JAL国際線の本気度を見た!
ロサンゼルス乗り換えでラスベガス、そこからレンタカーを借りてこんなルートでアメリカの雄大さを感じる旅に出た。
スカイスキャナー、トラベルコちゃんで価格比較検討し、アメリカン航空のサイトで予約するのが一番安いという結果が出たので、そのままさくっと予約。
瞬時にメールで旅程表がきて、予約完了。本当に飛行機の予約が簡単になったもんだ・・・としみじみ。
問題があったといえば、日本ーロサンゼルス間がコードシェア便のJAL機材利用につき、サイトで座席指定ができなかったこと。座席指定の神対応の話はこちらでどうぞ。
ということで、実にうん十年ぶりのJAL国際線!初めてアメリカに短期留学したときにお世話になって以来だ。
あの時は、初めての海外デビュー、初めての国際線搭乗、初めての機内食と初めてずくしで緊張とワクワクが入り交じり、興奮しすぎて、記憶があまりない。機内食がものすごいおいしくて、あっちゅうまに食べ終わったという、食い意地のはった私らしい記憶はある。
また、JALに乗りたいな~と思いつつも、アジア系の航空会社のほうが安くて、JALやANAは自然と疎遠に。海外に行くなら、飛行機の中から海外気分がいいでしょ!と思っていたのも事実。日本語の機内アナウンスなんてダサいぜと意味不明なことを思っていた。
ということで、今回、棚からぼたもち的な感じでJALに乗れることになった。ひゃっほ~い!
ちなみに、同じルートでJALサイトから検索すると、アメリカンのサイトよりも高い。このからくりは何なんでしょうね・・・
そんなこんなで、かなりルンルンで乗り込んだJAL。お楽しみを超えた快適すぎるフライトだったので、自慢することにした。
シートピッチが広い!小物入れも充実
前日のWEBチェックイン、日本ーロサンゼルス間はJALサイトで、ロサンゼルスーラスベガスはアメリカンでと2回やらねばいけなかったのが若干、面倒だったものの、適当にポチポチして終了。
JALは搭乗券をスマフォに転送。プリントアウトしてもいいし、当日、カウンターでチケットをもらうことも可能。本当にペラッペラになったものだ。
機内に乗り込むと、JALカラーの赤がお出迎え。シートの素材のおかげか、少し光って見えて神々しささえある。座ってみると、足元に今までにない余裕がたっぷり。
この乗り心地はすごい!と調べてみると、「新・間隔エコノミー」のキャッチコピーで世界一の評価を得たJAL SKY WIDERだった。
シート幅が広く、お隣が恰幅のいいご婦人だったにも関わらず、圧迫感ナッシング!シートの横にリュックを挟めるくらい広いのだ。
座席ポケットは、ペットボトルやスマフォがすぽっと入るポケットがあり、至れり尽くせり。通常、前ポケットには、すでに機内エンターテイメント冊子や機内誌、ごみ袋などいろんなものが入っていて、何か入れようにもスペースがナッシング。特にペットボトルが入れづらくてしょうがないと思っていた矢先の使い勝手抜群のポケットたち。
網ポケットになっているから、スマフォを忘れるということもないだろう。モニターの横にも小物入れが2つあり、ペンを入れたり、おしぼりを入れたりできる。
いや~これはすごい!といろんな発見をお喜びしていたら、
「狭い機内ではございますが、ごゆっくりおくつろぎください」
と絶妙のタイミングで機内放送が流れる。
いやいやいや、エコノミークラスでこのクオリティー。10時間フライトだけれど、十分おくつろぎできますよ~。と心の中で返事してみた。
隣のおばちゃんに迷惑がかかるとバチバチ写真を撮ってこれなかったので、JALサイトで充実のポケット群をご確認ください。
若きシェフが手掛ける機内食 夕食編
「機内食なんてまずいから、ラウンジで食べてから飛行機に乗る」
なんて言っているセレブ女子が会社にいた。
な、なんと!機内食が楽しみで飛行機に乗っているような私からしたら、なんともびっくり発言。確かに、地上で食べたらイマイチなクオリティーが多いけれども、機内で食べているというのが重要なのだ。
そーいえば、たった一口だけ食べて「まずい」といい、全部残している友達もいた。なんとももったいない。食品ロスを減らすためにも、機内食まずい!最初から食べない!と決めている人用に機内食有無ボタンを設置するべきだ!
と息巻いたところで、離陸後1時間ちょっとしたころに機内食が登場!
いつも以上にいい香り~とプレートを受け取ると、いつもはアルミホイルでくるまれているホットプレートに見知らぬ男子の顔写真。
そして、丁寧に書かれた説明文つき。
料理コンペティション「RED U-35」の上位入社6名による機内食。季節ごとに2名のシェフによる若さ溢れる自由な発想のメニューが登場する。
若いってだけで、応援したくなるお年頃になったので、この取り組みは素晴らしい。若い男子が作ったってだけで、おいしく感じるってもんだ!
