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夫の料理#21 ニョッキ・ソレンティーナ

紹介するのは南イタリアはソレント風のニョッキ。

ソレントは言わずと知れた、うるわしのソレント~~♪海原はるか~に~~♪
と歌われる、南イタリア・カンパーニャ州、ナポリの南に位置する風光明媚な街。
カプリ島やアマルフィ海岸にほど近く、一帯を観光されたという方も多いでのではないでしょうか。


それではまずニョッキについて。
ニョッキの生地はじゃがいもと小麦粉をあわせたものです。
ちょっと手間がかかりますが、じゃがいもをゆでるところからはじめます。

夫R曰く「手作り生地は柔らかくモチっとしてて、食感も軽いから絶対おすすめ!」
生地は冷凍保存できますし、ぜひ手作りしてみましょう。

トマトソースも時間のある時に作っておけば、
食べたい時にニョキとソースを合わせて焼くだけ、というお助けレシピにもなります。むしろこちらをおすすめしたいほど。とても便利です。

実際のところ、トマトソースはごく短時間で作れます。
これなら作り置きなどしなくても、と思われることでしょう。


なお、本場のソレント風ニョッキはモッツァレッラ・ディ・ブッファラとフレッシュバジルを使いますが、手に入らない場合はそれぞれ代わりの物を使います。


材料

2人分
ニョッキ生地 
・じゃがいも 280~290g
・強力粉 125g
・塩 2g
・打ち粉として強力粉 適量
※じゃがいもは煮崩れしないタイプを使用。メークインやインカのめざめなど。男爵は不可。

トマトソース
・ホールトマト缶 内容量400g 1缶
・エキストラバージンオリーブオイル 大さじ2
・ニンニク 1かけ
・オレガノ 少々
・塩 小さじ1/2
※トマト缶はカットや濾したものでなくホールタイプを推奨。
使用されるトマトの品質を考慮してホールをおすすめします。

・チーズ 適量
※手に入ればモッツァレッラ・ディ・ブッファラを。さもなくば乳牛のモッツァレッラかカチョカヴァッロがおすすめ。手軽にシュレッドタイプのミックスチーズやスライスチーズでも可。

・フレッシュバジル 3~4枚
なければオレガノで代用する。


作り方

ニョッキ生地
1.じゃがいもは皮付きのままゆでる。皮を剥いてマッシュする。

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↑ マッシュしたジャガイモ。この状態で約250g。


2.作業台に強力粉をドーナツ状に広げる。中心に1のじゃがいもと塩を入れカードを使って軽く混ぜ合わせる。すこしだけ捏ねて生地がまとまってきたら終わり。ここで捏ねすぎないこと。このまま5分休ませる。

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↑ 強力粉を広げて中にじゃがいもと塩を入れて、

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↑ カードを使って混ぜ合わせ、

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↑ 捏ねて、

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↑ ひとつにまとまったら5分休ませる。
生地をまとめる際に捏ねすぎないこと。


3.ニョッキを並べ入れるための大きめのバットを用意する。このバットにラップを敷く。


4.2の生地を4等分する。軽く打ち粉をまぶして、手で細い棒状に伸ばしていく。伸ばしたらまた打ち粉をまとわせる。

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↑ 細長い棒状に伸ばす。

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↑ 同じようにして4本。


5.4の棒状の生地を1.5㎝幅に切っていく。切ったものは打ち粉をまぶす。切り終わったら、フォークに軽くおさえつけてくるっとさせて模様と形を作る。

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↑ 切っていく。

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↑ まんべんなく打ち粉をまぶして。

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↑ フォークの根元に近いところに生地をのせ、親指の腹でグッと押し付けながらフォークの先に向かってスライドさせる。

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↑ 生地がくるっとなって、

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↑ このような形に。


6.5の生地を重ならないように3のバットに並べていく。これを2~3時間冷凍庫で冷やし固める。固まったら、ビニール袋やストックバッグに移して再度冷凍庫へ。1ヶ月ほど保存可。

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↑ バットに重ならないように並べていく。

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↑ 冷凍庫で冷やし固める。

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↑ 固まったら袋に移して冷凍保存可能。


トマトソース
1.トマト缶の中身は濾して種と皮を除く。← こうすることで苦みや雑味のないソースに仕上がる。

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↑ 皮と種は取り除く。

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↑ こちらが濾したもの。


2.フライパンを強火にかけてオリーブオイルを熱し、刻んだニンニクとオレガノを加える。ニンニクが少し色づいたら1の濾したトマトを加える。1分経ったところで塩を加え、弱火にして9分煮る。

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↑ 火を通す時間は10分程でトマトソースの完成。


ニョッキとソースを合わせて焼く

1.オーブンを予熱する。温度は200℃。
ニョッキを茹でる。たっぷりの湯を沸かし、濃度1%になるよう塩(分量外)を加える。沸いたところに冷凍のままのニョッキを加える。ニョッキが浮かび上がってきたら茹で上がり。取り出していく。

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↑ ニョッキは必ず凍ったままの状態から茹でること。
解凍してはいけません。

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↑ 湯に入れてすぐ。下に沈んでいる。

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↑ このように浮かんできたら茹で上がり。


2.トマトソースと茹でたニョッキを混ぜ合わせる。これを耐熱皿に移して、バジルの葉をのせてチーズをかける。200℃のオーブンで15分焼く。

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↑ トマトソースと茹で上がったニョッキを混ぜ合わせ、

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↑ 耐熱皿に移して、バジル→チーズの順にのせる。
手軽にミックスチーズを使用。

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↑ 焼きあがり♪

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↑ バジルを飾っても。
10月中旬というのに直売コーナーで大量のフレッシュバジルを発見!嬉々として購入。

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↑ モチっとニョッキ♪とろーりチーズ♪


食感はとろーり、柔らか、そしてモチモチッ。
チーズのコク、トマトの旨味、バジルの爽やかさが相まった幸せの味。

手間をかける価値ありの手作りニョッキ。ぜひお試しください。

南イタリアに思いを馳せて、Buon appetito!


今日もお読みいただきありがとうございます。
それではまた。


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