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【コンサル志望者必見】絶対に読むべきオススメ書籍5選

コンサルタントってどんな本を読んでいるんだろう。
ネットには、コンサルタントは本をたくさん読んでおいたほうが良いって書いてあったけど、正直どんな本を読めばいいのか全然わからない。

今回はこのような疑問にお答えいたします。

論理的思考力を鍛えるために約立つ本5選!【元外資系コンサルタントが厳選してご紹介】という記事も書いていますので、こちらも併せてどうぞ。


コンサルタント志望であれば、入社前に本をたくさん読んでおいた方が良いと言われますが、正直どのような本を読めば良いのかわからないのではないでしょうか。

また、他の記事を読んでもざっと本の紹介がされているだけであり、「なぜその本を読むべきなのか」ということまでは深掘りして書かれていません。

こちらでご紹介する本は全て「なぜその本を読むべきなのか」という観点まで掘り下げて説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

今回ご紹介している本のいくつかは、kindle unlimitedで読むことができます。
月額980円で読み放題なので、月に本を一冊以上読む方にはお得になりますので登録しておくことをおすすめします。
※Kindleを持っていないても利用することができます。また、30日間は無料で利用できます。


漠然と本を読んでも身につかないので、「どのように本を読むべきなのか」ということに関して解説していきます。

※コンサルティング会社に入社すると、大量の資料を読む機会が多いはずです。本の読み方と同じように資料も読むことができるので、読み飛ばさずにじっくりと読んでみてください。

