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人生いろいろエッセイ

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2024年1月の記事一覧

手に吸い付く湯のみ

器の見極め、いいと思ったものを迷わず購入する友人宅には、華やかではないけれども、手に取ると体にすっとなじむ器がたくさんある。 まさに職人の手仕事から生み出される日常の生活道具、「民藝」とはこういう器なのではないかと思う。 前回書いたお上品に食べているように見せてくれる箸を支えていたのが箸置き。 縄文時代の石器のような無骨さなのだが、そこにあるだけでその場の雰囲気を変えてしまう存在感。 「おれたちはずっとここにいるんだぜ」という安心感?!前回のお箸のときにも書いたが、直

楽土にいたりたくて

あさきゆめみしで源氏物語のファンになったという人は多いはず。 しかも、大河ドラマというと戦国時代や幕末が多く、平安時代を取り上げるのはまれ。しかも、紫式部が主人公とは!ということで、決定したときから2024年度が待ち遠しかった。 とか言っておいて、ものすごいファンなのかといえば、さほどでもなく、ゆかりの地といえば、たまたま宇治にいったときに句碑をみつけて 「そういえば宇治十帖」の舞台か・・・」 と思ったくらいだ。 ただ、大河ドラマの1話をみて、自分の中では、がぜん盛

みんな人見知り

湖畔で優雅に泳いでいるカモも好きだし、道路を平気で横断しちゃってあたふたしているカモも好きだし、芝生の上でエサ探ししているカモも好き。 なかでも、座り込んでウトウトしちゃっているカモは大好物。 起こさないようにそ~っと近づいて、お気に入りの一枚を撮ろうとした瞬間、三羽同時に飛んじゃうという。 人見知りしないカモっているのかな。 いたら会いたい。たわむれたい。

胃がない鯉の切なさ

小学生のころ、金魚すくいで大量に金魚をゲットし、家にあった水槽にいれ育てていた。 水槽に近づくたびに 「エサくれ、エサくれ」 とばかりに、口をパクパクさせて近づいてくる。 毎朝、毎晩、エサをあげているのにどんだけ食い意地がはっているんだろうと思うも、あまりにパクパクして、 「おなかすいてるよぅ~、エサくれよぅ~」 と言っているようで、ついエサを際限なくあげていた。 すると、数年後、もはやかわいい金魚ちゃんは姿を消し、水槽の中でうごめく気味悪い魚と化した。 太りすぎて、

お上品に食べているように見せてくれる箸

小さいころからおじいちゃんに箸の持ち方を特訓され、特に魚はキレイに食べられる自信がある。米粒一つも残さずにキレイに拾い上げ、お茶碗を美しく保ちながらご飯を食べる自信もある。 だから、箸なんて100均でもなんでもいいと思っていた。ある程度の長さがあって、見ていてきれいだな、かわいいなと感じるモノであればどれでもよかった。 たかが箸、されど箸。 ご飯を食べるときに、生きるために必須の箸、日本人ならば箸に気をつかわずにどうする?ということを気づかせてくれた箸に出会った。 い

おそるべしドライヤーの進化

平日、ビジネスホテルに宿泊すると80%の確率でアップグレードしてくれる。家ではシングルサイズの布団でこみっと寝ているから、クイーンベッドにアップグレードされても、ちまちまと端っこでねるので、 「シングルでよかったのにな・・・」 と思うこともしばしば。 ベッドの端に手をかけて寝るのがセオリーなので、無駄に大きいと手が届かなくなって眠りが浅くなる。 最近、お気に入りのスーパーホテルでもアップグレードをしてくれる。 「レディースルームにアップグレードさせていただきました」

