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ブータンズへの大恩返し

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同じ平たい顔族のブータン人は日本と似ているところが盛りだくさん、うけた恩を返す旅日記
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危険なホーリーウォーター

昨日までのブータン旅行記はこちら。 「好きなだけいてください」 写真撮影終了後、僧侶のやさしい言葉に甘えて誰もいない寺院内をただただぶらついた。 1人で平気なのに、扉をあけてくれたちびっこ僧侶が付き添ってくれる。 振り返ると、にこっと笑顔で返してくれるもんだから、意味もなく何度も振り返ってかわいい笑顔をみせてもらった。完全にあやしいおばちゃんだ。 するとボトルに入ったあやしい黄色い水を発見。 指をさしながらこれはなんぞや?といったゼスチャーをすると、またまたにっこ

嬉しそうな照れたような昔懐かしい笑み

昨日までのブータン旅行記はこちら。 マナス川を上っていくと日本が資金援助したような橋ではなく、白い鉄骨の頑丈そうな橋にたどりついた。 これまたインド人たちが車の往来も気にせずに橋の真ん中で家族写真をとったりしている。チュキはのろのろ運転で橋を渡り、それに気づいたインド人たちは橋の両側に散らばっていく。 それにしてもインド人たちはなぜにこんなに橋に興味があるのか。ちなみにこの橋はShershong Check postと呼ばれるところで、インド人観光客はこの先には行けない

ホンマニでべそ

ブータンの友だち宅の仏間にあった音楽付きロータスランプ。 何回聞いても3回目のほんまに~のところが ”ほんまにでべそ” に聞こえて神聖な場所なのに笑ってしまう それにしてもアジアのランプはどうしてこうも派手派手しく光らせるのだろうか。ご先祖さまも落ち着かないでしょうよと思うのは日本人的考えなのか。

近未来のマインドフルネスシティ

昨日までのブータン旅行記はこちら。 インド国境で見かけたトラックたち。このトラックたちは野菜や果物、米などのブータンへの輸出品を運搬しているだけでなく、インフラ整備に必要な物資も運んでいる。 今、インド国境近くにあるゲレプがアツイ。 国内線の飛行機の中にあった機内誌にも6ページにわたって特集が組まれており、ブータン政府のゲレプに対する力の入れようが伺い知れた。 英語で書いてあったためところどころは意味不明なところがあったが、おおよそは理解できた。 ゲレプ・マインドフル

国境またぎはできるか?!

昨日までのブータン旅行記はこちら。 バックパッカー時代、国境またぎの写真を撮るのを趣味としていたものとしては久しぶりに国境またぎがしたい! と伝えると 「またぎはできないと思うけど、国境は連れて行ってあげる」 とチュキ。午前中は仕事があるから”家の中”で自由にしててというものの、初めての土地で家の中でじっとしていられるはずはあるまい。とはいえ、パーソナルビザを取ってくれたブータンの友人たちに迷惑をかけることはできないので、ひとまずチュキの家の敷地内の道路側の入り口に立

祈りは明日への希望

昨日までのブータン旅行記はこちら。 チベット仏教を国教とする世界で唯一の国、ブータン。 日本人よりもブータン人の性善説を信じられるくらいのやさしさ、おもてなしに触れる日々。 そんなブータン人たちの根底にあるのはもちろんチベット仏教の教え。 奪わない、嘘をつかない、自分だけの幸せよりも周りのみんなの幸せを考える という、ほんとに素晴らしい教えをみな体現しているのだ。なんちゃって仏教徒のわたしはといえば・・・自分の幸せ一番。その次に自分の知り合いの幸せと完全に私利私欲に走

ゲレプ唯一のライトアップ

昨日までのブータン旅行記はこちら。 市場での買い物が終わり、気遣いのニマがこれまたいい提案をしてくれた。 「このまま帰る?どこか行く?」 まだまだ街をぶらつきたい。初めての場所というのもあるが、ガイドブックはおろかネットにもさほど情報がなかったゲレプ。一体どんな街なのか。 インド国境が近いとはいえここはブータン。 ブータンの国の施策により、伝統家屋を守るため、家のデザインは似たようなものが多い。木で組み立てたようなものの上に屋根がついているスタイル。この木にもひとつ

