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さとうあかつき
2022年5月22日 11:19
※ 書きかけの小説を少しずつアップしています。完結させるためのエネルギーにしたくて。連作ですが、一話ずつ読めます晴れた日の午後。暑くもなく寒くもなく風もおだやかで、秋の空はかぎりなく広い。そこに1本の白い煙が、迷いもなくすっと天を目指して登っていった。別れはそれなりの空洞を残したけれど、精一杯手を振って見送りたくなるような清々しさがあった。わたしは今、母が焼かれて天に上っていくのを見