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論語で学ぶこと

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為政第二之二十一から感じた主婦の仕事

為政第二之二十一から感じた主婦の仕事

ある人が孔子にこうききました。「先生はどうして政治をされないのですか?」先生は言いました。「書に曰わく、『孝なるかな、惟れ孝。兄弟に友に、有政に施す』と。これもまた政を為すなり。どうしてそれを政治を為すこととしないのか。」

要約
考なるかな、惟れ考。
(孝行とは何と素晴らしいことか、まさに孝行である。)

兄弟友なり
(兄弟が仲良くすること。)

有政に施す
(これらの徳行が政治に影響を及ぼすこ

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三梁の雌雉、時なるかな

三梁の雌雉、時なるかな

雉が人に驚いて飛び上がり、安全を確認しながら降りた。先生は「山の橋にいる、あの雌雉、時というものを教えてくれるねぇ」と褒めていた。

和やかなひとときが垣間見えるこの論語。私は先生が穏やかな人だと感じられる。先生が穏やかなのはお弟子さんとのやりとりで毎回感じるのだが、このシーンでよくそれがわかる。

ここには子路もいた。子路というお弟子さんはよく孔子に怒られているのを論語を介して見るのだが、この子

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自己反省について論語から学ぶ

自己反省について論語から学ぶ

はじめに

反省とはなんだろうかと考えることがあります。
ときには自分を責めたりして辛くなったり、
自分を責めて、周りにアピールするひとも時々見かけます。

曾子曰く

学而第一 - 4に曾子の言葉がありました。
「吾れ日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀(はばか)りて忠ならざる乎。朋友と交わりて信ならざる乎。習わざるを伝うるか」

先生の門人の曾子が言われた。
「私は毎日、三つのことについて反省

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学而第一でわかる学びの大切さ 

学而第一でわかる学びの大切さ 

論語のはじめに学而第一という言葉が出てくる。
学ぶことが人生の根本で一番大事なことがよくわかる。「学びて時に之れを習う、亦説ばしからず乎。」(学而第一-1より抜粋)この言葉の他にも「君子は食飽くを求むること無く、居よ安きこと求むること無し。事に敏にして言に慎む。有道に就いて正す。学を好むと謂うべきのみ(学而第一-14)」という言葉が論語にあることから、学びが単なる座学だけで得ることだけではないこと

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