【オリジナル短編小説】実験的共同生活ー誕生ー
僕は気付いた頃から、人への関心が薄かった。
そのお陰で、友達はいないが人間関係の衝突はそんなになかった…と思う。少なくとも記憶の中ではなかった。
ただ、そんな僕は、一人でいると様々な弊害が生じるのだ。
人への関心の薄さが物にも表れるので、部屋は散らかるし、家具などは埃が積もっている。
誰かを部屋にあげる予定はないのだが、このままではマズいと感じ始めていた。
流石に人への関心が薄いといえど、羞恥心のようなものは確かに存在するのだ。しかし、ただ部屋を片しても、どうせまた