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東京駅でDo you want me to ~

東京駅の丸の内出口を出た瞬間、照り付ける太陽がまぶしい。

足元からじりじりと熱さが体に伝わり、日陰に早く移動したいと思うも、東京駅にくるとどうしても美しい赤レンガがみたくなって皇居に続く真ん中の道を歩いてしまう。

暑いだろうなと外に出た瞬間、目線の先にゆらゆら揺れるもの発見。
かげろうが見える・・・と思っていたら、なんと水盤。
横にあった看板をみると見た目の涼しさと打ち水効果を狙った東京駅の夏の風物詩だそう。

しかもこの水盤、縦22m、横15mとかなりの大きさがあり左右対称に2か所も設置。
さらに水盤横には、緑の芝生も敷き詰められ、暑いけれど視覚で涼しさを得られる。

コロナ禍で中止され、4年ぶりの復活をとげたばかり。

暑い暑いといいながらも、これは写真にとらねばと、日傘を顔と首の間で固定し、リュックを手前にもってきて、カメラを取り出し、ワタワタしながら、正面か?横からとったほうがより涼し気か?と日傘が斜めになったり、リュックからモノを落とし、拾ったらまた落としと、悪戦苦闘し、誰に見せるわけでもないのに必死に写真をとっていると背後から

「Do you want take photo?」

といわれた気がした。
写真とってほしいって?
そんな顔してたかな?
でも、なんか聞き逃している気がする。ということで、

Could you say again slowly? 」
 
と聞いたら、え?何?どういうこと?みたいな顔をしながら
 
「Do~ you~ want ~me~ to~ take~ your~ photo?」

want の次にmeがきているということは、わたしが撮ってあげようとかそういうことか?

ということで、Shall I のような意味なのか?と聞いたら

「まあ、そうだね。でも私たちはShall Iは使わないわね」

とのことなので、写真をとってあげましょうかの意味だったのだ。

ほほお、Do you want me to~がネイティブっぽいというわけか。

「Thank you I learned a lot from you」

といったら、めちゃくちゃ爆笑し、手を横にひらひらさせながら

「No problem」

と言い、楽しい旅を~と去っていった。

あとから考えると、写真とってあげようか?といわれたのに、英語の表現を教えてもらってサンキューっておかしな展開だ。
とはいえ、とてもいい表現を教えてもらった。覚えたらすぐに使いたい、さらに自分がうけた恩をかえしたくて仕方がないので、東京駅バックに撮影している外国人をみつけては

「Do you want me to take your photo?」

と話しかけまくり、ほぼ100%
 「Oh, Thank you」
といわれ、写真を撮りまくった結果、打ち合わせ時間ぎりぎりに汗ダラダラで到着したのだった。

同席してた人たちは汗臭かっただろうに。この場をお借りしてお詫びしておく。

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