まあまあスーパーだった

民主主義人民共和国とか、名称にばっちり入れちゃっているのってあんまり信じられない主義で、スーパーホテルを避けていた失礼な女。 前回、諸所、移動するのに便利だった「スーパーホテル 新橋 烏森口」に、立地に負けて泊まったところ本当にスーパーだったという話はこちら↓ 気に入るととことん飽きるまで泊まり続ける性分なので、新年一発目もこんにちはしてきた。 すると今回は14階のレディースフロアにアップグレード。東京タワーもチラリズムでみえ、やっぱりスーパーだなとしみじみ。 連泊し

治る感覚っていい

風邪をひくのも、コロナにかかるのも、ましてや病院に入院しないといけないほどの大病を患うのも嫌いだ。 もともと、病院に行くのが面倒ということもあって、ちょっとやそっと体調が悪いからといって病院にはいかない。痛みにも強い方なので、ちょっとやそっと痛いからといって病院にはいかない。 極限まで我慢して、大事になるのは本末転倒なので、健康診断は行くようにはしているが、それさえもめんどくさいと思ってしまう。 病院に行きたくないから予防をする。 まずは風邪をひかないように日々、運動

八代亜紀並み

夕飯を食べた後、スマホで何気なくネットニュースを眺めて目に入ってきた 「八代亜紀さん死去」 の見出し。 お母さんに 「八代亜紀さん、亡くなったみたいだよ」 とこれまた何気なく伝えると 「え?!」とかなり驚いた声を出し、いそいそと老眼鏡を手に近づいてきた。 八代亜紀さんのニュースを真剣なまなざしで読み、老眼鏡を外してため息ひとつ。 「年齢が近い人がなくなると、知り合いでもないんだけれど、なんか寂しくなるわね」 とぽつり。自分も死がいつ訪れてもおかしくないと思っているの

今年やりたい10のこと

手帳の切り替えを1月1日にしていることから、年始一発目は今年やるぞ!続けてみせるぞ!ということをでっかい夢から毎日できそうなコツコツ系までかきなぐる。 その中でnoteのお題になっている「10」に絞った。というのも毎年、年始は張り切って書くものの、大体が2~3か月で挫折して、目標を書いたことさえ忘れ、年末を迎えるパターンだから書けばいいってもんじゃないなという反省から絞ることにした。 1.英語毎年、勉強するぞ!と、ラジオ英会話を聞いたり、英会話アプリを探してインストールす

孫ができました

仕事に趣味に人生を謳歌している友人の実家に遊びに行った。 なんだかんだ話をしているうちにやはりいきつく、周囲のひとたちの結婚、子供、孫ができた話。 友人は一人っ子でいまだ結婚せず。する気もなさげ。 すると友人が 「ごめんね~もうおばあちゃんになってもいい年なのにおばあちゃんになれなくてさ~」 というと、ニコニコしながら 「半年くらい前に孫できて、毎日遊んでいるわよ」 すると、友人が 「あ~あの気持ち悪い孫ね」 といっておばさんが棚からひょいと持ち上げてきたの

老害ならぬ中害かも

母親が 「老害にならないために!」 と購入した内館牧子さんの「老害の人」。 自分はまだまだ老害の人ではないし、読んで共感できるかなと思いきや、自分も若干、当てはまることが多々あり、老害の年齢ではないが中害になっているかもと冷や汗たらり。 は!先がないとは思っていないが、年々、我慢するということが薄れてきて言いたいこと、主張したいことをバンバンいうようになった。 もはや、向かうところ敵なし。 なんだったら切っていただいて構いません的な言い方で、クライアントに食い入ることがあ

車壊れた?

あけましておめでとうございます。 今年1発目から書く習慣を続けるべく、あまり頑張らずに、ゆるりと書き続けていきますので、よろしくお願いします。 ということで、何書こうかといろいろ考えながら、初売りでお目当てのものをゲットし、車で帰宅していた16時過ぎ。 渋滞でのろのろと車を前に進めていると、 うん?車がゆらゆらと揺れている? なんだ、新年一発目で気合いれて車洗って、電気系統を水浸しにしちゃったとか?は!ば、爆発しちゃう?! とかなり不安になりながら、身を任せていると、