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「インスタ映え」を連呼する、おじさま達に物申す

2017年流行語大賞にも選ばれた、「インスタ映え」という言葉。
言葉の解釈は人それぞれ、状況によりけりだと思うので、今回はこんな会話をしてしまう方に届けたい。

〜とある普通の居酒屋にて〜

店員さん「お待たせしました〜!モッツァレラチーズのカプレーゼと真鯛のカルパッチョです。」

男性1「おっ、なになにオシャレなのきたわ〜!」

男性2「ほんとだ!なぁ、木村、これインスタ映えするように撮ってみてよ!撮ってインスタに載せなくていいの?!」

木村(私)「・・・。」

なんとなく撮影して、なんとなくフィルタをかけて加工すれば、周囲の人が求めてくれているインスタ映え写真は出来上がったのかもしれない。しかし、企業様向けにインスタ映えするコンテンツを、月に十数件提供している私からすると、答えは「できない」で即答だ。

しかし、上記のようなことは実は1回や2回ではなく、最近は飲みに行くたびに言われる。特に、男性がいる飲み会だと言われる確率は80%以上だ。ふと疑問に思い、なぜこのようなギャップが生まれるか考えてみた。
(疑問に思ってるだけで、別に怒っていないですからねw)

「インスタ映え」は固定概念を壊すこと

おそらく、上記のように言う人と、いわゆる「インスタ映え写真」を自然と撮れる人の間には、大きな差がある。それは、写真に対する「固定概念」が強く根付いているかどうかだ。

例えば、「インスタ映え」を連呼する人ほど、写真を撮るときに下記のようなことを条件反射的に思う人が多い。

・七五三などイベントの写真を撮る際は、写真館で正面を向いて撮影する。

・記念写真はカメラ目線でピースが鉄板!

・商品写真は光を存分に当ててプロのカメラマンが撮影!

・アパレルのEC写真は綺麗なモデルさんを使うべきだよね〜。

・レストランでは来た瞬間の料理を撮るのが一番キレイ。

しかし、これらは「インスタ映え」の真逆をいっている。

広告っぽい作られた写真ではなく、個性のある写真がウケる

インスタ映えする写真=若者にウケる写真と仮に定義すると、上記のような写真はまずウケない。固定概念にガチガチに縛られた写真は、直感的に「ダサい」と思ってしまうし、作られた感があって広告っぽいのだ。

では、どのような写真が若者にウケるのか。
もちろん人によって感性は違うが、新しさがある・フォトグラファーの個性が出ている写真は人の目を惹く傾向にある。

例えば私が大好きなフォトグラファーさんで、弊社でもよく一緒にお仕事をさせていただいている@6151さん。

「同じ空でもこんな風に撮るのかーーー!」「こんな色味で加工するのかーーー!」「こんな構図で撮るなんて思いつきもしなかったーーー!」と写真を拝見するたびに新しい発見がある。12.6万人のフォロワーを抱える人気フォトグラファーだが、先日お話していた際に「インスタに載せている写真はiPhoneで撮ったものも多い」「人の写真も見るけど、実際に撮影するときは感性の赴くままに自分自身が納得する絵が生まれるまでシャッターを押す」とおっしゃっていた。

高い一眼レフで撮るのが正解、人は正面を向いて撮るのが正解、商品は写真のど真ん中に置いてライトを当てて撮るのが正解、という固定概念は彼女にはない。正解は彼女の中だけにあるのである。固定概念がないからこそ、フォトグラファーの個性が出て、人の心の琴線に触れるウケる写真が撮れるのだ。

インスタグラマーが撮影した写真で広告効果が3倍にアップ

そして、約2年前から私が言い続けていることがある。インスタ映えする写真は、見る人の心を変えるだけでなく、見る人の行動を変える。

弊社では@6151さんのようなインスタで活躍するフォトグラファーさん(インスタグラマー)に企業の商品写真を撮影してもらうサービスを運営している。「商品写真=スタジオでプロのブツ撮りカメラマンが撮影する」という当たり前を取っ払い、インスタグラマーさんにご自宅で撮影してもらい、企業のマーケティング活動に使ってもらっている。

先日、写真を納品させていただいた企業さんから、「今までに使っていた商品写真から、御社のインスタグラマーさんに撮影してもらった写真に変えたところ、バナー広告の効果が3倍になりました!」と連絡をいただいた。固定概念に囚われていない写真は、広告っぽくないため敬遠されにくいのだ。

弊社で納品しているインスタグラマーさんによる写真は、いいなと思うだけでなく、実際に見る人の行動を変え、マーケティング効果を促進するのである。これが、弊社が自信を持って撮影をおすすめする理由であり、一度発注してくださった企業さんが二度三度と依頼をしてくださる要因だと感じている。

「インスタ映え」する写真を撮れる人ほど、「インスタ映え」にはこだわっていない

というわけで、「インスタ映え」を連呼する人ほど、写真はこうあるべきだという「固定概念」に縛られているのではなかろうか。インスタ映えする写真を実際に撮っている人は、そんなものは意識せず、自分の好きなものを最も良い姿で撮れるようにこだわっているだけで、「インスタ映え」させることにはこだわっていないように思う。

今度私が冒頭のような会話を持ち掛けられたら、こう答えるだろう。

「私のお気に入りのお皿を持ってきて、もっと明るく自然光が入る席に移動して、みんなで楽しく食べてるときにずっとシャッター押しててもいいなら撮れますよ!このままだと、居酒屋でご飯撮るっていう当たり前のことしかできないので、撮りたい!って気分にならないんですよね。それより、目の前のご飯が美味しそうなので、早く食べません?」

と。

絶対に言わないですけどね╰(°ㅂ° )╯w


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