それでも、今日はおすすめの本だけ知りたいという方は下の目次から飛んでもらえると良いと思います。

※以下は少し系統が異なりますが、おすすめの書籍をご紹介しているので興味があるものがあれば併せてどうぞ。


本を読む目的を意識する

読書

みなさんは、本を読むときはどのようなことを意識して読んでいますか。

読書の一番の目的は、本から新しい知識を得ることです。

※小説やライトノベルのような作品は除きます。

私は、1つの分野に関して本を5冊ほど読むのですが、5冊も読むと他の本で既に見たことがある内容が出てきます。

例えば、”新入社員の心構え”に関する本を読むと、8割ほどの確率で「全ての作業に全力を注ぐこと」という内容のことが書いてあります。

同じことを別の言い方で話しているだけで結局言いたいことは同じです。

新規に得られる知識ではなければ、章ごと飛ばしてしまっても問題ありません。

読む目的がはっきりしていると、自分にとって読むべき内容、読む必要がない内容を意識的に区別することが出来ます。

読書の目的を「新しい知識を得ること」とした場合はこのような読み方をするのが効率的と言えるでしょう。

読書という行為そのものを目的化しないように注意しましょう。

ただ「コンサルタントが読んでおくべき」と言われる本は難解な本が多いです。

すなわち、一度読んだだけではわからないような内容も出てきてしまうのです。

そのような時の対処法としては以下の2通りあります。

【本の読み方】
1 一度飛ばして他の本から同等の知識を得る
2 理解できない部分はググりながら読み進めていく


個人的には、その本では一度飛ばしてしまい他の本から知識を得ることがおすすめです。

経験上、少し理解しにくい内容であっても他の本だとわかりやすく書かれていたり、数冊読んでいるうちにピンと来ることもあるからです。

正解という訳ではないので、とりあえずどちらの方法も試してみてあなたに合っている方法を採用すれば良いかと思います。

それでは実際に本のご紹介に移っていきます。


考える技術・書く技術

こちらの本は、コンサルタントなら絶対に読むべき本と言われています。

おそらく他の記事でもご紹介されているのではないでしょうか。

正直な話をすると、内容は難しいです。

私も3回くらい読んだのですが、今だに理解できない内容があります。

※翻訳本なので、題材となっている場所が海外であるということも関係しているかもしれませんが…。

この本をコンサルタント志望の方、既に内定を貰っている方におすすめする理由としては、考える技術というよりは書く技術に焦点を当てているからです。

補足説明
考える技術ももちろん重要なスキルですが、書く技術も同等に必須スキルです。

学生の方にとってはあまりイメージできないかもしれませんが、コンサルタントという職業はメールのやりとりが非常に多い職業なのです。

こちらの点は入社前に知っておくとアドバンテージになりますので、少し詳しくご説明していきます。


コンサルタントはメールのやりとりが非常に多い職業

読書

会社にもよるかもしれませんが、基本的にコンサルタントのやりとりは全てメールで行います。

具体的に言うと「隣にいる上司に質問があるとき」ですらメールでやりとりをします。

隣にいるなら直接聞いたほうが早いんじゃない?と思われる方もいると思います。

その通りです。私自身も毎回隣にいる上司にわざわざメールを送って質問することは非効率的だなと感じていました。

とりあえず、なんとかその事実を正当化しようと努めてみます…。

以下の2つの理由により直接話す代わりにメールを使用するのではないかと考えています。

1. 話がまとまってないのに、直接相談をすると、上司にとって余計な時間がかかる。

2. 上司が忙しいため、すぐに取り合ってくれないので、文面として残しておいた方が忘れずに対応してくれる。

正直、文面で送っておいても忘れる方もいるのですが…。

※上司としてはメールの方が都合が良いのかもしれませんが、新卒の部下としては出来れば口で相談させて欲しいですよね。

例えば、自分の行なっている作業でわからないことが発生した際、メールで現状を説明しなければいけません。

ただでさえ複雑な作業を行なっているのに、その作業を文面だけで説明するとなると非常に厄介です。

実際に対面でコミュニケーションをとる場合だと「なんとなく伝える」という方法が取れますが、メールだけだとそれができません。

そのため、わかりやすく伝えるための文章の構成、考えを文章に落とし込むための方法論を知っておく必要があるのです。

こちらの書籍では、人にわかりやすい文章を記載するためには「どのように考えて、文章に落とし込むべきなのか」ということに関して詳しく記載してあります。

間違いなく、コンサルタントの方にとってはバイブルと言っても過言ではない本です。


論点思考

こちらの本は、非常にわかりやすく面白いです。

ザ・課題解決のための思考法という本なので、コンサルタントを目指している方は間違いなく好きになるのではないでしょうか。

こちらの本は、課題の本質を見つけるために役に立ちます。


課題の本質を捉えることがコンサルティング

基本的にクライアント自身は、自分たちが抱えている課題を正確に把握し切れていない場合が多いです。

クライアントですら「何が問題なのかわからない」ことを解決することがコンサルタントには求められます。

・客観的にクライアントの課題を考え、真の課題はどこにあるのか

・どのようなことを解決したくてコンサルタントを雇っているのか

という考え方がこの本にはわかりやすく書いてあります。

例えば、「人件費を抑えるために〇〇の業務にシステム導入したい」という要望があったとしましょう。

もし、その人件費が諸々月に100万円だとして、システム導入が10億円かかるとしたらどうでしょうか。

システムによって人件費をペイすることなんてできないですよね。

「そんな当然のことを何言っているんだ」という気持ちかもしれませんが、このようなことがビジネスの世界では往々にして起こっているのです。

クライアント自身が課題を取り違えていたり、物事の優先順位をわかっていないからこそコンサルタントに頼むのです。

こちらの本を読むことで、今現在私が言っていることがわかるようになるのではないかと思います。

また、姉妹本に、仮説思考(以下の本)があるのですが、個人的にこちらの本はベンチャー企業や管理職向きの思考法かなというイメージがあります。

※プロジェクトを進めるためには、仮説を立てて検証する方がスムーズに進むよという内容なので、新卒が読んだとしても、いきなり仮説思考が必要になる場面はそこまで多くはない気がします。

