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【映画感想】ゲゲゲの謎/本当に怖いものは何か?

こんにちは、ほぼ毎日映画感想を書き始めました。
雪乃日 朝日です⛄️

ゲ謎、みなさん観ました?


・あらすじ


 水木しげる先生の生誕100周年作品として作られた映画🎬
目玉のおやじと水木の出会いと冒険から、鬼太郎がどのように生まれたのかまでが描かれています。

・感想


ただの妖怪アクションアニメと思うべからず!

生誕100周年にふさわしい強いメッセージと鬼太郎シリーズや原作へのリスペクトが詰まった愛のある作品でした!

舞台は、日本の戦後間も無く。

ある村を取り仕切る龍賀一族の跡継ぎをどうするかという発端から様々な怪奇事件が起こります。

かつての目玉のおやじと水木はこの村で出会い、事件の真相に迫っていくのですが、この一族の利益に交差するそれぞれの思惑、抗えない残酷な運命、容赦のない麻痺した暴力。。。

そういった人間の醜さが、何よりも観てるこちらの心臓を抉ってくる映画でした。

「見えるものばかりに気を取られてはいけない」

ということが大事だよなぁと改めて。

ボコボコにメンタルをやられますが、目玉のおやじと水木が出会ったことから鬼太郎の誕生に繋がり、最後には妖怪と人間の生きる希望が見える。。。

よく、胸糞映画とかって言われるジャンルありますよね。
去年くらいから心を抉るような、ズドーンとくる映画が増えてるなあと言う印象があります。
ゲゲゲの謎も、ジャンル的にはここにカテゴリーされるかなあと言う感じですが、ギリギリ、キツくならない絶妙な仕上がりになっているんです。
それが、この映画の良いところであり、アニメーションを忘れてないところだと思います。

・本当に怖いものは何か?


 みなさんは得体の知れないもへの恐怖ってありますか?
それこそ妖怪とか、怪奇現象とか、自分の理解の範疇を超えた存在、とか。

わたし、中学生のとき、肝試しの帰り、ふと夜中のガソリンスタンドの方を見たら、目の前の世界がぐるんっと反転したことがあって、これがもしかして幽霊!? とか思った記憶があります笑

後にも先にもこの一回だけなんですが。。。

でもね、なんか怖いとかはなかったんですよね。
お化け屋敷とか肝試しとかはもちろんビビり散らかしてるタイプなんですけど、リアルなその不思議体験に恐怖感はなくて。

それで、この映画を観ていて気がつきました。
よっぽど「生きている人間」の方が怖いのだと。

もうちょっと正確に言うと、「生きている人間の欲深さ」かもしれません。
出てくる人間が、自分の利権・尊厳を保つためにする行動は恐怖そのものでした。


「他人の欲深さ」って、生きていれば、大なり小なりなり感じたことはあるし、自分の腹の底にも眠っているものだと思います。
実際、わたしも欲深い人間だと思います笑

何が良くないのかって、欲に溺れることなのかも。
欲に支配されると、どんどん倫理観から外れて人間らしさを無くしていくのかもしれません。


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