RED U-35(RYORININ's EMERGING DREAM)とは、2013年に幕を開けた、日本最大級の若手料理人コンペティションなんだそう。知らなかったけど、すごいということだけはわかる。
チョイスしたのは中国料理の立岩シェフ考案の牛バラ肉とトマトのピリ辛煮込み。見た目は、いつもの機内食といった盛り付けで、さほど期待もせずにパクリと一口。
こ、これは!!!なんとも本格的。
牛が柔らかくトマトの酸味とベストマッチ。
ものの数分で平らげる。
サイドメニューの豆乳クリームごま豆腐なんて、沖縄で食べたのよりもおいしいじゃないか!口の中でとろけるというのはまさにこのこと。
いつも機内食はあっちゅうまに平らげるけど、今回はいつもの2倍のスピードで食べ終わった。シェフの料理以外にも、温かい味噌汁をつけてくれたのもポイントアップ。ちょっと濃いめの味噌汁を乾いた機内で飲むと身に染みますな~。
早食いしたせいで、ちょいと足りないな~とお代わりしそうな勢いのときに配られたのがハーゲンダッツのカスタードプディング味、なんとJAL機内限定!
ガッチガッチだったから、ちょいと手で温めて溶かしてから食べる。
カスタードの甘さをメインにちょろちょろとカラメルソースが入っていて、まさに濃厚プリンアイス!さすが、ハーゲンダッツ様!
これも、もし余っていたらお代わりしたかった・・・
アラフォーといえども、まだ恥じらいがあるもので・・・
そーいえば、昔、デルタ航空で
「チキン?ビーフ?」
と聞かれた、隣席のちょい太めのおじちゃんが
「Both(両方)」
といって、2つ同時に食べていた。いつも、どっちにしようか迷っていたから、これはいい!と思いつつも花の20代。そんなはしたないことはできなかった。
座席が後ろで、チキンが売り切れ、ビーフしか残ってなかったということもあった。チキンカレーのにおいを存分にかいで、カレー口だったのに、固いビーフを食べた時の悲しさといったら。
機内食も売り切れることがあるのね~とそれ以来、座席指定はなるべく前のほうにしている。
往路でかなりおいしい思いをした機内食。
復路も期待して乗り込んだものの、こちらはロサンゼルス産らしくいつも食べているような機内食レベル。
唐揚げはしおしお、そばの上の天かすもしなしな・・・
味噌汁があったのだけが救い。
ず~~~っとアメリカンを食べた旅行後の味噌汁のお味といったら!感動もん。
アイスはもちろん、ハーゲンダッツだろ!と期待したものの、スリーツインズ?アメリカで有名なんですかね?
ちょい甘めのイチゴアイスで、ボリュームはハーゲンダッツの2倍。
イマイチとかいいながら、完食。
結局、何食べても、まあまあおいしいと感じてしまう我が、舌。
全部食べつくしてしまう巨大な胃。いいんだか、悪いんだか・・・
朝ごはんは今はやりのエアー?!
長距離フライトは機内食が2回あるので、楽しみ倍増!
到着2時間半前くらいに強制的に起こされ、眠い目を無理やりあける。おなかがすいているのかすいてないのかわからない状態なものの、食べないという選択肢はない。
食欲ないな~と思いつつも、何やらいい香り。クンクンしていると、日本人なら食欲が増すダシの香りがふわりと漂っている。
朝ごはんは、オムレツかサンドイッチが定番だけど、何がくるのやら?
とテーブルをスタンバイして待っていると、吉野家????
しかも、AIR吉野家と書いてある。
も、もしや、エアーギターならぬ、エアー機内食を航空業界で初めて採用したか!吉野家の匂いだけかがせて、食べた気にさせる戦法か!機内食分節約になるし、ごみも減るし、まさに一石二鳥ではないか!
と一人でエアー機内食を生み出したJALスゴイと思っていたら、隣の人が食べ始めた。
ま、そーよね。エアーで食べた気になれたら、ダイエットなんて必要なくなる。
ボックスをあけると、牛と玉ねぎが皿にのせられ、その下にご飯がある。
なんと、後乗せタイプ。にくいね~。
七味や紅ショウガもあり、味変もばっちり。何より、「だし醤油たまご」のクオリティーの高さ!
