見出し画像

"ここしかない"と思えた転職先。

先日、執筆したこちらの記事ですが……本当に大きな反響がありました。

さて、この記事では触れませんでしたが……私が6月10日からお世話になる会社について、書きたいと思います。

転職先はリトル・ママを展開する「エンファム.」。


私が、自分の力を最大限発揮し、伸ばしていきたい、と想い入社を決めたのは、日本最大級の規模・動員数を誇る、リトル・ママフェスタを運営する、株式会社エンファム.。ママを対象にしたイベント 及び メディアの中では日本No.1の実績を掲げている。

『リトル・ママ』は子育て世代、特に0歳-6歳を育てているママなら、冊子やイベント、SNSアカウントなど……一度は目にしたことがあるのではないだろうか。私も2回ほど、『リトル・ママ』の大型イベントには参加したことがある。北は北海道、南は沖縄までと、本当に文字通り全国で展開しており、発行部数50万部を誇る子育て情報誌は、保育園・幼稚園にも配布しているので、私の中でも最初からわりと馴染みある存在ではあった。

きっかけは尊敬する女性社長の紹介

私には何人か、メンターとして慕っている先輩方がいるが、その中でも一番、と言っていいほど、大好きな女性社長がいる。台湾で越境EC支援の会社を経営している、超バリバリの女社長、阪根さんだ。

阪根さん(私はかりんさん、と呼んでいるので、次からはかりんさんと表記する)には、今回に限らず、私が絶望的なピンチに陥った時、いつも話を聞いてもらっている。最初は前回の記事でも触れた、ファッションレンタル事業を進めていた時代、どうしようもないピンチに陥った時(この時も泣きながら電話していた気がする)。

そして今回。前回の記事で「プライベートで大きな事件が起き、心が折れた」と書いたが、まさにその事件が発生した直後、私はすぐに、かりんさんに助けを求めるメッセージを入れていた。忙しいはずの立場なのに、かりんさんはずっと私の心に寄り添ってくれて、毎日毎日(本当に嘘偽りなく、毎日メッセージを入れていた笑)話を聞いてくれて、支えてくれた。

その中で、かりんさんは、私がこの先どのような道に進むことが、私のためになるのかを真剣に考えてくれた。そこで導き出した答えが、「子育ての合間にするのではなく、起業したてのころみたいに、仕事に熱中したい」という結論だった。ただ前回の記事でも書いた通り、自分の会社ではもう成長の限界が見えていた。

「かりんさん、私、仕事がしたいんです。もっと、上に行きたい」

私がそう言った時、おっしゃまかせろ、と言わんばかりに、経営者ネットワークをフル活用し、いくつかの会社を紹介してくれた。その中の一つが「エンファム.」だったのだが、ここは「ゆきねえに絶対合うと思う」と、かりんさんのイチオシでもあった。

応募したところ、すぐに社長の森さんと会うことになった。他にも選考していた会社はあったが、すべてがオンライン面談だった。「エンファム.」だけが、最初から対面の面談だった。しかも相手は最初から社長。「すぐに会いたいから来てくれ」と人事から連絡を受け、確かGWの合間だったかと思うが、三田にあるエンファム.の東京本社に向かった。

「世界のニッチトップ企業になる」という目標


社長の森さんと初めて会った時、最初は物腰が柔らかい方だな、と思った。けれど、ビジネスの話になった瞬間、目の色が変わった。なんと表現すればいいのだろうか、目の奥に鋭い光が見えたような感覚。社長だから当たり前なのかもしれないけれども「あ、この方は頭がとてもいい方だ。誤魔化しが効かない。本質をよく見る方だ」と、背筋が伸び、心地よい緊張感が走った。

今までの私の経歴と、なぜ転職する決意をしたのかを一通り話し、そしてエンファム.の事業についての説明を受けた。確固たるブランド力を構築していることと、質の高いファンコミニュティを全国レベルで構築していること、ある程度は消費者レベルで、「リトル・ママ」については把握していたが、ママの特性を熟知して展開している仕組みや事業内容に「さすが」と言うしかなかった。そして森さんが「ママという分野で、世界のニッチトップ企業になる」というビジョンを聞いた時、こう思った。それを一緒に実現させてみたい、と。

ただその時は、選考を受けている企業の中の、優先度が高い選考先……というレベルで「ここしかない」というほどの"絶対感"は正直、まだなかった。

決め手は最終面接での会話にあった

では決め手はなんだったのか。それは二回目に行われた最終面接の、副社長である三好さんとお話しさせていただいたことがきっかけだった。三好さんがリーダーとなって(というかむしろ実質一人?)で行っているプロジェクトが、もうまさに私が心躍るものだったのだ。どこまで書いていいのかがわからないので現段階では伏せるが、もうひとり面接を担当してくださったCSOの方が呆れ顔になるぐらい、熱量高いトークで盛り上がった。

「これ話すには5時間ぐらい必要だよ」
「いいですね、もうお酒飲みながら話しましょうか!!」

……ええと、君たち、面接中ですよね?
といった具合に。

最後の、雇用条件のすり合わせのため、森さんと再度お会いした時、「エンファム.」に決めた一番の要因はなんだったのか、という質問に対し、三好さんとの会話がめちゃくちゃ楽しかったから、と正直に話したところ、「そこ!?」と苦笑していた。

いや、そこ、私にとっては大事なんです。笑

ワクワクできる琴線が、そこにあるか、ないか。並行して何社か受けていたし、もちろんどの会社にも「楽しそう」と思うポイントはあった。でも、「エンファム.」の事業内容を聞いている時や、三好さんが話していたプロジェクトの話を聞いている時が唯一、私がプライベートであった、辛かったことを忘れられた瞬間だった。この仕事は、のめり込める。きっと、のめり込めるぞ。自分の会社ではなく、企業に属する、という選択をする際、「ライフワーク」的感覚や、お金を得るためだけに行う労働ではなく、純粋に自分ごとのように取り組めるか……。この目線が、私にとっては、何より大切だった。

「私、爆速で役員になります!!!!」と、社長的感覚を持つ人材を求めているとおっしゃっていた森さんにそう宣言し、「これからお願いします」とその場で入社を決めた。そして、選考が進んでいたすべての会社を辞退し、今に至る。

【最後に】もう一人、感謝したい人がいる

私はかりんさんの紹介で「エンファム.」に転職することになったが、実はもう一人、私の転職活動について、尽力してくださった方がいる。この方も、私が勝手にメンターと思っており、ファッションレンタル時代から何かとお世話になっている人だ。彼はもう、スタートアップ・ベンチャーの会社の社長全員と繋がっているんじゃないか、と思うぐらい顔が広い。この方に転職を本格的に考えている旨を話し、その日に自身のFacebookに恐縮すぎるほどの紹介文をポストしてくれた。

なんか強すぎない?と不安すら感じた文章……

「誰からもなんの反応もなかったらどうしよう……」と思っていたのだが、どうやら30件近く、経営陣から問い合わせがあったようで。その中で、私が特に気になったものを何社か紹介していただき、実際面接の機会をいただいた。結果的にご紹介いただいた企業に行くことはなかったが、私の事情を把握しているとはいえ、もうお金を払った方がいいよね……と思うぐらい、助けてくれた人だ。今度、おいしいご飯でもごちそうしようと思う。(まだ行けてない、ごめんなさい)

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?