こちらの本も名著なので、興味がある方は読んでみてください。


イシューからはじめよ

こちらの書籍はコンサルタントになる上でのマインドを書いた本です。

簡単に説明すると「アウトプットに直結しない無駄な作業をしているなら、極力省くようにしましょう」という内容が書かれています。

何かしらのフレームワークや技術を学ぶ本というよりは、むしろ「コンサルタントはこの部分を意識しながら仕事を進めていくべきだよ」より仕事術よりも本だと言えます。

正直、右も左もわからない状態から「無駄な作業を省きましょう」と言われても相当難易度が高いとは思いますが、コンサルタントとしては意識すべき内容なので読んでおくことをおすすめします。

youtubeで検索をすると、こちらの書籍の筆者が概要を説明している動画がありますので、書籍購入を迷っている方は、動画を見てから購入する形でも良いと思います。


外資系コンサルの知的生産術

「知識として学んだことは、実践できなければ意味がない」ということをテーマにした本です。

※著者の山口周氏も元々コンサルティングファーム出身の方なので、入社後にこちらの本に書いてあることは非常に共感できると思います。

コンサルタントあるあるとも言えるべきことですが、様々な事例や本などから大量の知識を学んでいる方は多くいます。

しかし、それを実際に「行動」として日々の業務に生かすことができる方はそこまで多いわけではありません。

知識→行動に移すために役立つ書籍ですので、ある程度コンサルタントに関する本を読んだ方はぜひ読んでおいた方が良い書籍と言えるでしょう。


口だけコンサルにならないために

コンサルタントにあまり良いイメージを持っていない方は、「口だけしか出さないくせに、自分でやってみろよ」と思っているのではないでしょうか。

私自身も、自分が現場に立ってマネジメントを行う立場になる前はそのように思われていたのかもしれません。

論理的に考えて正しいこと= 実行できること

とは限りません。

当然のことながら、人間には感情があります。

これから先あなたがコンサルタントとしてのキャリアを磨くためには、いかに現場が遂行できるような提案をできるようになるかが重要になります。

「相手の気持ちを考えましょう」という道徳的な話がビジネスでは大切です。

正しいことと出来ることをごちゃ混ぜにしないコンサルタントになれるよう応援しています。

人身掌握術的な話にもなってしまいますが、同著者の外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメントもおすすめなのでこちらも併せてどうぞ。


直感と論理をつなぐ思考法

コンサルタントを目指す方であれば、イシュードリブンという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

※よくわからないという方は、先に挙げた「イシューからはじめよ」という本を読んでいただければと思います。


念のためイシュードリブンについて簡単にご説明すると、「解決すべき課題を発見して、その課題にアプローチしていこう」という考え方です。

例えば、「こちらの課題を解決することによって、御社の売上は10%アップすると見込まれます」なんて形で提案がなされることがあります。

つまり、現状の数字を分析してソリューションを提供する形です。

一方で、こちらの書籍の内容はビジョンドリブンにフォーカスを当てて紹介されています。

ざっくりとビジョンドリブンを説明すると、「売上を50%アップさせるためには、どのような施策を打てば良いのか」という考え方です。

※分かりやすさ優先のため、とてもざっくりとした説明にしています。


イシュードリブンとビジョンドリブン

イシュードリブン的な考え方の場合、既に課題として浮かび上がっているものに対してのアプローチですが、ビジョンドリブンの場合は目標を達成するために対する対策を考えることとなります。

両者の大きな違いは、「先があるかどうか」ということです。


イシュードリブンの考え方の場合、売上を10%上げること=成功であると考えられます。

一方で、ビジョンドリブンの場合、売上を10%あげる=失敗という考え方になります。

さらなる成長の余地があるのはどちらですか?

もちろん、40%の成長余地を持っているビジョンドリブン的考え方ですよね。


実はこちらのビジョンドリブンという考え方がコンサルティングファームの中でも注目を浴びています。

※私の職場の話ですので、全てのファームに当てはまるかどうかは分かりません。

ビジョンドリブン信者が多いコンサルティングファームの中で、「ビジョンドリブンは得意分野です」というポジショニングを取ることができれば相当社内でも重宝されるはずです。

個人的に今一押しの本ですので、興味がある方はぜひ読んでみてください。


番外編:読んでおくと役に立つ!?時間があったら読んで欲しい書籍

ここからは、時間がある方には読んでいただきたい本をご紹介します。

コンサルティング会社は、優秀な同期が非常に多い職場としても有名です。

せっかくなので、そのような同期に負けないようにスタートダッシュからスムーズに決めれるようにしましょう。


題名通り教科書となりうる一冊

こちらの書籍は、入門書とも言えるべきものなので入社前に読んでおくことをおすすめします。

コンサルティング関連本を数多く読んでいる方からすれば「そうだよね」という感想で終わってしまいますが、あまり本を読んでいない方であれば、わかりやすくコンサルタントが知っておくべきことを書いてあるのでおすすめです。


