マガジンのカバー画像

2021松本山雅マッチレビュー

42
2021シーズンの松本山雅を追いかけたマッチレビュー
運営しているクリエイター

#マッチレビュー

【90分をデザインする】J2 第37節 松本山雅×町田ゼルビア マッチレビュー

スタメン 松本は現在リーグ戦4連敗中。ついに最下位に転落してしまい、残留に向けていよいよ後がなくなってきている。今節は4人を変更。星キョーワァン・表原玄太・小手川宏基・伊藤翔がスタメンを外れ、野々村鷹人・外山凌・佐藤和弘・山口一真が名を連ねる。相変わらずスポットで先発起用される表原の評価がどういったものなのか謎は深まるばかり。2戦連続でメンバー外となった平川怜のコンディションは気がかりで、負傷離脱でないことを祈っている。主力級で言うと、大野佑哉・橋内優也・前貴之が離脱してい

【何度目の黒星か】J2 第36節 松本山雅×ザスパクサツ群馬 マッチレビュー

スタメン ホームの群馬は直近5試合勝利なし(2分3敗)。前節の山形戦からは4人の変更。後半戦に入ってから出番を増やしている青木がエースの大前と2トップを組む。岩上、久保田は古巣対戦。 対する松本は大胆なメンバーチェンジを敢行。村山智彦・大野佑哉・橋内優也・外山凌・佐藤和弘・平川怜が外れて、圍謙太朗・宮部大己・星キョーワァン・表原玄太・安東輝・小手川宏基が先発に名を連ねている。安東は11試合ぶり、小手川は9試合ぶり、表原は8試合ぶり、圍は7試合ぶりと非常に新鮮なメンバー構成

【魔の6分間】J2第35節 松本山雅×FC琉球 マッチレビュー

スタメン 連敗中の松本は前節から2枚スタメンを変更。星キョーワァンに代えて前節を直前で回避した橋内優也、前貴之に代えて下川陽太が入る。また、ベンチには久しぶりに田中パウロ淳一と表原玄太が帰ってきた。ともにトレーニングマッチでは好調を維持していたのは知っていたので、満を持してのメンバー入りとなる。一方で前々節に復帰した前貴之が再びメンバーから外れていたのは気になるところ。事前情報では特に負傷などは伝えられていなかったが、アクシデントではないとよいが。 対する琉球は目下7試合

【You'll Never Walk Alone】J2第34節 松本山雅×ファジアーノ岡山 マッチレビュー

スタメン 松本は敗れた前節から3枚変更。負傷離脱していた星キョーワァン、前貴之、鈴木国友がスタメンに復帰した。左WBには当初下川陽太が先発予定だったようだが、今週のトレーニング中に痛めた箇所があり、大事を取ってベンチからのスタートになったと試合後に名波監督がコメントしていた。また、小手川宏基は7試合ぶりのメンバー入り。逆にベンチ入りが増えていた米原秀亮と村越凱光がベンチ外となっている。 対する岡山は試合前の状況で4試合負けなし。しかし、ホームでは大宮戦以来3試合勝ち星を掴

【バランスを崩す者、整える者】J2第33節 松本山雅×栃木SC マッチレビュー

スタメン 松本は前節から2名変更。CBに野々村鷹人が入り、2トップの一角には阪野豊史が復帰している。空中戦に強い選手が揃い、ロングボールを放り込むことを厭わない栃木に対して高さ対策という意味合いも強そうなスタメンとなった。もうひとつ大きなトピックスは前貴之の復帰だろう。長いこと戦列を離れていたが、ここでベンチ入り。終盤戦に向けて頼もしい選手が戻ってきた。 対する栃木は契約の関係で乾が出場できず、三國が先発。また注目の矢野は2トップではなく右サイドハーフにスタートの位置を取

【負けないことが一番大事】J2第32節 松本山雅×ジェフユナイテッド千葉 マッチレビュー

スタメン 松本は前節負傷交代したセルジーニョが戦前の予想通り帯同できず、河合秀人がトップ下に入る。また、出場停止明けの下川陽太も右ウィングバックで復帰。それ以外は勝利した前節から変わらず。調子の良いときにはメンバーをいじらないという原則に則ったスタメン選出だった。 対する千葉も大きな変更はなし。一番注目だったのは最終ラインのリーダー鈴木大輔が累積警告で出場停止となった穴を誰が埋めるか。岡野がそのまま入るかと思ったら、ボランチが主戦場の高橋壱晟を抜擢。左利きでボール扱いに優

【勝って兜の緒を締めよ】J2第31節 松本山雅×ギラヴァンツ北九州 マッチレビュー

スタメン 松本は6試合勝利から見放されている中で迎える一戦となる。前節の一発退場により出場停止の下川陽太に代わって宮部大己がスタメン復帰。伊藤翔が先発、好調の榎本樹・村越凱光がベンチに入りを果たした一方、鈴木国友がベンチ外となっているのは気がかり。負傷離脱でないことを祈るばかり。 対する北九州は6試合負けなし(2勝4分)と調子を上げてきている。うち3試合がクリーンシート、残り3試合も1失点と守備が安定してきているのが特徴的。シーズン序盤に見せていたような前からアグレッシブ

