【本】【ワーママ】コンセプトのつくり方ーメイドさんと私と家事
先日、友人にこんなことを言われました。
そんなに優雅な生活ができるのは、メイドさんがいるからだよねー
優雅かどうかはさておき。
確かに、家事をしてないので、時間と気持ちに余裕が生まれ、仕事にも専念できるし、朝活もできるし、子どもに対してもイライラしすぎる(イラっとはする)ことなく、毎日を平穏に過ごすことができています。
私が初めてメイドさんを雇ったのは、カンボジアに駐在していた26歳のときでした。
日本に本帰国される方が、雇っていたメイドさんの勤め先を探しているということで、お掃除をお願いできたらいいなと思い、うちに来てもらうことにしたのが最初です。
当時、単身だったこともあり、わが家でフルタイムで働くには手持無沙汰だったこと、また、そのメイドさんがお料理好きな人で、料理もさせてほしいというので、掃除、洗濯、お料理の家事一式をお願いすることになりました。
毎日、部屋はキレイに保たれてるし(余談ですが、埃っぽくて家の造りも雑な途上国は、一日掃除をしないだけで、床がざらざら、はだしで歩くと足の裏が汚れる…)、洋服にもピシっとアイロンがかけられていて、とても気持ちよかったです。
もともと、家事が好きでもないし得意でもなかったので、わたし的にはすごくありがたかった!
彼女は、お料理のセンスもよくて、拙いクメール語で私が読み上げたレシピを彼女がノートにメモして再現、つくってもらったものを試食して、レシピの分量を調整するというようなことも一緒によくやっていました。
(恥ずかしながら、当時書いてたブログ。写真も彼女のクメール料理)
そんな感じで現地語の練習相手にもなってくれるし、現地の文化や慣習を教えてもらったり、家事をお願いする人以上に得るものもあったんですよね。
そんなメイドさん、というか家事アウトソースが原体験だったので、以来、赴任した国の先々でも、メイドさんを雇って家事をアウトソースするようになりました。
幸い、そこまでひどい人に当たったことはないですが、そこは海外生活。
それなりにしょっぱい体験もたくさんしていますよ。メイドさんとのアレコレを語らせたら、一日くらいは余裕で話せるくらいに。笑
そんな感じで月日が流れ、先日、日本で初めて家事育児をするという機会に恵まれました。
それまで、家事をしたくないから、日本に帰りたくないと思っていたのですが(←本気)、「ワタシでもなんとか回せる」という自信めいたものを得た一方(まだ確信レベルには至っていない)、あの生活は持続可能ではないと感じたのも事実です。
家事は、やらなくていいなら、やりたくないというのが本音。
最近、この本を読んでいるのですが、
この本によれば、
イノベーションとは、「いまの常識」を覆し、ひとの行動・習慣・価値観にもう元に戻れないような変化をもたらすもの
なんだそうです。
だとしたら、家事のアウトソースは、私にとって、間違いなくイノベーションだったと思います。
イノベーションって、なんか、ものすごく仰々しい感じだと思っていましたが、意外と身近なところにもあるのね。
家事は自らでするもの。何なら女性や妻、母親がするもの。
という考えは、今の時代にも根強くあると思います。
私自身、「家事しない」「育児しない」と母親からずっとディスられ続けていて、耐性ができているとはいえ、ちょっとくらいは落ち込むし嫌な気持ちにもなりますからね。
日本に帰ることになったら、スマート家電を買いそろえて(そのために貯金するわ)家事をできるだけ仕組化しつつ(そういえば、この記事、書いてなかったな…)、水回りの掃除とかの家事代行を考えるかなー。
今日は、あれこれ思いを巡らせながら書いたので、1,500字ちょっとで40分くらいかかりました。
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