お金で買えない「幸せ」というもの
いまとなってはもう笑い話なんですが、若いころ、自分は不幸だと思っていました。
お金を出して、お店で「幸せ」が買えたらどんなにいいだろうと思ったこともありました。
でも、おとぎ話の世界みたいに「幸せ」を売ってくれるお店に出会えたことはありませんでした。
「幸せ」って、お金で買えない「プライスレス」なものなんだと、人生の早い時期からわかっていました。
人並みに女の子にもてたり、青春を謳歌したりできない自分には、手に入らないものなんだと、なかば諦めていたように思います。
お金で何か品物なりサービスなりを買って、その結果、幸せな気分になる、ということはあるかもしれません。
でもそれだって理屈っぽいことを言えば、お金で買った品物やサービスによって「自分が楽しくなったから」幸せを感じられるのですよね。
品物やサービスが幸せと直接イコールで結ばれているのではないと思うんです。
それを「楽しむ」ことができるのは、あくまでその人の感性次第だと思ったわけです。
幸せになってみて思うこと
時が流れて、さすがの私も、なんとか世間並みの幸せを手に入れられるようになりました。
お金も手に入りました。パソコンを買って、インターネットを楽しんだり、カメラを買って、写真を撮りに行ったりして、幸せを感じることもできました。
でも、幸せになってみてやっぱり思うのは、お金がダイレクトに幸せに直結しているわけじゃないってことなんですね。
お金がまったくないと、さすがに困るとは思いますが、では多ければより幸せかというと、そうでもないように思えます。
結局、人生を積極的に楽しむ才覚があれば、お金の多少に関わらず幸せを感じられるのではないかなと、いまの私はそう思っています。
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