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書くときに、大切にしていること。

あなたは、自分の文章が好きですか。

私は、わりと好きです。自信をもって「好きです!」と言えないところが、私らしいような。

ただ少なくとも、嫌いではない。技術的にはダメダメでも、内容がぐだぐだでも、もう二度と読み返したくないと思う文章はなく、どれも大切で。読み返すと、書いたときの気持ちを思い出せる。

私の文章に対して、うれしい言葉を贈ってもらえることも増えて。それも合わせて「わりと好きです」と言えるようになった。コメントや感想、Twitterでの紹介などは、本当にうれしい。

昨日も、うれしいコメントをもらった。「シンプルながら伝えるべきことを伝えられている文章だと思う」と。こういった言葉に励まされて、書いてこれたんだよなぁ。。心から感謝。

そのときに「何か意識していることや、気を付けていることはあるか」という質問ももらった。その前の記事で「言語化しよう」と言っていたのに、すぐにいい言葉が出てこなかった。

書くときに、私は何を意識しているんだろう。無意識を、意識したい。整理して、ちゃんと伝えたい。(ハイルちゃん、何かの参考になれればうれしいです。)


書くことを下支えする言葉たち

立ち返りたいのは、やはりこちら。
阿部広太郎さんの「心をつかむ超言葉術」。

もともとはwebの記事で拝読したこの部分が、私が文章を書くときの下支えになっていると思う。

遠慮はするな 配慮はしろ(p240)

だからまずは一度出し切ってみてほしい。自分の中でリミットを勝手に決めてセーブしない。遠慮しないでほしい。
一番大切にしてほしいのは、自分の気持ち。そこがすべてのはじまりだ。
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文章は誰にでも書けるが、その文章はあなたにしか書けない。
そして、書くことによってあなた自身が浮き彫りになっていく。
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SNSのタイムラインに流れてきた記事、いいな、羨ましいと思ったとする。でも、僕がその人になれないように、その人も僕にはなれないのだ。

改めて読み返して、ここはすごく基盤になっている。というか、もう自分の一部になりかけているような気がした。意識しなくても、そう思えている。これはうれしい。

自分の文章は、自分にしか書けない。
だから、どんな文章であれ生み出された時点で尊いのだと、心から信じる。


正直に書く(嘘つかない)

これもどなたかの文章で見かけたか、どこかで聞いたかなのですが、「本当にそう思ったのか」を問うこと。そして、自分の気持ちにぴったりはまると思う言葉を使うこと。

うまく書こうとしすぎて、言葉を並べることや組み合わせることばかりに気持ちが向くと、見た目はきれいでも、自分では満足いかない文章になる。

「すごい」と書こうとしたときに、本当に「すごい」と思ったのか。
「おもしろい」と書こうとしたときに、本当に「おもしろい」と思ったのか。

実はもっと奥深い感情があって、それらにぴったりはまる言葉はないのか。急がなくていいから、探してみてもいいのかもしれない。

きれいにまとまっていなくても、複雑な感情の動きや葛藤が感じられる文章って、人間らしくていいなぁと思うんです。

自分の気持ちに正直な文章は、まず自分を楽にし、次いで誰かに届く。


思いきってそぎ落としてみる

以前、書いたnoteを添削していただいたことがある。その際に「この作業をしてみませんか。」といただいたアドバイスがある。

淡々とした事実の積み重ねが説得力を生むのかもしれない。

・主観的な表現、同じ内容/意味の表現が繰り返されている。
・それをそぎ落とす作業

そして、見本としてリライトしてくださった文章は、驚くほどわかりやすく、伝えたいことの輪郭が、よりはっきりするものになっていた。

このアドバイスをいただいて以降、「そぎ落とす」ということが、少しずつできるようになった(気がする)。

伝えたい気持ちが強くなりすぎると、いろんな言葉や表現をつけ加えたくなる。
でもつけ加えによって、本当に伝えたいことがぼやけているとしたら、今度は逆にそぎ落としてもいいのかもしれない。

まず「遠慮はせずに」「正直に」書いた後、同じことを何度も言っている部分はないか、そぎ落としても差し支えない部分はないか。見返してみる。(もちろん強調するために、くりかえす場合もあると思いますが)

こう整理してみると、今までたくさんの人に教えられ、助けられていた。

余談ですが、先ほどちょうど「世界は贈与でできている」の本を読み始めて、「贈与は、受け取ることなく開始することはできない」という言葉に衝撃を受けたところで。

でも、書くことに悩む人の力に少しでもなれないかと思い今日これを書いたのは(書き始めは無意識だったけれど)、これまでもらった贈与がきっかけだったんだなぁと、ほっとしたような、なんだか答え合わせができたような気分です。


書くことは、自分を救うと思います。
救われた(今も救われている)人がこう思うので、まちがいないです。

だから、人と比べたり、うまく書こうとして、書くことが嫌になって、書くのをやめたりすることになったら、すごくもったいない。

「頑張らない、でも続ける」

これも、糧にしている言葉です。


「今」の自分にしか発せない言葉を信じて。
頑張らずに、書き続けよう。




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