【怪我の功名】J2第30節 松本山雅×ツエーゲン金沢 マッチレビュー

スタメン 松本は4試合勝利なし。前節からは4人変更してシステムも3-4-1-2を採用。圍・宮部・河合・伊藤をベンチに置き、村山・外山・鈴木・山口を先発で起用してきた。山口一真は長期離脱後初のスタメン、榎本樹は今季初のベンチ入りとなっている。 対する金沢は11試合勝ちなしとこちらも長いトンネルから抜け出せていない。今節はアウェイの山口戦をミッドウィークに戦って移動を込みで中4日というタイトなスケジュールで迎える一戦である。 直近5試合の成績は両チームとも同じで、1分4敗。

【ジレンマ】J2第29節 松本山雅×東京ヴェルディ マッチレビュー

スタメン 松本は直近リーグ戦4試合勝ちがない。そして4試合中3試合で無得点と攻撃が機能せず、逆に11失点と守備が崩壊している。前節は京都相手に互角の戦いを見せて引き分け。トンネルの出口が薄っすらと見えたような気もしているが、そこから移動込みで中3日というタイトなスケジュールがどう影響するか。 対するヴェルディも調子が良いとは言えない。アウェイ8連戦を4分4敗と未勝利で終えると、9月1日に永井監督が成績不振という名目で退任。堀ヘッドコーチが暫定監督として指揮をしている。8連

【もぎとった未来への光】J2第25節 松本山雅×京都サンガFC マッチレビュー

スタメン 狙い通りの先制点序盤からテンション高く入った松本。磐田戦から中2日ということもあって、多少様子見ではいるかなと思っていた僕の予想を良い意味で裏切ってくれた。ボランチの安東を中心に前からプレッシングを掛けつつ、中盤で奪ってショートカウンターという狙いを徹底していく。 前半11分の先制点は京都のストロングポイントを逆手に取った形から。先程松本がハイテンションで試合に入ったと書いたが、京都は毎試合ハイインテンシティで入ってくるチーム。その肝となっているのは、縦に圧縮さ

【基準の差】J2第28節 松本山雅×ジュビロ磐田 マッチレビュー

スタメン 松本は中断期間明けから継続して採用していた3-4-1-2ではなく、3-4-2-1に布陣変更。また、前節から阪野豊史・外山凌・小手川宏基が外れて、伊藤翔・表原玄太・セルジーニョが入っている。伊藤翔とセルジーニョは移籍後初スタメン。 愛媛、大宮と残留争いの直接のライバルに連敗を喫したことで、いよいよ降格圏が迫ってきている状況。深刻なのは得点力不足で、2試合連続無得点に終わっている。その点で、攻撃の全権を託されるであろうセルジーニョには大きな期待がかかる。 磐田は中断

【でも信じてる】J2第27節 松本山雅×大宮アルディージャ マッチレビュー

スタメン 松本は敗れた前節と同じスタメン。ベンチには表原玄太が5試合ぶり、山田真夏斗が6試合ぶりに名を連ねた。 中断期間明けの秋田戦は4-1と快勝したが、延期となった京都戦を挟んで、続く愛媛戦は完封負け。17本ものシュートを放ちながら、枠内はわずかに3本とフィニッシュの精度に課題を残す結果に。 対する大宮は7試合勝利から遠ざかっている状態。特に前節岡山に敗れるまでは5試合連続で引き分けと勝ちきれない試合が続いている。好材料はどの試合でも得点が奪えていたことだろうか。また

【代償】J2第26節 松本山雅×愛媛FC マッチレビュー

スタメン 位置的優位で押し込む立ち上がりから主導権を握ったのは松本。下川陽太と宮部大己が組む右サイドを中心に愛媛を押し込んでいく。特徴的だったのは下川と宮部のポジショニング。ウィングバックの下川がインサイドに立ち位置を取り、3バックの右HVに入る宮部が大外のレーンを駆け上がる。下川に気を取られて大外の宮部をフリーにしてしまう場面が散見され、立ち上がりの愛媛を混乱させていた。 システムの噛み合わせを見ると、本来ならズレが生じることはなく、1対1が生まれやすい立ち位置だったは

【成長】J2第24節 松本山雅×ブラウブリッツ秋田 マッチレビュー

スタメン オリンピックでの中断期間を経ての再開初戦。松本はメンバーを若干いじってきた。ボランチに平川怜を起用し、前貴之を左サイドへ。トップ下には小手川宏基が今季2試合目の先発。これまで不動の存在だった外山凌と河合秀人をベンチに置くという大胆な采配を見せる。また、負傷離脱していた橋内優也とルカオが復帰し、夏の移籍で加入した伊藤翔が早速メンバー入りした。 対する秋田は中断前とほぼ同じメンバー。右サイドバックの鈴木がFC東京へ移籍してしまったが、飯尾がいるのでそれほど問題はない