すきなことばはおかえり

1996年生まれ。病歴10年以上。双極性障害、愛着障害、発達障害、感覚過敏、摂食障害、…

すきなことばはおかえり

1996年生まれ。病歴10年以上。双極性障害、愛着障害、発達障害、感覚過敏、摂食障害、PTSD、HSP。https://lit.link/yukkoaart

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2024 観た映画を書いていくだけ

2024年に観た映画 媒体はなんでも きちんと最後まで観たもののみ 順次更新 ⭐︎は特に気に入ったもの DVDが欲しいと思うもの 順不同 アンダーグラウンド 福田村事件 正欲 ⭐︎ thirty two short films about glenn gould  ⭐︎ Genius Within: The Inner Life of Glenn Gould   ⭐︎ before sunrise  ⭐︎ before sunset   ⭐︎ before midni

    • 超短編 レモングラスとエルダーフラワー

      僕はいつも、ひとりで食事を摂る 朝も昼も夜も この一年 誰かと食事をしたのは 数えるほどしかない 「はい、あげる」 たまに会う友人の*さんが、チーズケーキを半分分けてくれた 「いいの?この店のチーズケーキ、君のお気に入りじゃないか」 「いいの。あなたといると、なんだか半分分けたくなっちゃうの」 僕らは数ヶ月に一回、喫茶店で会っている 僕の唯一の、誰かと食事をする時間だ 「そういうことなら、遠慮せずいただくよ。ありがとう」 普段あまり経験することのない気持ちになっ

      • 結婚したらしあわせになれるも意味わからないけど、結婚しないほうがしあわせもわからない。どっちを選んでもつらいし、かなしくもなる。

        • つらい。ねむれないし食べ吐きは止まらないし痩せたくなってるしいろんなことに抗っている。もう数字はいらないのに。とにかくすっきりねむりたい。

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        2024 観た映画を書いていくだけ

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        • 12本
        • エッセイ
          2本
        • 自己紹介的なもの
          1本
        • 描いた絵
          1本

        記事

          詩 セックス

          わたしはひとりの相手とのセックスしか しらないの その相手との時間が 互いにとってしあわせな時間だったかどうかは ずっとずっとわからない わたしにとってセックスは ちょっとキスをして抱き合うぐらいでいいの この小さいいびつな胸とか くびれのない腰とか カタチの悪いお尻とか いちいち触ってくれなくてもいい それ以上なにがあるのか わたしはその先のものがみえないし イメージもできないし したいとも思わない 「もっと」を望むなんて まるでお金を稼いで

          詩  あの子のイヤリング

          さびしいけど、虚しくはない 怒ってるけど、嫌いではない 付き合ってるけど、セックスはしない 死にたいけど、生きたくないわけじゃない 好きだけど、愛していない ゆらゆら どっちでもないが こころのいたるところに散らばっている そのかけらは 3分ごとに色を変える 世界はたくさんの色で まばゆいている うさぎとねこは 夜中に集まって たんぽぽの葉っぱについて 語り合っているのかもしれない あの公園のクスノキは その話を聴きながら 丁寧に珈琲を淹れてい

          詩  あの子のイヤリング

          詩  ある日

          2024.6.X フォロワーを増やすより いいねを何百もらうより ある人の前で涙し 数秒背中に手を当ててもらう方が 自分のからだを感じることができる わたしのことばを 馬鹿にしたいひとは馬鹿にすればいいよ でもそれは こころの中で言ってね 直接言われなくとも どこかでこっそり書いていたとしても それはぐるっとめぐって必ず伝わってくる ああ わたしがあなたのことばで傷ついているように わたしのことばで傷ついているひともいるのだろう そしたらわたしは 一体なにを発

          詩 : : ねむりぐすりのまえ

          わたしにはずっとすきな人がいて その人はわたしのことをすきではなくて そのことに たまにかなしくなったりするけれど わたしはそのひとのことを すきなままでいいと思っている となりに座るはるくんは ゆきえちゃんとすき同士みたいだけど あまり一緒にいるところをみない 「別々でいるほうが心地いいんだ。」 と彼はいう でも 彼女のことを いつもどこかで想っているのはわかる その「おもい」は はるくんの左側のあたまから いつもきらきらと 金平糖のようにこぼれ落ちてい

