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2020.2.13の地震から

 ガタ。
 ガタガタガタガタッ。
 夜の確か、11時ぐらいだっただろうか。

  3.11のような大きな地震が来た。
 うちの住んでいる地区では、あの時と同じように停電も発生した。

 最初はそわそわした。
 けれど、なぜかあの時とは違って、大きな混乱には襲われなかった。
 その訳を色々と考えつつ、近いうちに来るかもしれない本震に備えたいと思う。

 まずは、寝室で地震を体感したことがあるかもしれない。
 地震そのものはなかなかに大きく、普通の部屋にいたら、ちょっとトラウマになっていたかもしれない。しかしこの時は布団のある部屋にいた。
 これがなにを意味するかというと、布団にさえこもれば、大きなけがは免れるということだ。またこの部屋には、3.11の時にもいた、かえるのピクルスのぬいぐるみがいた。この子にぎゅーっと抱きしめれば、精神的に落ち着く。
 もう30歳になる筆者だけれども、ぬいぐるみとかの存在は大きい。それが特に長い付き合いになれば、大きな地震を乗り越えた相棒であれば、なお一層心強い。それを感じた。

 もう一つは、ライブコンサートに参戦したことのある姉が持っていた、ペンライトの存在もある。これはただ光るのではなく、色を切り替えられるものだった。
 停電した時にランプがあるといいというが、個人的にはペンライトって悪くないなって、この時はじめて思った。自分の好きな色や見ていて落ち着く色にして光を灯せるし、形がライトセイバーに似ているから「フォースを信じろ」という謎の心強さが生まれる。また取っ手があるから、しっかりと握れるのがいい。ペンライトをいろいろといじくり、この色だ、と決めてそのままにしたら、意外と気持ちが暴走しなかった。

 そして3.11の時はガラケーで、SNSもあまり普及していなかったけれど、今は違う。スマホをだいたいの人が持っていて、情報があふれるぐらいにSNSを利用している人がいる。いつも大きな災害が起きると、残念なことにデマを流す人、それを真に受け止めて流してしまう人が出てきてしまうが、今回は違った。皆がそれぞれ、できるだけ正しい情報を流して、また気持ちを落ち着かせようとしてくれていた。
 同じ停電下の地震でも、情報がまったくといっていいほど入ってこなかった地震と、皆の知見が混ざった情報を見れる地震では、これほど心強さが違うのかと感じた。

 今回の地震では、津波の有無も大きい。

 それでも3.11の時と比較して、3.11を経験した上で、上に書いたことがあったからこそ、意外と落ち着けられるのが早かった。でも油断してはいけない。
 また大きな地震が、それも本震がくるかもしれない。そうでなくても、心のトラウマになるかもしれない。
 でも今回経験したことは、何かの役に立つかもしれない。
 そう思って、いつも以上に散文ながらまとめてみた。
 皆さんはどうだったのだろう。

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