見出し画像

よくある異世界転生ハーレムチート設定が好きじゃなくて書けない人間が異世界小説を書くという事

 ネット小説を書いている。

 ライトノベルで、異世界もので、ファンタジー要素もあるが、現実世界とリンクした警察小説。異世界が現実世界に繋がって、そこで働く警察官の話。戦争もドラマチックな政争劇も主人公がひたすらに無双する事もモテる事もない。主人公は新人の警察官であり、ただひたすらに、日々起こる事件事故を処理し、色々と学び、やるせない感情も悔しさも感じながら少しずつ成長していく連作短編。

 タイトルで書いた通り、某小説サイトを席巻しているハーレムチートざまぁという設定が好きではない。これは完全に私の好みであるので、不快だと思われるのならば仕方がない。

 確かに、主人公が強大な力で敵やその他を圧倒し、味方から手放しで褒め称えられるのは非常に気持ちがいいのかもしれない。それがどうも好きではない。やはり脇役とはいえ、愛着を込めて作ったキャラクターが当て馬になるのはどうも心が痛むのである。

 私は非常に捻くれているので、敵役は非常にカッコイイ敵にしたい。敵の動機や行動理念が薄っぺらいと書いていてどうも気持ちが滾らない。テンションが上がらない。例えば主人公をひたすらに追い詰めたり、悪役なら悪役なりの美学を持って行動しているみたいなキャラクターをまず作りたい。それは私が映画やゲームが好きでそういう作品から影響を受けているからかもしれないが、悪役キャラを出すとしたら、ダークナイトのジョーカーやノーカントリーのシガーのような不気味だけど惹きつけられるキャラクターを作りたいのだ。

 今書いている小説は要素は薄い異世界ものだが、異世界ファンタジーというのを書くのは初めてである。ファンタジー感を出しつつ、現実の世界とミックスするというのをやってみたかったのだ。少し前に自衛隊が異世界に行く作品がヒットしたので、それを警察でやってみたらどうだろうという安直な考えなのだが。しかし警察組織では魔法や剣の異世界に行っても大した戦力にならないだろう。なので異世界という異文化の大陸が現代日本に現れ、そこに住む種族の移民や就労も法律で許されたら、という体で書き始めた。警察24時の番組に、ファンタジーの住人を絡ませたような感じ。書いていてかなり四苦八苦したりもしているが、今までにない設定なので書いていてなかなか楽しいのである。やはり小説は自分が書いていて楽しい設定で書いた方が精神的にも楽なのかもしれない。

 確かに今のラノベはチートやハーレムやなんか色々な設定が沢山あるものが受けているようなのだが、主人公がただ無双するような作品はやはり好きではない。どこかしら欠落していたり、欠点がある主人公の方が個人的には親近感がある。

それは自分がただただひねくれ者なのかもしれないが。


以下、私が書いている小説のリンクです。宜しければ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054895676765

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?