キャッチ&リリースで発信する。#noteフェス

昨日から始まった「note CLEATOR FESTIVAL」。2日~5日まで4日間続くnoteの祭典の1日目を、リアルタイムで視聴しました。

直前になって「ハッ、今日だ!」と慌てて申し込み。全部参加できるかわからないけど、とりあえず全セッションポチッとしてみました。
気づいたら上記のリンクから配信スタートしてたので、申し込みしなくても見れるみたい。

1つ目のセッションはこちら。

有賀さんはTwitterで存じ上げていたのですが、坂口さんのことは存じ上げず、前情報も読んでいなかったので、どんなトークになるんだろう?ということを全く予想しない状態で視聴。

始まってすぐ、坂口さんが自分の電話番号を画面に出している。

え、有名な人なのに!?

びっくりした。が、いらぬ心配であった。これは「いのっちの電話」の電話番号。坂口さんは、生きることが苦しくなっている方たちの電話相談を行なっている。これまで2000人くらいと電話でお話したそうな。す、すごい…。


「どうすれば包容力を持てるようになるのか?」という質問に、「人の話を聞かない」という回答。またまた度肝を抜かれる。

相談したくて電話したのに、話聞かないってどういうこと…?

頭の中にはハテナが並びながらもお話を聞いていくと、坂口さんは「声」をよく聴いているらしい。そして「声」でその人がどんな悩みの渦中にいるのか、わかるとのこと。

何千人と話したことのある人じゃないと言えないことだ。経験上、声色は5パターンくらいに分かれるとも話していた。そう考えると人間の悩みは、分類してみると案外シンプルなのかもな、と。

そしてラスト、「ググるな、人に聞くな、自然に聞け」という名言が飛び出した。

ああ、すぐ聞いちゃう。すぐググっちゃう。これはまさに、今の社会に生きる私たちに問われていることなのかな、と思った。

すぐにググれて、大量の情報がヒットする環境で生きていることがもはや日常になりすぎていて、それを疑問に思う気持ちすらなかったけれど。

情報は得られている一方、失っているものもあるんだろうな、と。

感じなくなる。
自分の頭で考えなくなる。
試行錯誤をしなくなる。

情報を求めるのはやはり、唯一の”正解”を無意識に求めてしまう姿勢からくるように思う。

いろんな答えがあっていいのにね。
自分で考えて出した答えは、全部正解。
誰かの軸にのっとった正解不正解の中で生きるんじゃなく、自分で正解を見つけていくような人生の方が楽しいだろうな。

2つ目のセッションはこちら。

開始してすぐ、画面を見ずに机にかじりついている方がいる。
登壇する羽賀さんだ。

何かあったのではないかと、またいらぬ心配をしてしまう。聞けば明日の(今日の)10時にはアップしなきゃいけない連載の原稿がまだできていないとのこと。

そんなギリギリのことってあるんか…!

また度肝を抜かれる。noteフェスでこんなに度肝を抜かれまくるなんて、思いもしなかった。しかも編集さんも同じ生放送に出演してるって、なんだかすごいな。すごい場面に出くわしているな。

はじめ、柿内さんがちょっと怒ってらっしゃるのかな?と見えたが(〆切に間に合ってなかったらそりゃそうか…と)、トークが始まってみるとそんなことはなく。漫画家の羽賀さんと編集の柿内さん、2人の信頼関係のようなものが垣間見えて、とてもほっこりした。

羽賀さんが言っていたこと。

「ハト部」の漫画は、読者に何かメッセージを感じ取ってほしいわけじゃないんだって。たとえば「仲間っていいな」とか、そういうはっきりしたメッセージを受け取ってほしいわけじゃなく。この登場人物たちの気持ちわかるなぁって、このキャラクターが身近にいるような、まるで会ったような疑似体験を、漫画を通じてしてほしいんだって、お話していた。

この考えが、私にとってはすごく新しかった。

自分が書く文章を通じてどんなメッセージを伝えるか、何を感じ取ってほしいか、ということをずっと考えていたけれど、明確なメッセージを伝えるわけではない創作のあり方があるんだ、ということの発見が、新鮮だった。

思い返してみれば、私は漫画でもドラマでも映画でも、いつも何らかのメッセージを見出そうとしていたような気がする。この作品が伝えようとしているのは何なのか…?メッセージは何か…?と。

それを友達に話したら「それ、疲れない?」と言われてたことがある。意識せずにやっちゃうから特に疲れはしないけど。

なんだろう、もっと頭じゃなく体で、心で感じるべき作品もあるのかも。(もちろんメッセージを見出すことが悪いことではないけれど。解釈は人それぞれだし)

受け手に考える隙間を与えないくらい、没入させる作品。
頭ではなく体や心で受け止められる作品。

世の中にはそんな作品が、おそらく存在してる。そういえば没入していて気がついたら終わってた、という作品に出会った経験は私にもあるな。

最近だと映画の「キングダム」とか。地上波で見たけど、あれはすごかった。頭で考える余地を与えない。

そういった作品は受け取った後に、全身が満たされるような感覚がしたりする。

本当に価値のある創作には、言葉で表現しきれない何かがあるのかもしれない。

羽賀さんと柿内さんのお話していたエピソードの中で、「キャッチ&リリース」という言葉が出てきた。何か情報をキャッチしたら、すぐにリリースする。お二人が知っている、ある漫画家さんがお話されていたと。企画せずにすぐ出す、だから「企画はいらない」というセッションタイトルなんだそうです。

イベントレポートを書こうとは思ってなかったけど、せっかくキャッチできたものが多かったので、思いきってリリースしてみました。いつもより見直しもしていなくて、雑な部分もあるかも。

でも、鮮度の高いまま一気にリリースするスタイルもけっこうたのしいな、と気づいた。

じっくり創るスタイルも、両方たのしい。

両方のたのしさを、味わっていきたい。


noteフェス1日目、大満足でした。

そんなわけで、今日もお祭りはつづく。



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