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夫のスイーツ#4 父母の誕生日に贈るザッハトルテ
最初にこれだけ言わせてください。
「ザッハトルテの生地はふわふわのスポンジ生地ではありません」
それから、
「サンドするのはあんず(アプリコット)ジャム。
決して生クリームやガナッシュやキャラメルクリームなどではありません」
実際のところ、ザッハトルテではないケーキをザッハトルテとして売るお店のなんと多いことか。
街で一番の本格洋菓子店とみなされているような店のザッハトルテがふわふわスポンジ生地だった時の残念感、コレジャナイ感はもう相当のものです。
もはや怒りはなく、ただただ悲しくなります。
せめて「ザッハトルテ風」とか「ザッハトルテに憧れて作ったチョコレートケーキ」といった名前にしてくれたら。
その上で、「これはこれでとっても美味しいです」と堂々と売っていただければいいのです。
夫R曰く「ホンモノかニセモノかは見ればわかる。高さが違うから。ホンモノのザッハトルテには高さがない。高さがあるのはニセモノ」
※ここでいう高さとは丈のこと。金額ではない。
たしかにその通り。
高さが基準ならある程度は見分けることができそうだ。
ということで今回紹介するのはザッハトルテ。
なのだが、ほぼザッハトルテと言わなければいけない。
なぜか?
ケーキ生地はもちろん伝統的なしっとり、ややどっしりタイプ。
当然ふわふわスポンジではない。
サンドするのもまぎれもないあんずジャム。
「ほぼ」と言わざるえをえないのは、コーティングのチョコレートにアレンジを加えたから。
伝統のガチっと固いチョコレート糖衣ではなく、いくぶん柔らかいガナッシュにした。(といってもこのレシピのガナッシュは固めだ)
なぜこの点だけこだわりを捨てたのかというと、
今回は私ゆきのの両親のためのバースデーケーキだから。
(父と母この二人の誕生日は近いので、毎年二人分まとめてプレセントとケーキを贈っている)
高齢の両親のためにはその方が食べやすいだろうという夫Rの配慮。
「固いチョコレートだと素人にはきれいに切り分けるのも難しいからね」とのこと。
さらに、「本場のザッハトルテ生地の作り方はちょっと手間がかかるし材料費も高くなるので、ここでは少し簡単な作り方を紹介する。もちろん、なんちゃってザッハトルテとは違う。本格的な味だよ」
そして、なんといってもバースデーケーキなのでデコレーションを施していきます。
↑ クイズ「何を作っているところでしょう?」
今回も回答いただきありがとうございました✨
ケイチェルおじさまとるかくさん見事正解でした🥇
おめでとうございます🎊🎊
おてだまさんもあえて違う答えを考えてくださって🎶素晴らしいです👏
それではレシピを紹介していきます。
材料
直径21㎝の型1個分
生地
・バター 150g
・砂糖 150g
・薄力粉 100g
・アーモンドプードル 100g
・ココアパウダー 15g
・卵 3個
・あんずジャム 適量
ガナッシュ
・チョコレート 120g ※ヴァローナの61%を推奨。なければカカオ70~75%のダークチョコレートを使って。
・生クリーム 100g
※デコレーションする場合はホワイトチョコを適宜
作り方
前日にガナッシュを作る。
・チョコレートは細かく刻む。小鍋に生クリームをあたためて沸騰する手前で火を止める。ここにチョコレートを加えて混ぜ合わせる。
容器に移してピタッとガナッシュの表面に密着するようラップをかけて冷蔵庫へ。※ガナッシュは12時間前を目安に作っておく。多少時間が長くなるのはかまいません。
↑ 温めた生クリームに刻んだチョコレートを加えて。
※火を止めてから加えること。
↑ ピタッとラップをかけて。冷蔵庫で12時間以上休ませる。
当日の下準備。
・ケーキ型にバターを薄く塗り薄力粉(ともに分量外)を振って、余分な粉を落としておく。さらに底の部分にはぴったりの大きさに切ったオーブンペーパーを敷く。
・バターは薄くスライスして常温に戻しておく。
・薄力粉、アーモンドプードル、ココアはあわせて振るっておく。
・オーブンを予熱する。温度は180℃。必ず天板も一緒に予熱すること。
↑ バターを常温に戻す。薄めにスライスするとよい。
