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「書くこと」が大嫌いだった私が、「書くこと」で癒やされている。

もうとにかく嫌で嫌で。作文や感想文の類いがこの世からなくなればいいのに、と本気で思っていました。

人からどう思われるかを気にしすぎる子どもだった私。心の中を文章にして外に出すなんて恐怖でしかありませんでした。

文集などで書かされる「将来の夢」も、文章ですらないけどやっぱり苦痛でした。嫌すぎて、外向けの「将来の夢」を設定していました。まあまあ現実的で、多少は興味があり(まったくの嘘ではない)、かつ自分のイメージから大きく外れないであろう職業を考えて。

本当は、そもそも大人になりたくなかった。でもそんな本心はとても出せませんでした。


そんな子どもが、大人になって好き好んでnoteを始め、本名ではないとはいえ心の内を書いては公開している。年月の力とはすごいなあと思っていました。

でももしかしたら、そんな子どもだったから「こそ」、なのかもしれません。


誰にも話してこなかったことなのにnoteに書きたいという衝動が湧いてきたことが、これまで何度もありました。その衝動のまま一気に書き上げた記事たちは、どれも思い入れの強いものになっています。読み返すと自分自身が癒やされるような感覚になるんです。

子ども時代に思いを外に出せなかった分も、今の書きたいという気持ちにつながっているのかもしれないな、と。


そういえば、noteを始める少し前、息子の幼稚園で保護者向けの通信物にちょっとした自己紹介を書く機会がありました。

アンケート形式だったのですが、いくつかの質問の中に「子どもの頃の夢」という項目があり。私はその質問に「なし。ずっと子どものままでいたかった」と回答しました。

何十年か越しにその言葉を書けたことが、なんだか妙に嬉しかったのを憶えています。私の中にいる小さい私に「忘れてないよ」って寄り添ってあげられたような気持ち。自分を大切にするってこういうことなのかな。


今回の記事は、書籍『書く習慣』にある「1ヶ月チャレンジ」のDay 5「昔はどんな子どもだったのか」をテーマに書きました。

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