理をつくったら撮影して夫にLINEで共有している。レストランで1500円で提供されても違和感のない渾身の力作もあれば、焦げてしまい誰が見ても失敗した料理もあった。ただ夫はどの料理も「おいしそう」「うまそー」などと褒めてくれる。

単に何も考えずに「褒めとけばいいだろう」と思ってるだけかもしれない。褒め言葉のレパートリーも少ないし。ただ例え嘘が混じっていたとしても、自分のつくったものが褒められるのは嬉しいものだ。

料理をつくっては食事の写真を夫に送り、褒められる、それが気づけば習慣になった。結婚前には全く料理をしなかった私も、いまでは毎日自炊をするように。一人きりの食事でも、おいしい食事と「おいしそう」と褒めてくれる人がいたら、寂しいはずもない。

別居婚では、食事をともにする楽しさはない。それでも自分の食事を遠くから「おいしそう」と言われるだけでも、意外と幸せになれる。

これからもたくさんの「おいしそう」を送りあっていきたい。

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