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駐在員にこそ社外メンター/コーチを!

私は小4からの8年間を米国ニュージャージー州(の田舎町)で過ごし、帰国後、20年弱医薬品のグローバル開発等を行ったのちに独立しました。
そして、社外メンター/コーチとして海外勤務中の日本人、日本在住の外国人も支援してきました。

このような経験から、今回は海外駐在員をもつ企業の方向けに、駐在員に社外メンターやコーチをつけることの重要性についてご紹介します。

現在、仕事を辞めて駐在員に帯同してキャリアを中断された妻(いわゆる駐妻)向けのキャリア支援やメンタリング/コーチングが増えてきました。
けれど、私は、駐在員本人の支援も大切なのではないかと思います。

海外勤務中は、さまざまなことが起こります。仕事、生活、家庭、子育て、等々。もともと、駐在員は男性が多く、相談下手だったり、弱音を吐くなんてと思う人が多い。さらに、日本にいるときよりも高いポジションにつくことが多く、経験がないまま現地のマネジメントを任されるケースが多々あります。
仕事ではいずれは帰国する駐在員という中途半端な状況に悩んだり、日本の本社に悩みを相談したくても、せっかく駐在に出ている自分の評価が落ちるのではないかと恐れたり。

家族を連れてきた立場なだけに家庭内で悩みを話せない、思考を整理する相手が欲しいと感じることが多々あります。

そんな駐在員が悩みを相談してきたとして、日本の本社側は、リアルな状況が分からなかったり、「なぜ悩んでいるのか」のポイントがつかめなかったりで、解決策の提案ができず「どうにか頑張って」と応援するにとどまってしまうことが多いのではないでしょうか?

特に、このコロナの時代はなおさら、駐在員はそのような孤独感を感じると思います。
そして、それは帰国後の早期離職や、メンタルダウンにもつながります。

では、どうしたら良いか。

駐在員のために、第三者の話し相手(社外メンターやコーチ)をつけてください。

その理由を5つ、お伝えします。

\\駐在員にメンターやコーチをつけるべき5つの理由//

1.安心して話せる
本社に弱音を吐くことは自分の立場を悪くするのではないか、話しても状況を理解してもらえないので、伝わらない気がする、となかなか本音が言えないとの声もよく聞こえてきます。

さらに、海外では日本人コミュニティがあり、必ずと言って良いほどどこかで繋がっています。
社名が全面に出されてしまう特殊性があります。
話したことを他言しない、安心安全の場を提供してくれる人が重要です。
「日本人が多いエリアだから大丈夫~」なんて思っていませんか?
これ、日本人が多いエリアでは逆に、意外と大切です。

2.話したいときに捕まる
ある程度、話したい時に捕まりやすい人、自分のために時間を取ってくれそうな人を確保できることは心の安心感につながります。
定期的に話せるなら良いですが、いざという時に「あの人忙しそうだし」と思っていては機を逃し、孤独感やストレスをためる原因にもなります。

3.話を沢山させてくれる
私のクライアントさんも良く言われますが、想いや考えを言語化することは大切です。
モヤモヤとある「何か」を言語化するだけで、思考の整理ができたり、自分の本心に気づいたり、アイディアがでてくることは多々あります。
本社に連絡して、自分が話していたのに、気がついたら相手の相談を聴く側になっていた、とか、散々レクチャーを受けていた、となることはないでしょうか(笑)。
特に、アメリカ社会において、話を聴いてくれる人は重要です。

4.違う視点での問いかけをしてくれる
「わかるわかる」は嬉しいし、ホッとします。でも、その上で、「この人と話すと何かのキッカケがつかめる」があると、考えを深め、視野が広がります。自分の考えには限界があります。
駐在員は、現状の理解だけでなく、未来や他者からみた視点など、視座を変えて考えさせてくれる人を求めています。

5.フィードバックをくれる
経験やポジションがあがったり、特殊な立ち位置にいるほど、自分がどう見えるかをフィードバックしてくれる人は減ります。特に海外では中途半端な立ち位置になり、不安な気持ちになることが多々あります。
自分の強みや出来ているところを教えてくれたり、耳が痛いことも正直にフィードバックしてくれる人は重要です。


以上、駐在員に社外コーチやメンターをつけるべき5つの理由をご紹介しました。

海外ではExecutiveやマネジメントにコーチやメンターをつけることは当たり前です。
利害関係がある社員同士でどうにかするより、安心安全の場が確保される外部専門家に委託した方が多くのメリットがあります。

是非、駐在員の方に、心の支援先を提供してあげてください。


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櫻木友紀ホームページ
https://www.naturalstep-sakuragi.com/

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