          詩 : : ねむりぐすりのまえ

          エッセイ: :腕を切る前の覚書

          どうやら私は自分のために生きていないみたいで 外側のなにかをエネルギーに生きていたらしい くるしくなると小さく自分を切り離し 幽体離脱をするみたいに、自分からじぶんを抜き出して 自分を攻撃したり、他者を攻撃したり 自分を削ったり、食べ物を吐き出したりする私は 豊かに自分のために生きるというイメージができない。 「ひとの役に立ちたいです」 と10人中7人ぐらいが言っていた大学時代。 精神医学の講義では、後ろ半分は寝るかスマホで映画を観ていた。 映画は自分のためか? 彼らの方

          エッセイ: :腕を切る前の覚書

          詩::あそこの煉瓦と珈琲の香り

          一体わたしの文章は、誰が読むんだろう。 無名の、生活能力のない、28歳の女が書いた文章なんて、誰が読むのだろう。 文章を、詩を書くたびわたしはそう想いを馳せる。 いまこの文章を読んでいるあなたは、どういう道をたどって、ここにたどり着いたのだろうか。目を閉じて、キャンドルを灯す。 たまたま通りかかった道に、とても興味深い看板があって、建物には蔦が覆っていて、「あ、なんだかここは、いまわたしに必要な場所な気がする」そう感じて、重い扉を開け建物に入る。中に広がっていたのは・

          詩::あそこの煉瓦と珈琲の香り

          食べ物を吐いても、腕を切っても、大丈夫。だいじょうぶ。くるしいね。傷がいたいね。今日寝たら、すこしよくなってるはず。わたしの感情はわたしだけのものだよ。嫌なひとを、入れなくてもいいんだよ

          食べ物を吐いても、腕を切っても、大丈夫。だいじょうぶ。くるしいね。傷がいたいね。今日寝たら、すこしよくなってるはず。わたしの感情はわたしだけのものだよ。嫌なひとを、入れなくてもいいんだよ

          自己紹介のつもり

          1996年生まれ。 千葉県出身。 15歳のとき、摂食障害発症。 のちに10年後、双極性障害、愛着障害、発達障害、感覚過敏、PTSDがあることがわかる。 超過敏でHSP。 電磁波や食品添加物、人込み、音、光に敏感です。 めちゃくちゃ生きづらくて、「死にたい」「消えたい」って思うことしばしば。 現在は鹿児島で療養中。 みんなと同じようにはできないけど、暗いところからこそみえる光とか、かなしみとかを、絵や音やことばにしてます。 ちょっとのぞいてみていただけたら。 とっても

          詩 わたしはいつも死にたい

          今日もしにたかった一日の夕暮れ 自転車に乗りながら、空を仰ぐ。 電線のチョコレートのような影と 淡い光の層がわたしをみている。 彼らがかたる 「どうやらきみはしにたがっているようだが、 いまこの瞬間、君はわれわれに、こころを震わせてくれた。 きみはいきている。そしてわれわれはみている。きみのことを。」 わたしはこたえる。 「わたしは信じられるものがないんだ。 私は世界から置いてけぼりにされているんだよ」 「いいか。 きみがわたしにこころをつかってくれている限り、

          詩 わたしはいつも死にたい

          かなしさをただこらえるだけの夜もある。そういう日もある。だいじょうぶ、だいじょぶ。それはきっと明日にはちょっと、鎮まっているから。

          かなしさをただこらえるだけの夜もある。そういう日もある。だいじょうぶ、だいじょぶ。それはきっと明日にはちょっと、鎮まっているから。

          超短編 7月のレモネード

          「わたしね、明日にでもおばあちゃんになりたいの。70代ぐらいのおばあちゃんになって、5年ぐらい生きて死にたいの。」 先月25歳になったばかりの彼女が言う。 ぼくらはベンチに座って、カフェでテイクアウトしたレモネードを飲んでいる。 上にのっかる ペパーミント。 「最近、よく想像するの。わたしが死んだあとの世界のこと。 一応地獄ではないと仮定してね。 うちにもう15さいの猫がいるでしょう?その子と平屋の家でね、一緒に過ごすの。 庭にはハーブが植えられていて、屋内には小さな

          超短編 7月のレモネード