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オウムは何を残したのか? 上川外相が下した決断と入信する若者たち


地下鉄サリン事件を覚えていない若者たち

麻原彰晃という人間をご存じだろうか?
2018年に死刑執行され、
オウムはすでに解散しています。

しかし麻原を知らない若者が、
今その後継団体に苦しむ姿をまた
発信しなければならない。
今回はアレフについてまとめる。

アレフとは?

アレフはオウム真理教の後継組織であり、
2000年に設立された。

麻原彰晃氏が設立した宗教であって、
後にサリン事件を発生させた。

オウム真理教が起こした一連の事件
1994年6月27日 – 1994年6月28日 松本サリン事件
→死亡者8人、負傷者・重軽傷者約600人
1995年3月20日 地下鉄サリン事件
→死亡者14人、負傷者約6,300人

1994年6月27日の夜、オウム真理教が起こした松本サリン事件では、松本市の住宅街にある裁判所の職員宿舎を狙って猛毒のサリンがまかれ、8人が死亡し140人以上が被害を受けました。

出典:NHK 2024年6月26日 長野 松本サリン事件30年を前に地元警察官らが事件学ぶ勉強会

3月20日午前8時ごろ、東京の地下鉄丸ノ内線、日比谷線、千代田線の5本の地下鉄車内で、神経ガス・サリンがほぼ同時に散布され、乗客・乗員ら13人が死亡し、多数が病院に運ばれた。化学兵器が一般市民に使われた初のテロ事件として世界に衝撃を与えた。警視庁は、オウム真理教の犯行とみて22日、強制捜査に入った。5月16日、首謀者の教祖の麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚を始め約40人が逮捕され、麻原死刑囚ら13人の死刑が確定した。

出典:NHKアーカイブ 地下鉄サリン事件

そのため日本中に衝撃を起こし、
解散命令請求が下された。

とても痛ましい事件であり、
決して風化させてはならないのです。

オウム真理教の今

松本サリン事件から丸30年が経ちましたが、
残念ながらオウム真理教の後継団体による
被害が後を絶たない状況です。

かつて多くの若者がオウム真理教に加わり、
凶悪犯罪に手を染めましたが、
解散後の現在でもその後継団体に若者が入信し、
トラブルが頻発しています。

 13人が死亡し、6000人以上が負傷した地下鉄サリン事件から今月20日で29年となる。事件を起こしたオウム真理教の後継団体主流派「Aleph(アレフ)」などは東海地方で現在も活動を続け、教団名を伏せて入信者の勧誘も行っている。事件や教団の実態を知らない若者らが入信する例も増えており、警察や大学が注意喚起に力を入れている。

出典:読売新聞 2024/03/19 オウム同様にアレフ信者も出家、家族らとの関係絶つ例相次ぐ…「サリン事件は陰謀」洗脳めいた説明も

その実態について詳しく見ていきましょう。

サリンとアレフ

松本サリン事件とその影響

1994年6月27日に長野県松本市で発生した松本サリン事件は、
日本の犯罪史上最悪の無差別テロとして知られています。

この事件では8人が死亡し、
多くの人々が被害を受けました。

その約9か月後、地下鉄サリン事件が発生し、
さらに多くの被害者を出しました。

オウム真理教の教祖、麻原彰晃(本名:松本智津夫)
2018年に死刑が執行されましたが、その影響力は未だに続いています。

なお死刑執行を下した当時の法務大臣は
現在、外務大臣を務める上川外務大臣であり、
先生のご家族も含め一生警備対象になるなど、
オウムがいかに影響力の大きい組織だったのか?
と伺えます。

「上川法相には親、夫、娘に孫もいる。家族全員が警護対象になる」(自民党関係者)
静岡市にある上川法相の自宅周辺には、すでに厳重な警備態勢が敷かれていた。自宅裏の駐車場には警察車両が常駐し、2名の警察官が24時間態勢で警備を続けている。
「7月6日以降は、目に見える警備として、警察官がパトロールをし、私服警官も配置しています」(警備中の警察官)

出典:スマートフラッシュ 2018.08.03 オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活

それほど影響力が大変大きいものであると言えます。

カルト宗教の対策

オウム後継団体「アレフ」の実態

公安調査庁によると、オウム真理教の後継団体
「アレフ」などの信者は全国に約1650人存在します。

これはオウム時代の7分の1ほどの人数ですが、
依然として年間70人前後の新規入会者が確認されています。

その大半が事件後に生まれた20代の若者です。

今の若者には麻原彰晃やオウム、
アレフというワードを知らない学生もいるのは
事実でしょう。

10-20年後には
半世紀前の事件であることで、
やがてアレフに対する目が緩んでしまう
かもしれない。

15歳から22歳までの50人のうち9人は、全く知りませんでした。そしていま、こうした若者たちがオウム真理教の後継とされる団体に入信し、トラブルになるケースが相次いでいます。

出典:CBCweb 2024年7月6日「オウム真理教ってなに?」若者たちがオウム後継団体に入信 トラブルも 松本サリン事件から30年

「これがアレフの宗教理念。アレフに入らなければ見ることはできない」
これは楠山さんが元信者から入手したアレフの内部資料をコピーしたもの。
(楠山泰道さん)
「一番の問題は、出家しなければ"参政権"がない(方針決定に関われない)ということが書かれている」
アレフにおける出家とは、社会との関わりを一切断って心と体、そして財産を教団に差し出すことで、かつてのオウムと全く同じです。
「出家することで親と断絶してしまう。親に会わせないということが大きな問題」

出典:CBCweb 2024年7月6日「オウム真理教ってなに?」若者たちがオウム後継団体に入信 トラブルも 松本サリン事件から30年

アレフ信者の親たちは、普通の親子関係が出家によって
断絶されることに悩んでいます。

楠山さんは「カルトのテクニックは社会と切り離すこと」と述べており、
まず親や家族、次に友達との関係を断ち切ることで、
カルト以外に生きる場所がない状態を作り上げると指摘しています。

よく言われる指摘ですが、
しかし内部には入れば外に出ることができないのは
恐ろしいですよね。

公安審査委員会の対応

公安審査委員会は、オウム真理教に関し、
団体規制法に基づく観察処分の3年間の更新を決定しました。

対象となったのは「アレフ」や「ひかりの輪」、
アレフから分派した「山田らの集団」です。

これにより、収益事業の概要の報告や
公安調査庁による立ち入り検査が義務付けられます。

事件から30年が経過した今も、被害者やその家族の苦しみは続いています。松本サリン事件の犠牲者の家族は、「何年たとうが気持ちは変わらない」と語り、息子の姿を想像し続けています。また、捜査に関わった元捜査員も「もうこんな事件は起きてほしくない」と述べています。

二度と起こしたくない事件です。

決して忘れないためにも、
この事件の発信は必須でしょう。

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