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近未来のマインドフルネスシティ

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インド国境で見かけたトラックたち。このトラックたちは野菜や果物、米などのブータンへの輸出品を運搬しているだけでなく、インフラ整備に必要な物資も運んでいる。

今、インド国境近くにあるゲレプがアツイ。
国内線の飛行機の中にあった機内誌にも6ページにわたって特集が組まれており、ブータン政府のゲレプに対する力の入れようが伺い知れた。

英語で書いてあったためところどころは意味不明なところがあったが、おおよそは理解できた。

ゲレプ・マインドフルネスシティという新しい街を作る。この街は若い仏教徒、いわゆる現代的な仏教徒のライフスタイルを確立するために作られる。
スティーブジョブスが実践したとして知られているマインドフルネス瞑想。
今この瞬間に意識を集中し、日々忙しくしている脳や心を整える、そんな場所を街全体で作り上げる。

かなり端折ったがまあこんなタウンを作ろうというのだ。マインドフルネスの街を作るなんて前代未聞。一体どんな街になるのかというとこの映像をみれば一目瞭然。

ほんとにこんなのが今から作られるのか?しかも5年後というじゃないか。ちなみに2024年の4月時点ではこんな状態。

工事車両がただただ行きかっている。遠くに見えているのが第一の橋だという。
約10万ヘクタールの土地に僧侶の修行スペース、医療、温室、空港、宿泊施設など11の地区を点在させ、巨大な10の橋を渡すのだそう。

動画を見る限り、橋には屋根がかけられ、それぞれの地区を行き来するだけでない何か別の取り組みもされそうな予感。観光客が気に入りそうな仕掛けづくり・・・そんなのを考えてそうなイメージ動画。

ダムも今までみたことがないほどカラフルでおしゃれだし、空港もできるそう。ここに連れて来てくれたチュキいわく

「ゲレプは変わるわよ~。5年っていっているけど、まあ10年はかかるわね。そのときにもう一度ここにきたらびっくりするんじゃない。わたしもどんなのができるのか楽しみだし、ビジネスの幅も広がりそう!」

と会社を経営しているチュキは目を輝かせていた。

確かに動画のような街が作られたら多くの観光客が訪れ、スティーブジョブズのような起業家が心身をリラックスするために来るだろう。

しかし・・・今のゆる~い空気感が流れるゲレプは消えてしまうんじゃないか。インドとネパールとブータンの人々が共存しているゲレプがなくならないことを祈るばかり。

今はがれきが散らばっているこの川や小川に橋がかけられ、あの幻想的な建物ができるのか・・・今しか見られない大自然を目に焼き付けた。



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