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手に吸い付く湯のみ
器の見極め、いいと思ったものを迷わず購入する友人宅には、華やかではないけれども、手に取ると体にすっとなじむ器がたくさんある。
まさに職人の手仕事から生み出される日常の生活道具、「民藝」とはこういう器なのではないかと思う。
前回書いたお上品に食べているように見せてくれる箸を支えていたのが箸置き。
![](https://assets.st-note.com/img/1706605263947-CrWvjJ2PFM.jpg?width=800)
縄文時代の石器のような無骨さなのだが、そこにあるだけでその場の雰囲気を変えてしまう存在感。
「おれたちはずっとここにいるんだぜ」という安心感?!前回のお箸のときにも書いたが、直観的に「これいいな、これ好き」と感じてしまうのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1706605650637-ee46P2i6uX.jpg?width=800)
コーヒーを入れてくれたマグカップもこれまた、一見、原始的な代物。でも、でも、手に取った瞬間、独特のざらざらとした肌ざわり、何より持ったときにすっと手になじむのだ。
本当になんなんだろ、この器たち。このなんなんだろうも、途中でどうでもよくなってやっぱり「ただ、いい」と感じてしまうミラクルな器。
とあるアーティストのグッズでネーム入りのマグカップを購入し、なかなか壊れず使い続けて10年。そろそろ「なんでもいい」から、「ちょっといいな」と体が感じるモノにシフトして、テレワークの生活にすっとなじむ器に囲まれてほっとしたい時期なのかもしれない。
※紹介した器
CRAY WORK
作者:綿施和子氏
場所:長崎市出島のとあるビルの一角
HPもECサイトもなく、現地でのみ購入。
こんなレア感も素敵
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