1.大きめのボウルにバターを入れて滑らかなクリーム状にする。ここに砂糖を加えて混ぜ合わせる。さらに卵を1個ずつ加えて混ぜていく。
↑ バターを滑らかなクリーム状にする。ここに砂糖を加えて。
↑ 卵は1個ずつ加えて混ぜて。
2.1のボウルに振るっておいた粉類を加えて、ホイッパーでゆっくり混ぜ合わせる。途中からゴムベラに変えて混ぜていく。しっかり混ぜ合わせること。これを型に流し入れ、20㎝ほどの高さから真っすぐに落として空気を抜く。2回ほどトントンと落として。
↑ 振るった粉類を加えて混ぜていく。
↑ 途中からゴムベラに変えてしっかり混ぜ合わせる。
↑ 型に流し入れて、表面をなめらかに、トントンして空気を抜いて。
3.180℃のオーブンで18分焼く。焼けたらオーブンを消してそのまま10分ほど庫内においておく。その後取り出して冷めるのを待つ。
↑ 生地が焼けました。
これだけで美味しそうなよい香り~~♪
4.生地の粗熱がとれたら、上下2等分に切ってあんずジャムを塗ってサンドする。これをラップでくるみ冷凍庫で1時間冷やし固める。
↑ 生地を上下2つに切り分けて、あんずジャムをサンドする。
端の1㎝程を残して塗ること。
↑ ジャムをサンドしたらラップにくるんで冷凍庫へ。
5.前日に作ったガナッシュを湯せんにかけやわらかくする。
適当な大きさのボウルを逆さまにおいて土台を作る。
ここに4のケーキ生地をのせてガナッシュをかけていく。生地の真ん中に流していく。パレットナイフを使って手早く表面をならす。側面もきれいに整える。※生地が冷えているのでガナッシュはすぐに固まります。手早く行うことがポイント。
↑ ガナッシュを湯せんにかけてやわらかくする。
↑ 作業台の上にオーブンペーパーを敷いて、
ボウルを逆さに置いて土台にする。
↑ 生地の真ん中にガナッシュを流していく。
↑ 躊躇せず流していく。
↑ ここからパレットナイフで整えていく。
↑ 表面をならして、側面もきれいに整えて、
↑ 手早く行うこと。
↑ コーティング完成。
チョコレートの濃厚な香りがたまりません♪
6.デコレーションする場合はホワイトチョコをレンジで柔らかくして、オーブンペーパーをクルっと巻いたコルネに流し入れる。先端をちょこっと切り落として、任意の文字やデザインでデコレーションする。
↑ オーブンペーパーでコルネを作って。
ホワイトチョコでデコレーション。
↑ どんどん描いて、
↑ カクテルチェリーを飾って彩をプラス。
↑ ザッハトルテのデコレーション完成♪
↑ お誕生日おめでとう🎂🎊
↑ 別に小さい型で作ったもの。
自家消費用のためチョココーティングが雑なのはご愛嬌。
※レシピは21㎝型1個分ですが、同量で18㎝型1個と小さい型4個で焼きました。老夫婦二人に21㎝のケーキはちょっと大きいといだろうということと、小さいのも作って自分たちも食べたかったので( ´艸`)
アーモンドプードルをふんだんに使ってしっとり焼き上げたバターの風味も豊かなケーキ生地。濃厚なチョコレートと絡み合ってなんとも贅沢な味わいです。
両親のもとにはクール便で送り、届いたその日に
「美味しかったぁ♪♪本当に美味しかったよ~~いつもありがとうね~〜♪」
との連絡あり。
両親の誕生日には夫R作のスイーツを贈るのが恒例となっています。
ザッハトルテ作りの肝はチョコレートコーティングでしょうか。
やや高いところから生地の中央にドバドバと流していき、パレットナイフでササッと整えます。
といっても、慌ててやることはありません。
「落ち着いて、かつ手早く」行いましょう。
ただ、家族あるいは親しい人同士でいただくものであれば、多少でこぼこになったとしても誰が気にするでしょう。
何度か作ればコツもつかめます。逆に何度かやっていても思うようにきれいな仕上がりにならないこともあるかもしれません。
それはそれとして楽しんで作って美味しくいただいたらいいのでは。
おうちスイーツですもの。
ぜひお試しいただけたらと思います。
今日もお読みいただきありがとうございます。
それではまた。
夫のスイーツシリーズ。前回の記事。
夫の料理シリーズ
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