とろ~りかけるだけで、濃厚たまごの味わいが実現。これはおったまげた。
残念だったのは、量の少なさ。3口くらいで食べ終わってしまったので、足りないのなんの。
JALのサイトで調べたらこのエアーシリーズ、今に始まったことじゃなく
AIR吉野家ですでに第33弾!他のエアーシリーズもぜひ食べてみたい。
ちなみ、復路はただのショートパスタで、味ががせずパサパサ。かなり塩を振りかけて、微妙とか言いつつ完食。食品ロスをなくす努力はかかせないからね。
充実すぎた機内エンターテイメント
最近は、エコノミークラスでも個人モニターがついててうれしい限り。
昔は、映画を見たくても、中央にあるでかいスクリーンで無理やり見るか、上部の手荷物入れの下に点在するちっこいモニターを見るかしかなく、しかも、勝手に始まるもんだから、うたたねもしてられないし、ちゃんと見れたとしても機内食サービスが始まるとキャビンアテンダントが邪魔で見えなかったり。アメリカンサイズのキャビンアテンダントだと、もうあきらめるしかない。
あの苦労して映画を見てた時代が懐かしい。
ようやっと個人モニターが付き始めたころは、コントローラーの感度が悪く、イライラしたことも多数。マレーシア航空でスーパーマリオシリーズが全部できる!とルンルンでゲームを始めたものの、Bダッシュができずに、親指に十字の角の後がつくくらい押しまくって、指がヒリヒリしたことも。
「このコントローラー、感度が悪い!」
とキャビンアテンダントに文句をいったものの、ちゃんと動いているわよと相手にされず、結局Bダッシュが出来ず、悶々とした。
そんな黒歴史がある機内エンターテイメントもJALならノンストレス。
タッチパネルの感度はばっちりで、映画の検索もさっくさっく。
何より、日本の航空会社だから邦画が多く、地上波のニュースやコメディーも多数取り揃えられてて、本気で何を見ようかと厳選するだけでも、30分かかった。
一番興奮したのがおっさんずらぶの映画がやっていたこと。まさか、機内で見られるとは!と一番最初にはりきって見始めたものの、ちょうど機内食と重なり、面白いシーンで、笑いをこらえきれずにモニターに、ご飯粒を飛ばしてしまった。
隣のおばちゃん、きったね~と思っただろうな。
何より、微妙なお年頃の女子が男の裸をみて、ニタニタして噴出している姿って・・・しかも、写真まで撮ってしまった。
映画以外のお楽しみはフライトマップ。
最近は3Dでかなり立体的。機体の左側、右側、コックピッドなど、見え方も多種多様で、楽しいのなんの。
切り替えも瞬時に反応して、感度のよさに驚くばかりであった。
触り心地とフィット感抜群のブランケットと枕
10時間近いフライトのときは、快眠が大事。最近は、首にフィットする枕持参で乗り込む人が多いけれども、JALではその必要ナッシング。
なんと、枕がU字型ならぬ、凹←この形になっていて、なかなかのフィット感。綿の量も絶妙で、私的にはベストマッチ。
首が動かないようにフィットさせたい人には向いてないけれども、ほどよさを求めるならこれでばっちり。
さらに、体を包み込むブランケットも触り心地抜群で、柔らかいベージュ色にも癒される。なかなか厚みもあり、お持ち帰りしたくなったほど。
というのも、昔、カバンに詰め込んでお持ち帰りしている人を発見。
あれは、シンガポール航空のタータンチェックのブランケットだった。まあ、あのかわいさなら入れちゃうよね。
アイマスクや耳栓も言えば、持ってきてくれ、歯ブラシはトイレに完備。
薬をもらっている人もいた。日系航空会社なら薬もらっても安心。用法容量を正しく使えるからね。
HPを見てみると・・・
鎮痛剤、乗り物酔い止め、鼻炎用スプレー、すり傷用スプレー、バンソウコウ、体温計などご用意しております。
だそう。
さらに、機内で快適にお過ごしいただくために青竹踏みもご用意とな!
これ、知ってたら、ちょっと試したかった。どこで青竹踏むんだろか。やっぱり、お手洗い周辺?!
食事の前に配られるウェットタオルにも上品な香りがついていて、これがかなり癒される。海外の路線も香り付きが多いけど、かなりきつ~い香りが多い。特に、ターキッシュエアラインズのは、きつすぎて、若干むせたくらい。
海外旅行は日系の航空会社で行くぞ!
冒頭にも書いたが、海外行くなら機内から海外気分っていうのは過去の話。
日本の映画が見れたり、おいしい味噌汁が飲めたり、日本語で意思疎通ができたり、日系の航空会社の安心感はプライスレス!
今でも、日系は他の海外エアラインよりもちょいお高めだけれども、ほんのちょっとプラスするだけで、エコノミークラスでも快適快適。
ファーストやビジネスに乗れないエコノミーな皆さん。
長距離フライトなら日系、一度お試しを!
2~3万アップくらいで乗れるはず。
私みたいにアメリカン予約して、ラッキーな感じでJAL乗るパターンも見逃せない。
ANAならユナイテッドで予約して、ANA機材だったらラッキー!
本当は8時間以上の長距離は、ビジネスとかプレミアムエコノミーくらいに乗ってみたい、そんなお年頃になりましたけれども、自分が理想としている給料ではないのでね。エコノミーだけど、快適にというか時間を忘れて長距離フライトを楽しめるJAL、完全にはまったぞ!
今度はANAに乗ってみたい。実は、ANAマイラーなのでANAのほうが都合がいいというのもある。
いつもは疲れる長距離フライト、JALのおかげで今のところ疲れ知らず。
というのも、年々、筋肉痛や疲れが数日後に出てくる鈍感さなので、もしかしたらこの週末にどっと疲れが出てくるかも?
見たい映画があと7本くらいあったし、もう一人のシェフが作るチキンも食べたいから、来月までにもう1回アメリカ行きたいな~。映画レンタルしたほうが安いという突っ込みはいれないでくださいませ。
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