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好きな人に出会って変わってしまった話

私は生まれながらにして「黄色」の子だった。

何が黄色なのかというと、性格や生活における役割などがまさに黄色的だったのである。

はつらつな性格と物怖じしない性格。それでいて皆から笑いをとることも好んでいた。

分かりやすく言えば、戦隊モノでいうイエローの立ち位置にあったのである。

本当に「天然」だった。

それが貴方に出会ってこんなに変わるとは思わなかった。

ーーー
私の二度目の恋は、中学1年の時だった。

正直を言えば、完全なる一目惚れだった。

いつも窓際に座っている彼に私は恋をした。

彼の纏う雰囲気が好きで、でも近寄り難い人で、格好いいという言葉では及ばない人だった。

彼は何を考えているか分からないちょっとミステリアスな人でもあった。……まるで揺蕩う紫色のような、人だった。

私は少しでもいいから彼に近づきたいと思った。

風の噂で、彼は「紫」が好きだと聞いた。

そこから私の人生は変わったのだと思う。

みんなの前でおちゃらけることもやめ、はつらつさもなりを潜めた。

彼に出会ってから「黄色」から「紫色」へと私は変わったのである。

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