あなたが思っているコンサルタントという仕事が具体的にはどのようなものであるのかが本書を読むことで理解していただけるのではないかと思います。

広く浅く書かれた本なので、何かしらのスキルを習得するために読む本というよりは、「コンサルタントとして知っておくべきこと」を満遍なく学ぶことができる本と捉えていただければ良いかと思います。


コンサルタントと言えば…

コンサルタントと言えばパワーポイントを使った資料作成を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

※個人的にはExcelの方が使っていましたが、配属によってまちまちです。


上司にボッコボコにダメ出しされるランキングナンバー1と言っても過言ではないのがこちらのパワーポイントです。

入社してから存分に見ていただきたいのですが、コンサルタントのパワーポイントは非常に要点がまとまっていてわかりやすく、読む対象(社内用の資料、クライアント向けの資料等)に合わせて資料が作られています。


本書を読むことで、パワーポイントを作成するときに注意すべきことをしっかりと学ぶことができるので一冊持っておくべきです。

入社後にじっくりと学習しても良いのですが、他にもやることはたくさんありますので、入社前から読んでおくと良いでしょう。


絶対に入社前に学んでおくべきスキル

既にコンサルティングファームから内定を貰っており、入社を検討している方はエクセルを勉強しましょう。

「SUMやAVERAGEなどの関数しかわからない」という方や、「ピボットテーブルってなにそれ?美味しいの?」という方は絶対に学習しておくべきです。

※コンサルティングファームに入社する新卒のエクセルレベルは相当高いので、研修の段階からついていけなくなる可能性が高いです。


私は社内でもエクセルが得意な方でしたが、以下の参考書しか利用していなかったので、経験談からこちらの一冊で十分ですということが言えます。

重要な関数やピボットテーブルの使い方、表やグラフの作り方などは全てこちらの本で網羅されています。

※配属されたプロジェクトでしか使わない関数などがあると思いますが、そこまで個数はありませんので配属後に覚えれば問題ありません。


研修時に泣きそうになりながら死ぬ気で勉強した記憶がありますので、泣きたくない方は早めのうちから対策をしておくと良いでしょう。


本を読むなら電子書籍は必須

コンサルタントを志望している方は、これから先たくさんの本を読むことになると思います。

コンサルタントが求められるものは個人的な意見ではなく適切なアドバイスです。

適切なアドバイスに知識は不可欠となります。

ですので、定期的に自分の中の情報をアップデートすることが求められます。

今後数多くの書籍を読むことを考慮すると、電子書籍を一冊購入しておくことを推奨します。

※わざわざ本を購入しなくても無料で読めるものもありますし、基本的に紙媒体で購入するよりも安価(物にもよりますが10%オフくらい)で手に入れることが出来ます。


私は、本を月に10~15冊ほど読むので紙媒体の書籍を購入するよりも月あたり1000~1500円ほど得している計算になります。

数多く本を読まれる方は、1年経たずして元をとることができるので投資だと思って購入しておきましょう。

※ちなみに、電子書籍に関するメリットを電子書籍を利用するメリット3つを徹底解説!の記事で詳しく説明しているので、こちらもお時間があれば読んでみてください。

電子書籍なら以下が圧倒的におすすめです。

これより安いものはライトが付いていないので読みづらいですし、これより高いものは容量がデカすぎるので必要ありません。


まとめ

今回の記事では、コンサルタントが読むべきオススメの書籍をご紹介いたしました。

コンサルタントは、知識があってナンボの職業です。

これから先たくさんの本や資料を読まされることになるはずですので、しっかりと論理的思考力や思考の整理方法を学んでおきましょう。

知識を実際の業務活かせるようになると、さらに読書をすることが面白くなっていきます。

人よりも一歩でも先を行くことができるように頑張ってください。












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