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躁のときは自分がおかしいと気づかないのが厄介だな

 自分は精神疾患に罹ってなんかいないのではないかとよく考える。双極性障害Ⅱ型という診断をされているけれど、本当はただ単に生まれつき持っている性分というか性格の問題なのではないか、そんなふうに考える。ただ医師にいわせると、双極性障害の患者は体調が良くなると皆一様にこれを言いだすらしい。

 鬱のときは自分はあきらかにおかしいと自認しやすいけれど躁転は気づきにくい。最近えらく調子がいいなって思ってお終いである。

 家族や知人から散々とあなたは言ってることとやっていることがおかしいから病院に行って診察を受けて欲しいと言われて、はいそうですかと言って素直に病院にいく双極性障害の患者は滅多にいないと聞く。自分はおかしいなんてこれっぽっちも思っていないからだ。
 
 精神疾患でも幻聴や幻視、妄想に苦しまされている人たちは違うのかもしれない。でも双極性障害の場合は怒りっぽくてすぐにキレるのはそういう性格なのかなとか、おだてられたら何でもしてしまうこのお調子者の性分は生まれつきなのかな、という具合に済ませようと思えば済ませられる。

 周りから見てもあいつは双極性障害だなんて分からないから、やたらと気性が激しい人や金銭感覚が異常な人をみても、厄介な奴だから関わらない方がいいぞでお終いだろう。異性関係にだらしが無いひとをみても、あいつはクズだと言って終わりだろう。

 最近のわたしは軽躁なので調子がいい。気持ちいいとすら感じる。でも今の自分の精神状態が正常なのか異常なのかということが本当にわからない。精神状態を確かめるすべは、血圧が高いとか血糖値が高いとか、レントゲンを撮ったら骨にヒビが入っていましたというような目に見える分かりやすい診断基準がない。

 わからなくてもいいやという訳にはいかない。躁転のときの気分が高揚した状態で起こしがちな問題行動は周囲の人たちにものすごく迷惑をかけるからだ。そしてわたしはそれを経験している。

 躁転のときの問題行動での失敗は本人にとっても凄く辛い。あとで思い返すと本当に消えてしまいたくなる。だから繰り返したくない。そして今の自分の精神状態は大丈夫なのかとたまらなく不安になるときがある。

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