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うちは湯治のお客さんを大事にしています

「うちは湯治のお客さんを大事にしています。温泉は天然の恵みです。人間の健康に寄与する面が大きい。それを大切にしなければいけない」

とある雑誌のインタビューの一節である。

前後の文章を読むとこうとれた

「うちは病気に苦しむこの国にいる人たち(日本人)を大事にしたいです。温泉は島国、火山国日本が生み出した天然の恵み。それを大事に守ってきた日本人の健康に寄与する面が大きい。今まで守ってきた日本人の健康のためにも、大切に営業を続けていきたい」

有名どころの温泉地はどこも外国人観光客が押し寄せてきている中、こういう古き良き文化を守り、日本人のための温泉宿を守ろうとする気持ち。すごく頼もしいし、うれしい。

すべての外国人がそうだとは言わないが、最近はお風呂に入る前にかけ湯をするという基本的なマナーがなっていない外国人観光客が多く、特に都心の大浴場つきのホテルにいくと、バスマットがびちゃびちゃ、湯舟に髪の毛がぷかぷか浮いている・・・なんて惨事を目の当たりにし、そんな風呂に入りたくないから部屋の狭いユニットバスで汗を流すという日本人も多いのではなかろうか。

経営を存続するためにも外国人観光客を受け入れて利益を得なければいけない状況も非常にわかる。でも日本人のための日本人による日本人の宿がまだ存続するならそんな宿を積極的に選んで、ゆっくりのんびり日頃の疲れを癒したいと思う。

ただこの宿は湯治宿だから、この宿を必要とする人にこそ使われるべき宿なのである。

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