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川渡温泉

今日は、東鳴子でToojiセッションを続けている武司からのレポートをお届けします。いつもは旅館大沼に滞在しているのですが、今回2泊3日で川渡温泉へ出かけたとのこと。「雪国」でも主人公が滞在地からの小旅行で小千谷へ出かけていますが、そういう感じでしょうか。

川渡温泉とはこちらです。

日本各地、本当に色んな温泉地ありますね。

5/13~5/15まで宿泊したのは藤島旅館。ではどうぞ。

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東鳴子より川渡へ 01 / 13th May 2019
Kawatabi relocation studio 藤島旅館 竹1

朝食を済ましサンドイッチ弁当拵え昼前にお隣の川渡温泉へ。集落をフィールドワークし綺麗に駆られた芝のでっかい公園で日向ぼっこしながらのランチもピクニック気分で清々しい。

以前から来てみたかったここ川渡はニッポンが軍事化極まるころ、仙台陸軍第二師団の保養施設としてこの温泉地が当てられ、支那事変の負傷兵もここで療養した歴史がある。

ボクが二泊のこの宿もそう。しかしそういう哀しく痛い歴史と裏腹に、山や森を背に前をせせらぎが流れ野鳥が囀る風光明媚な土地。

軍を先導した奴らには文句のひとつも言いたいが、傷つき温泉療養する兵士さんには頭を下げたい。昨日86歳になった母安子の兄三人も戦死してるし。母は驚きの11人兄弟の下から二番目だった。

軍事化そして戦争の真っ只中に置かれても、このような地で療養し将来の平和と安泰を願った過去があったことに思いを馳せ先ほど朝湯を済ました。

今夕餉を終えて7時なんだが、外はカエルの大合唱🐸でこういう就寝前ってのはなんとも感慨深く。この宿はまたビッグミールで満腹でガンス

川渡 藤島旅館 02 / 14th May 2019
Kawatabi relocation studio

丸一日ある中日の滞在、これが本編なんで最低でもの二泊三日滞在。日本人の観光における一泊病これが彼らの頭をして、ニッポンの常識は世界の非常識大体やねぇ!と相成る。


そんな日本人だって海外行けば最低一週間やそこいらの時間を旅に当てるでしょ?旅に海外も国内も無い、旅というものは見知らぬ土地を巡ることでまた気付けなかった考えや自身を巡ることである。ホームで気張ってたって内弁慶で外知らぬカエル、アウエーでコテンパンにのされてどうにか引き分けるくらいの意地を見せてこそ、なんて思うけどね?

ドラマ人間模様 「川渡温泉 藤島旅館」

さて昨日元の大沼スタジオに帰還。印象的だった二泊三日を少しまとめてみる。

温泉の効力かはたまた湯治による幻夢か、この宿や湯殿を劇場として展開する人間ドラマほど楽しくまた困ったことはない。この滞在においてもそれらは度々ボクを巻き込み展開した。

伊達の殿さんの時代から藩の湯守を務めた初代藤島旅館主。この歴史が物語る優れた源泉を持つ古いがマッチョな湯治宿それがココ、ミシュランも嫌がり逃げ出す怪物宿。これに輪をかけたように集い来る老若男女、しかし滞在者少なくほとんどが外来の日帰り。

特筆すべきはオヤジに年寄りの多いこと、館内何台もドリンク自販機の居並ぶでかい廊下の休憩待合所のタバコ臭いのなんの。温泉上がりの爺さんらがスパスパ吸っておる。しかし視界にオレンジのAEDの設置はない、大丈夫なんやろか?と心配にもなる。

そんな爺さんと湯殿で一緒になる。話しかけてくださるが多くは強方言で内容よく分からない?大体はガンや大病からの復活&温泉復帰の一方的トーク。もうこっちノボセそう🧖‍♀️

大広間での朝食、その食卓は横並び異常に接近してて隣の見知らぬ客と並んで食す仕組み。なんで?もうちょっと離れよや、と思いきあドカンと横に座る団塊湯治宿超初心者オヤジ。朝からいきなりビア、自身の人生を語りまくる今読んどる死生観の仏教書語りまくる、君も飲めと勧められるビアは断り早々に朝食を終う。ゆっくり食えない〜。

こういう人って大体都市部千葉住まい東京通勤、今は天下りで週三勤務ほぼエクササイズのごとく。退屈しながら何となく生きてるようなツマラナイ人。しかしまあ憎めないからこっちは余計に悲しくなっちゃうのねぇ。

ということで、川渡藤島旅館を総括。ザックリ「超オヤジ系含重曹芒硝硫黄泉」パワーに飛んだ個性渦巻く、元気有り余ってる感満載の湯治場。参りました。

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いやー、ひなびてますね。とても仕事とは思えませんが、まあこういう職種なんですね。インプットしまくりなのでしょう。

では、また次回をお楽しみに!

ありがとうございます。サポートいただいたら嬉しいです。お店でたくさんサトナカ試食してください!