試食し放題

昨日までのブータン旅行記はこちら。 ゲレプ到着までもすったもんだあり、初めてのチュキの家で大騒ぎをし、ゲレプでの押しに出会い、押しが作ってくれたおいしいランチに満足し・・・いつのまにやら寝てしまった。 ゆっくりしながら、2018年度版の地球の歩き方を読んでいたはずだった。 朝早かったのと、興奮しっぱなしだったのもありこのソファでこてっと寝てしまったのだ。窓から入ってくる微風と温かい日差し。これで寝ないほうが奇跡だ。 そんなこんなであっという間に2時。チュキも昼寝してい

ブータン人はプライベートがお好き

昨日までのブータン旅行記はこちら。 お次は朝のお勤めの巻と書いて、期待して読みに来てくださった皆さん?そんなフォロワーいないでしょという突っ込みはさておき、その前にチュキの家のあらましを書かないと話が続かないなということで、チュキ家のご紹介。 ティンプーのデチェンの家でもホテルのプレミアルーム並みのお部屋に滞在させていただいたが、インドとの国境のリゾートの雰囲気も漂うゲレプのチュキの家はまさに別荘。 広い庭に1階、2階ともに4LDK!さらに、敷地内におばさんの家、賃貸の

やさしくて寡黙なネパリー

昨日までのブータン旅行記はこちら。 チュキは、お母さんとニマと3人暮らしだという。 お母さんはいいとして、ニマは誰?弟?と聞くと 「小さい時に両親が亡くなっちゃって、そこからうちで一緒に暮らしているの。ブータン南部はネパリーが多いのよ」 う~ん、英語力が微妙だからこれくらいの情報しか聞き取れなかったが、ネパリーってなんぞや? 「ネパリーはネパリーよ。カトマンズでわたしたちあったじゃない(過去記事参照)!」 あ、ネパール!ネパリーという民族みたいなのがいるのかと思っ

ちょっと大きめの家にしか見えない空港

昨日までのブータン旅行記はこちら。 すったもんだありつつも、3時間遅れでゲレプ空港着陸。 たった一人のためにタラップを用意してもらい恐縮・・・ たった数時間ではあるものの、空の旅を一緒にしたブータン人たち一人ずつと握手をしながら、持っていた抹茶飴を配り、最後に抱擁。客室乗務員のお姉さんも欲しそうな顔をしていたのでさしあげると、持っていた抹茶飴完売。 こうして飛行機の中で日本から持参した飴ちゃんは消えていった。 タラップを降りると、飛行機の丸い窓からみんな笑顔で手を振

スリル満点の山頂にある空港

昨日までのブータン旅行記はこちら。 かなりご満悦なパロからヨンプラ空港間の美しい山並みをレポートさせていただいたが、この間たったの30分。 ヨンプラ空港に向けて下降を開始するとあっという間に雪山から緑に覆われた木々に景色が変化。 ぽつんぽつんと民家が見えてきた。棚田のようにも見える蛇行している道をみると傾斜があることを感じさせる。車で移動していると思うが、山頂に住んでいる人はかなり大変だ。 よ~くみるとやはり畑に見える。まだなにも植えていないが間違いなく畑。農業本を書

ルート変更がくれたプレゼント

昨日までのブータン旅行記はこちら。 パロ空港での迷走、モディ―効果、いきなりのルート変更と一筋縄ではいかないパロからゲレプへのフライト。 それもそのはず。外国人は通常、ガイドと一緒に行動しなくてはいけないルールなので、こんな勝手気ままに移動している外国人は珍しい。テザリングしてくれたおじさんにも 「君はブータン人と結婚してここにいる?いや、そんな風には見えないな」 ブータン人と結婚してたらどんな風に見えるというのだ。 一人でゲレプになぜ行くんだ?と飛行機に乗っている

ルート変更は突然に

昨日までのブータン旅行記はこちら。 さあ、いよいよゲレプね!と楽しみにしていただいている読者の皆さん(←いるのか?)。まだまだ続くよ離陸前。 書いているそばから、は!あれも書き忘れた!あ!この写真もあったとネタがつきないブータン旅。 さてさて、ようやっと飛行機に乗り込むも出発時間になっても離陸する気配がない。 もしかして、モディ待ち?だろうか・・・ であれば、生モディ(←とかくとおいしいスイーツのよう)見られるかも!と興奮していると、機内アナウンスが流れる。 これまた